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  • 生え際の産毛は危険?AGAの初期症状など病気の可能性は?

    生え際の産毛は危険?AGAの初期症状など病気の可能性は?

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    「おでこの生え際に産毛が増えた気がする」
    「AGAになると生え際の産毛が増えるって本当?」
    「生え際の産毛が症状としてみられる病気の可能性とケア方法が知りたい」
    おでこの生え際に産毛が増えると、地肌が透けて見えたり後退してきたと感じて薄毛に進行すると心配になるのではないでしょうか。
    成人男性の薄毛の原因となるAGAの初期症状には、生え際の産毛が見られることがありますが、生え際の産毛はAGA以外にもさまざまな原因が考えるため、正しい知識と対策方法の実践が必要です。
    今回は、生え際の産毛とAGAの初期症状など病気の可能性と対策方法について解説します。
    生え際の産毛やAGAが気になっている方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    生え際に産毛が増える理由とは

    おでこの生え際に産毛が見られる場合、いくつかの理由があり必ずしも薄毛の前兆というわけではありません。
    ここでは、生え際に産毛が増える理由について4つ解説します。
    生え際の産毛が気になっている方は自分に当てはまる理由があるかチェックしてみましょう。

    生まれつきの髪質

    産毛とは、細く柔らかく短い生え始めの髪のことをいいますが、正常な産毛は太く長く成長していくタイプと細く短いタイプに分かれています。
    もともとおでこや襟足の生え際やこめかみには産毛が生えやすく、均一に産毛が生えていて量が一定しているタイプの方や、生まれつき髪が細く柔らかいタイプの方の場合は、正常な産毛のため薄毛を心配する必要はないでしょう。
    しかし、もともと太く長い髪質の方に急に産毛が増えた場合や、産毛を含めた髪の量が全体的に減ってきた場合などは別の原因が考えられるため注意が必要です。

    生活習慣の乱れやストレス

    睡眠不足や睡眠の質の低下などを引き起こす生活習慣の乱れや、ストレスの増加は髪の成長に影響を及ぼし生え際に産毛が増える可能性があります。
    髪の成長には、成長ホルモンという睡眠中に分泌されるホルモンが欠かせませんが、成長ホルモンは入眠後最初に訪れるノンレム睡眠という深い睡眠の30分後に分泌量が最大になり、3時間程度かけて減少していきます。
    そのため、睡眠時間が短かったり中途覚醒が多いなど睡眠の質が低下している場合は、成長ホルモンの分泌量が減少して髪の成長が不十分になったり遅くなるため、産毛が増えやすくなります。
    また、ストレスの増加は自律神経の乱れを引き起こし、全身の血液循環を悪化させることから頭皮の血行不良に進行して髪の成長不足による産毛増加の原因になります。

    AGA

    AGA(男性型脱毛症)では、髪の生え変わり周期であるヘアサイクルが乱れることで髪の成長が不十分になることや、毛包という髪の元となる細胞が集まった部分が小さくなること、さらに髪の成長速度が遅くなることなどが起こります。
    そのため、AGAを発症すると正常な太く長い髪が抜けやすくなり、細く短い産毛が増えるため生え際の産毛が目立ちやすくなります。

    薄毛治療の成果

    生え際の産毛が増えるケースの中には、髪が増える前兆のことがあります。
    円形脱毛症や薬剤性脱毛症などの脱毛症の回復期には産毛が見られ、生え際に脱毛症症状が現れていた場合は産毛が増えたと感じるでしょう。
    また、AGAの治療中にも生え際に産毛が増加するケースが多く、薄毛の部分に産毛が増えたと感じる場合は薄毛の改善傾向であるため産毛を成長させるケアをしながら経過観察したり治療を継続することをおすすめします。

    生え際の産毛とAGAの関係とは

    AGAの初期症状として生え際の産毛が現れることがありますが、これは男性ホルモン増加による影響やヘアサイクルの乱れなどAGA特有の原因によることがわかっています。
    ここでは生え際の産毛とAGAの関係についてくわしくみていきましょう。

    AGAのメカニズム

    AGAは、ヘアサイクル(毛周期)という髪の正常な生え変わりサイクルが乱れることで、抜け毛が増加し薄毛症状が現れる脱毛症です。
    AGAは男性ホルモンと遺伝が原因で、男性機能の発達や筋肉量の増加や肥大に関わるテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素と結びついてジヒドロテストステロンという別の男性ホルモンに変換されることがきっかけで発症します。
    ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターに取り込まれると、脱毛因子(TGF-β)が産生されて抜け毛の指令を出すことで、ヘアサイクルが短縮され抜け毛が増加します。
    AGAでは、3〜5年で1サイクルとされる正常なヘアサイクルが1年から数ヶ月にまで短縮され、抜け毛の量は1日200本以上に増えるという特徴や、進行性のため発症すると自然に治ることはなく、最終的に抜け落ちたまま生えてこなくなる特徴があります。

    AGAの治療方法

    AGAは、ジヒドロテストステロンにより産生された脱毛因子(TGF-β)がヘアサイクルの成長期を短縮することで抜け毛が増えるため、「フィナステリド(プロペシア)」や「デュタステリド(ザガーロ)」といった、5αリダクターゼ阻害薬の内服治療でジヒドロテストステロンの産生を防ぐことで抜け毛が防げます。
    フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型のみ、デュタステリドはⅠ型Ⅱ型を阻害しますが、性欲減退などの副作用の発生率に違いがあるため、どちらを選択するかは抜け毛の状態や健康状態を診察した上で医師が判断することが重要ですので、まずは今の生え際の状態をきちんと診察してくれるAGA専門クリニックに相談しましょう。
    さらに、頭皮の血行促進や髪の元となる細胞を活性化させるミノキシジル外用薬を使用することで、脱毛予防効果とともに発毛効果も期待できます。
    そのため、AGA治療には内服治療と外用治療を組み合わせることがおすすめです。

    AGAの初期症状としての生え際の産毛

    AGAの初期症状として、ヘアサイクルの乱れによる生え際の産毛の増加が挙げられます。
    アンドロゲンレセプターは前額や頭頂部に多く分布しているため、抜け毛が増え新しく生えてくる髪が産毛であったり細く短いまま太くなりにくいことから、生え際の産毛が増えたと感じるでしょう。

    AGA治療中の生え際の産毛

    AGA治療でヘアサイクルを正常化する過程において、初期脱毛という一時的な抜け毛の増加が見られることがあります。
    初期脱毛の発症には個人差があるため、AGA治療した全員に起こるわけではありませんが、AGA治療1ヶ月程度で抜け毛の増加を実感するケースが見られます。
    多くの場合は治療を続けることでヘアサイクルが整ってきますので、治療過程で生え際の産毛が増加することが考えられます。
    この場合の産毛は治療の継続により太く長く成長することが期待できるため、自己判断で中止せずに治療を続けることが大切です。

    生え際の産毛と病気の関係とは

    生え際の産毛が増える原因には、AGA以外にもいくつかの病気が関係しているケースがあります。
    ここでは生え際に産毛が増える可能性がある病気について代表的な3つを見ていきましょう。

    牽引性脱毛症

    牽引生脱毛症とは、習慣的に髪を引っ張り続けることにより頭皮がダメージを受けて抜け毛が起こる脱毛症で、引っ張られる力が強くかかる部分に抜け毛が出やすいことが特徴です。
    そのため生え際は影響を受けやすく抜け毛が増えるため、産毛が増える原因のひとつになると考えられます。
    しかし牽引生脱毛症は一過性で引っ張ることをやめれば改善するため、髪を縛ったりオールバックにする習慣があり生え際の産毛が気になる男性は、ヘアスタイルを変えることをおすすめします。

    脂漏性脱毛症

    脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎が原因で起こる脱毛症で、年齢にかかわらず発症する可能性があります。
    頭皮や生え際や耳の後ろなど皮脂腺から過剰な皮脂が分泌されることで、赤みやかゆみに伴う皮膚の皮むけといった症状や、黄色くベタベタした皮脂が混ざったフケが多量に出やすいという特徴があります。
    脂漏性皮膚炎は、皮脂が過剰に分泌されることで異常繁殖する「マラセチア菌」、という皮膚の常在菌のはたらきによって作られる「遊離脂肪酸」が刺激となり肌に炎症を引き起こすといわれています。
    脂漏性皮膚炎が慢性化することで頭皮環境が著しく悪化し、髪の成長が妨げられ維持が難しくなり髪が抜けやすくなることが脂漏性脱毛症の抜け毛の原因のため、脂漏性皮膚炎を発症しやすい生え際は髪の成長に影響することから産毛が増えることがあります。

    甲状腺疾患や膠原病

    甲状腺機能亢進症やバセドウ病などの甲状腺疾患の場合、体の新陳代謝が異常に活発化するため、発症すると大量の発汗や慢性的な微熱や倦怠感といった症状が見られます。
    新陳代謝が活発になりすぎると、ヘアサイクルが乱れて成長途中の髪が抜け落ちやすくなることから、抜け毛の増加が見られるケースがあります。
    また、甲状腺疾患の中で甲状腺の機能が低下する橋本病の場合も、ホルモン分泌の低下により髪の成長不足による抜け毛の増加が見られるケースがありますので、甲状腺疾患では抜け毛に注意が必要だと言えるでしょう。
    また、膠原病の中で抜け毛が増える病気には、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、全身強皮症、皮膚筋炎などがあり、どの病気にも免疫機能の異常が共通しており、自分の免疫が自分の健康な細胞を攻撃してしまいます。
    そのため自分の免疫系が髪の元となる毛母細胞や毛乳頭細胞を攻撃した場合、髪が成長できずに抜けることから抜け毛が増え、産毛が増えると考えられます。

    生え際の薄毛対策と産毛ケア方法とは

    生え際の産毛が見られる原因の中でAGAなど脱毛症が原因になっている場合は、薄毛に進行しないために適切な対策とケアが必要です。
    ここでは、自分でできる対策方法について紹介しますので、できることから始めましょう。

    ヘアケアの見直し

    ・シャンプーは1日1回夜に行う
    ・泡立てたシャンプーで頭皮を優しく洗い、髪を擦ったり力を入れすぎない
    ・洗い時間の倍以上かけてしっかりすすぐ
    ・シャンプー後はタオルドライしてなるべく早くドライヤーで乾かす
    ・頭皮の状態に合わせて低刺激や抗炎症成分が配合されたシャンプーを選ぶ
    ・カラーやパーマや白髪染めは3ヶ月程度間隔をあける
    生え際の産毛のケアには、頭皮を清潔に保ち頭皮環境を整えることが大切です。
    なるべく刺激を避け、清潔を保つ方法を身につけましょう。

    生活習慣の見直し

    頭皮の血行不良や成長ホルモンの分泌低下による生え際の産毛対策には、睡眠と運動習慣の見直しが大切です。
    睡眠時間はなるべく一定にして、活動と休息のバランスを保つために5〜6時間程度確保しましょう。
    また、睡眠の質を高めるためには食事や飲酒は入眠2時間前までに済ませ、光や音による刺激を減らし、リラックスした状態を作ることが大切です。
    さらに、1日30分から1時間程度の有酸素運動は、新陳代謝を高め血行促進するため、ウォーキングやストレッチなどをできるだけ毎日の習慣にしましょう。

    食生活の見直し

    産毛が太く長く成長するためには、バランスの良い食事内容と髪にいい栄養素の摂取が重要です。
    髪の主成分になるタンパク質は、動物性の肉や魚と植物性の大豆製品をバランスよく摂りましょう。
    髪の生成サポートに欠かせない亜鉛は、牡蠣やレバーや赤身肉に多く含まれており、レバーには頭皮環境を整えるビタミンAが含まれているためおすすめですが、過剰摂取するとめまいなどが出る可能性がありますので、毎日摂取したり1回の摂取量を多くしないようにしましょう。
    緑黄色野菜に多く含まれるビタミンB群は代謝をサポートし、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれるビタミンEには血流を促進するはたらきがあるため、どちらも積極的に摂ることをおすすめします。
    これらの栄養素をバランスよく摂取し、1日3食決まった時間にゆっくり摂ることで栄養の吸収率も上がりますので、食事が不規則にならないよう意識して生活しましょう。

    まとめ

    生え際の産毛には、生まれつきの体質や治療過程に見られる一過性のものもありますが、AGAなど病気が原因のことがありますので原因が何であるかしっかり見極める必要があります。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、AGAをオンライン診療でお気軽に相談いただけます。
    生え際の産毛が気になったらまずはお気軽にお問合せください。

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