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  • 薄毛は漢方薬で治せる?AGAの薬と漢方の効果の違いとは?

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    髪の毛の悩みは、年齢とともに増えてくるものですよね。最近抜け毛が気になりはじめ、「もしかして薄毛かも…」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。特に男性に多く見られる「AGA(男性型脱毛症)」は、進行性の脱毛症であり、放置しておくと症状がどんどん悪化してしまう可能性があります。そんな中、「できるだけ自然な方法で薄毛を改善したい」と考え、漢方薬に興味を持つ方も少なくありません。では実際に、漢方薬でAGAや薄毛は治せるのでしょうか? 本記事では、漢方とAGA治療薬の効果の違いや、それぞれの役割についてわかりやすく解説します。薄毛対策を始める第一歩として、ぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    AGA(男性型脱毛症)とは?

    薄毛の原因にはストレスや生活習慣の乱れなども関係しますが、男性によく見られるのが「AGA(男性型脱毛症)」です。AGAは進行性の脱毛症であり、自然に治ることはなく、放置すればするほど症状が悪化するという特徴があります。まずは、このAGAがどういった脱毛症なのかを理解しておきましょう。

    AGAとは何か?

    AGAと呼ばれることが一般的になりつつある昨今ですが、AGAの正式名称は「A(Androgen(男性ホルモン)+G(genetic(遺伝)+A(Alopecia(脱毛症)」であり、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。主に思春期以降の男性に発症し、額の生え際や頭頂部から徐々に髪が薄くなっていくのが特徴です。AGAは遺伝やホルモンバランスの影響によって引き起こされ、早ければ20代の若い年齢から始まるケースもあります。

    AGAの原因は男性ホルモンと遺伝

    AGAの最大の原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが変化して生じる「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質です。DHTは毛根にある「毛乳頭細胞」に悪影響を与え、髪の成長サイクルを乱してしまいます。その結果、髪の毛が細く短くなり、最終的には発毛しにくくなるのです。このホルモンの影響は個人差があり、遺伝的な要素も強く関与しています。遺伝的要因は両親それぞれから引き継ぐため、両親含む両家の親族にAGA患者がいると、発症率が上がります。現在のAGA患者の発症原因の8割以上は遺伝によるものとも言われており、AGAになりやすい遺伝子はAGAの発症に比較的強い影響を与えることが分かっています。

    漢方薬による薄毛対策は効果がある?

    近年、「できれば自然な方法で薄毛を改善したい」と考える方の間で、漢方薬が注目を集めています。体質改善や血流の促進、自律神経の調整など、身体全体に働きかけるとされる漢方は、抜け毛や薄毛にも効果があるのでしょうか? ここでは、薄毛に対して漢方薬がどう働くのか、よく使われる処方や効果の特徴を解説します。

    漢方が薄毛治療に使われる目的

    漢方薬は、脱毛の直接原因を抑えるのではなく、身体全体のバランスを整えることで薄毛や抜け毛を予防するアプローチです。例えば「血(けつ)」の不足や「気(き)」の滞りを改善し、頭皮の血行を促進することが目的です。冷えやストレス、睡眠不足などによる体調不良が原因で抜け毛が増えているようなケースでは、漢方による体質改善が有効に働く可能性があります。

    よく使われる漢方薬

    薄毛対策として使われる漢方薬には、血行促進やホルモンバランスの調整、自律神経の安定などを目的とした処方が多くあります。代表的なもののひとつが「四物湯(しもつとう)」で、これは血を補い、血流を改善することで、頭皮に十分な栄養が届くようサポートします。女性の薄毛や産後脱毛に処方されることも多い漢方です。次に「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、冷え性やむくみ、貧血などを改善する働きがあり、血行不良による抜け毛の改善に役立つことがあります。また、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」は体内の余分な熱や脂肪、老廃物を排出し、体の代謝を高める処方で、脂性肌や皮脂過多による抜け毛に効果が期待できます。

    即効性や確実性には限界がある

    漢方薬は、体の内側から少しずつ体質を改善するという特徴があります。そのため、薄毛に対しても緩やかに作用する傾向があり、短期間で目に見える効果を実感することは難しいとされています。特にAGA(男性型脱毛症)のような進行性の脱毛症では、原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を直接抑制しないため、進行を止める効果は期待できません。仮に体調が整ったことで抜け毛が一時的に減ることがあっても、それは症状の根本的な改善ではなく、あくまで間接的な影響にすぎないのです。漢方薬は生活習慣やストレス、冷えなどが関係する抜け毛には一定の効果を発揮する場合がありますが、AGAの治療法としては限界があると言わざるを得ません。確実な効果を求めるのであれば、医師による診断と科学的に根拠のある治療薬の併用が望ましいといえます。

    AGA治療薬と漢方薬の効果の違いとは?

    薄毛対策とひと口に言っても、治療薬と漢方薬ではアプローチの方法も効果の出方も大きく異なります。特にAGA(男性型脱毛症)の場合、進行を止めたり発毛を促進したりするには、科学的根拠に基づいた治療が不可欠です。ここでは、AGA治療薬と漢方薬それぞれの効果や目的の違いを詳しく見ていきましょう。

    AGA治療薬は原因に直接アプローチできる

    AGA治療薬の大きな特徴は、脱毛の原因そのものに直接作用するという点です。代表的な治療薬である「フィナステリド」や「デュタステリド」は、脱毛を引き起こすホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑える働きがあり、進行を食い止める効果が科学的に証明されています。また、発毛を促す「ミノキシジル」も血管を拡張して毛根への血流を促進し、休止期に入った毛根を再び成長期に導く効果が期待できます。いずれも継続して使用することで安定した効果が得られやすく、進行型のAGAの治療には欠かせない手段と言えます。

    漢方薬は補助的なケアとして相性がいい人もいる

    一方で、漢方薬は体全体のバランスを整えることを目的としており、AGAの原因に直接作用することはありません。しかし、ストレスや睡眠の乱れ、冷え、血行不良といった生活習慣に関係する抜け毛には、体質改善の一環として漢方が有効に働く場合があります。たとえば、治療薬の副作用を和らげる目的で漢方を併用するケースもありますし、薄毛の進行が比較的軽度なうちに体調を整えておくことは、将来的な予防にもつながります。漢方薬は即効性や確実性には劣りますが、体質や生活習慣を見直す一つの手段として活用する価値はあるといえるでしょう。

    体質的な薄毛と病気のAGAをどうやって見極める?

    抜け毛や薄毛が気になり始めたとき、多くの方が「これは加齢や体質による自然なものなのか?BそれともAGAのような病気なのか?」と悩みます。実際、薄毛の原因は1つとは限らず、体調や生活習慣の影響による一時的な抜け毛もあれば、進行性の脱毛症であるAGAが潜んでいる場合もあります。体質的な薄毛なら漢方を試してみたいと考えている方は多いですが、AGAによる薄毛の場合は、先にAGAに効果のある治療を行った方が、比較的早い段階での治療効果を感じやすくなります。そこでここでは、自分の薄毛がどのタイプに該当するのかを見極めるポイントを解説します。特にAGAの特徴に当てはまる方は、できるだけ早めに専門医に相談しましょう。

    進行のパターンを観察する

    AGAは特徴的な脱毛パターンがあることが最大のポイントです。主に額の生え際から徐々に後退していく「M字型脱毛」や、頭頂部のつむじが薄くなっていく「O字型脱毛」が挙げられます。この進行は緩やかに数年単位で進み、左右対称に広がっていくことが多いです。一方、体質的な薄毛や加齢による自然な髪のボリューム減少は、特定の部位に偏ることなく、全体的にまんべんなく細くなったり少なくなったりします。また、ストレスや栄養不足など一時的な要因による抜け毛は、特定の形をとらず、抜け毛の増減が比較的短期間で変動する傾向があります。したがって、薄毛が気になったら自分の脱毛パターンを鏡や写真で記録し、特徴的な進行があるかを長期間観察することが、AGAかどうかの判断に役立ちます。

    抜け毛の量と質をチェックする

    抜け毛の量が増えるのは薄毛の初期症状として重要なサインです。AGAの場合、抜け毛の数が徐々に増加し、さらに抜ける髪の毛自体が細く弱々しくなります。このような細い毛は「ミニチュア化毛」と呼ばれ、毛根の機能が低下している証拠です。ミニチュア化毛が多い場合は、進行性の脱毛症であるAGAの可能性が高まります。対して、体質的な抜け毛やストレスによるものは、毛根のダメージが少なく、抜ける毛も健康な太さを保っていることが多いです。また、抜け毛が一時的に増えた後、正常な毛周期に戻れば自然に回復します。抜け毛の量や質は日常的にチェックすることで、異常の早期発見に役立ちます。特に抜け毛がひと握り以上増え続けている場合は注意が必要です。

    生活習慣やストレスの影響を考える

    生活習慣の乱れや強いストレスは、薄毛や抜け毛を悪化させる大きな要因の一つです。睡眠不足や偏った食事、過度の飲酒や喫煙は頭皮の健康を損ね、髪の成長を妨げます。また、ストレスが自律神経のバランスを崩し、ホルモン分泌にも影響を与えることで、抜け毛が増えることがあります。こうした影響は多くの場合、一時的であり、生活習慣を改善すれば髪の状態も回復します。しかし、AGAはホルモンの遺伝的影響が大きいため、生活習慣の改善だけでは進行を止めることが難しいのが現実です。生活習慣の乱れによる抜け毛とAGAを見分けるには、抜け毛のパターンや進行のスピード、体質的背景を総合的に考慮することが必要です。

    専門医の診断を受けることが重要

    薄毛の原因を正確に判断するためには、専門医による診断が最も確実です。皮膚科やAGA専門クリニックでは、マイクロスコープを用いて頭皮の状態や毛根の太さを詳しく観察し、抜け毛の原因を科学的に分析することが可能です。また、血液検査を行いホルモンバランスの異常を確認することもあります。こうした検査により、体質的な薄毛かAGAか、あるいは他の病気が関係しているのかを正しく見極められます。薄毛と聞くと体質やAGA以外にもあるの? と驚かれる方も多いのですが、いずれにも似た病気として広く知られている円形脱毛症や、甲状腺疾患による抜け毛なども薄毛の要因になっていることがあります。そのため、医師による適切な判断がとても重要なのです。万が一AGAであったとしても、自己判断で治療を遅らせるとAGAは進行しやすくなり、回復が難しくなることが多いため、早期の受診が推奨されています。適切な診断を受けてから治療や対策を始めることが、薄毛改善への近道です。

    より安心して薄毛予防・治療と向き合うために

    AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

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