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    ヘアスプレーは頭皮を詰まらせる?毛穴が詰まることによるデメリット

    抜け毛,育毛,発毛

    「ヘアスプレーが頭皮の詰まりの原因になるって本当?」
    「毛穴が詰まるとどんなデメリットがあるの?」
    「ヘアスプレーやワックスの正しい使い方が知りたい」
    ヘアスプレーやワックスなどの整髪料を使う機会が多い、または毎日使っているという男性は多いのではないでしょうか。
    中には、ヘアスプレーやワックスが毛穴を詰まらせる原因になる、という説を聞いたことがある方がいるかもしれません。
    抜け毛や薄毛が気になる方にとって、毛穴の詰まりはデメリットになるため注意が必要です。
    今回は、ヘアスプレーやワックスと頭皮の毛穴詰まりの関係について解説します。
    抜け毛や薄毛が気になる方がヘアスプレーやワックスを使用する場合の正しい使い方も紹介しますので、整髪料をよく使用していて抜け毛や薄毛が気になっている方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    ヘアスプレーやワックスの成分が頭皮や毛穴に与える影響とは

    ヘアスプレーやワックスなどの整髪料には、配合成分によっては頭皮や毛穴の負担となり、毛穴の詰まりや頭皮の乾燥などさまざまな影響を与える可能性があります。
    ここでは、ヘアスプレーやワックスに配合されることが多い成分の中で、頭皮や毛穴に影響を与えるおそれがある4つの成分についてくわしく見ていきましょう。

    合成界面活性剤

    ヘアスプレーやワックスには、水分と油分を混ぜ合わせて分離させないようにするための合成界面活性剤が配合されています。
    水と油は本来混ざり合わない成分のため、合成界面活性剤を使用する必要がありますが、合成界面活性剤は頭皮に付着すると体内に浸透しやすく、大量に使用すると頭皮の油分が奪われるため乾燥やかゆみの原因になることがあります。
    また、合成界面活性剤が付いた頭皮は汚れや有害物質を吸収しやすくなるため、頭皮の毛穴を詰まらせやすくなります。
    界面活性剤には、石油などの原料で作られた合成界面活性剤と、天然成分が原料の界面活性剤がありますが、天然の界面活性剤は高価なため多くのヘアスプレーやワックスには合成界面活性剤が使用されているため注意が必要です。

    油分

    髪をまとめるためのキープ力やツヤを与えるために必要な油分には、コーティング剤としてシリコンが配合されていますが、頭皮につくと毛穴を塞いで詰まらせるため注意が必要です。
    ヘアスプレーやワックスには油分が多く、大量に使用すると毛穴が詰まりやすくなるため、つけすぎやつけたまま落とさずに寝てしまうことは避けましょう。

    香料

    ヘアスプレーやワックスには、合成界面活性剤などの独特なにおいの緩和や、爽快感やリラックス効果の目的で香料が配合されています。
    香料には化学成分の合成香料とアロマなどの天然香料がありますが、合成香料は皮膚から吸収されると刺激となりアレルギー反応を起こすおそれがあり、頭皮や毛穴のかぶれや炎症などのリスクが生じます。
    頭皮のかぶれや炎症は腫れやフケによる毛穴の詰まりの原因になるため、合成香料か天然香料どちらの香料が使われているのかチェックすることをおすすめします。

    パラベンなどの防腐剤

    ヘアスプレーやワックスは水を配合する必要があり、水の微生物や細菌の繁殖リスクを抑え品質保持のために、パラベンなどの防腐剤が配合されている製品が多いという特徴があります。
    防腐剤には合成防腐剤と天然防腐剤があり、パラベンや安息香酸、フェノキシエタノール、サリチル酸などの合成防腐剤にはアレルギー反応を引き起こすおそれがあり、炎症などの頭皮トラブルに注意が必要です。
    防腐剤としてヘアスプレーやワックスによく配合されるパラベンは、厚生労働省が指定する「表示指定成分」に該当するため特に気にされる方が多いかもしれません。
    しかし、整髪料の中には「パラベンフリー」と表記されたパラベンが配合されていないものがありますが、防腐剤自体が配合されていないわけではありませんのでほかの合成防腐剤が配合されていないかしっかりチェックが必要です。

    毛穴の詰まりによるデメリットとは

    ヘアスプレーやワックスには、大量の使用やつけたまま洗い流さずに放置するなどの使用方法の誤りや頭皮についてしまった場合、頭皮の毛穴を詰まらせるおそれがあります。
    ここでは、頭皮の毛穴が詰まることによるデメリットについて解説します。
    毛穴の詰まりはさまざまなトラブルの原因となるため、薄毛や抜け毛が気になる方は特に注意しましょう。

    頭皮トラブルが起こりやすい

    頭皮の毛穴が詰まることで起こる炎症トラブルには、大きく分けて「毛嚢炎」と「ニキビ」です。
    どちらも炎症による赤みや腫れをともなう痛みなどの症状があり、毛穴の炎症トラブルとして注意が必要で、それぞれ以下の特徴があります。
    毛嚢炎は毛穴に黄色ブドウ球菌やカンジダなどの菌が入り込み、毛包に感染して炎症を引き起こしますが、毛穴の詰まり以外に頭皮のバリア機能の低下や、毛穴付近に傷がつくことでも発症しやすい炎症です。
    ニキビは毛穴に溜まった皮脂や汚れにアクネ菌が増殖することで、毛穴に炎症を引き起こします。
    毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、洗浄が不十分な場合に発症しやすく、繰り返しやすいため頭皮を清潔に保つことが重要です。
    また、頭皮に付いたヘアスプレーやワックスに皮脂が混ざって毛穴に溜まった状態が長く続くと、頭皮に存在するマラセチア菌などの常在菌が皮脂の成分である脂質やタンパク質などを分解することで不快なニオイのガスが発生し、「頭皮の毛穴のニオイトラブル」が起こりやすくなります。
    シャンプー後に髪を乾かさずに濡れた状態でいると、頭皮や毛穴の湿度が高くなり雑菌が繁殖しやすい環境になり、雑菌は毛穴に入り込み皮脂をエサに繁殖しますので、皮脂の分解にともない発生するガスが毛穴をニオわせる原因となります。

    髪の成長を妨げる

    ヘアスプレーやワックスが頭皮に付着して皮脂や老廃物などと混ざると、角栓という固い塊になる場合がありますが、角栓は毛穴をお風呂の栓のようにふさいでしまうため、髪の成長を妨げる可能性があります。
    髪が成長不足で太く長く伸びにくくなると、細く抜けやすい状態になるため抜け毛が増えて薄毛になる可能性があります。
    また、毛穴の詰まりにより毛嚢炎やニキビが増えると、炎症を抑えるために栄養や酸素が使われるため髪の成長に必要な栄養や酸素の供給が減り、炎症が長期化すると髪が成長しにくくなることが考えられます。

    脱毛症の原因になる

    ヘアスプレーやワックスを使うことで起こり得る脱毛症には、牽引性脱毛症と脂漏性脱毛症が挙げられます。
    牽引性脱毛症とは、長時間髪の毛を引っ張った状態を続けることで頭皮がダメージを受け、髪の毛が細くなり抜け落ちる脱毛症です。
    牽引性脱毛症になりやすいケースとしては、固定力の強いスプレーなどで髪の毛を立てたヘアスタイルを長く続けることや、カチューシャの長期使用や日常的にキツく髪を縛っていることなどが挙げられます。
    牽引性脱毛症は、負荷のかかりやすい前髪の生え際部分に起こることが多いため、髪を立てることが多い男性は注意が必要です。
    もうひとつの脱毛症である脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が原因で抜け毛が増える脱毛症です。
    ヘアスプレーやワックスが毛穴に詰まると、皮脂がうまく排出されず頭皮に過剰な皮脂がたまり、皮脂をエサにするマラセチア菌が異常繁殖すして引き起こされる頭皮の炎症が脂漏性皮膚炎で、脂漏性皮膚炎にともなう薄毛や抜け毛が起こる状態が脂漏性脱毛症です。
    脂漏性脱毛症は皮脂の分泌が増えることが大きな原因のため、ワックスやスプレーを落とす際の過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーによる頭皮の乾燥にも注意が必要です。

    ヘアスプレーやワックスの正しい使い方とは

    ヘアスプレーやワックスを使う場合、抜け毛や薄毛に進行しないよう頭皮や毛穴に負担がかからない正しい使い方を身につけましょう。

    適切な使用量を守る

    大量にヘアスプレーやワックスを使用すると、髪だけではなく頭皮につきやすくなります。
    自分の髪の長さに合わせて製品に記載されている使用量を守り、つけすぎないようにしましょう。

    頭皮につかないように使用する

    ヘアスプレーやワックスなどの種類にかかわらず、整髪料は頭皮につけないことが最も大切です。
    毛先からつけ始めて、頭皮から1cm以内にはつけないようにしましょう。
    髪の毛が細かったりやわらかいタイプの男性の場合、ボリュームが少なく見えがちな髪の毛をしっかり立ち上げてカバーしようとついつい根元につけたくなるかもしれませんが、頭皮の体温は髪の毛を通して伝わるため、根元に付くと溶けて頭皮につきやすくなります。
    髪の毛にボリュームを出すためには、細かい毛束の先に揉み込むように馴染ませて、それぞれの毛束の間に空気を含ませるように持ち上げて整える方法がおすすめです。

    乾いた髪に使用する

    ワックスやスプレーを濡れた髪の毛につけると、ヘアスプレーやワックスに配合された合成界面活性剤などの成分がダメージの原因となり、髪の毛が切れたり細くなることから薄毛になる可能性があります。
    髪はキューティクルによって内部組織が守られていますが、濡れた状態のキューティクルは開いて膨張するため、ダメージを受けやすくなっていますので、シャンプー後の濡れた状態や寝癖直しのために水をつけたままワックスやスプレーを使用することは避け、しっかり乾かしてからつけましょう。

    当日中に洗い流す

    ヘアスプレーやワックスに配合されている合成界面活性剤などの成分は頭皮に浸透しやすいため、つけたまま眠ってしまうと毛穴に入り込むおそれがあり、詰まりの原因になります。
    さらに、ワックスやスプレーを1日中つけっぱなしでは、頭皮から分泌された皮脂のほかにほこりや雑菌なども付着しやすくなるため、頭皮や毛穴にダメージを与える可能性が高くなります。
    また、ハードスプレーなどでがっちり髪を固定したまま眠ると、寝返りの際に無理な力がかかって抜け毛が増えることも考えられます。
    頭皮や毛穴のダメージや外力による抜け毛を防ぐためにも、ヘアスプレーやワックスをつけたらその日中にしっかり洗い流しましょう。

    ヘアスプレーやワックスの使用頻度を減らす

    ヘアスプレーやワックスは、必要な時のみ使用するようにして、帽子を利用してヘアスタイルを変えることもおすすめです。
    正しい使い方をしていればワックスやスプレーが薄毛や抜け毛に影響することは少ないですが、髪や頭皮にかかる負担を減らすために使わないで過ごすひや時間を設けましょう。

    毛穴の詰まりをケアする方法とは

    毛穴の詰まりは抜け毛や薄毛の原因になるため、正しいケアで詰まりを解消して清潔な頭皮環境を目指しましょう。

    正しいシャンプー方法を身につける

    ヘアスプレーやワックスは油分が多く、髪につくと落としにくいため以下の方法でしっかり落とすようにしましょう。
    ・セットした髪全体を、摩擦や引っ張りを防ぐために指で空いたりブラッシングせずぬるま湯でまんべんなく濡らす
    ・手のひらに多めにトリートメントを取り、セットした部分を中心に優しく揉み込む
    ・すすぎもぬるま湯を使い、優しく指ですきながら入念に洗い流す
    ・もういちど頭皮につかないようトリートメントしてからすすぐ
    ・ドライヤーを使用し短時間でしっかり乾かす
    ヘアスプレーやワックスの油分はシャンプーの洗浄剤では落とすのが難しいため、トリートメントに含まれている油分をなじませて一緒に洗い流しましょう。
    固定力がかなり強い場合は、トリートメントをなじませたままヘアキャップやタオルなどで覆って5分ほど放置しておくと落ちやすくなりますので、コンディショナーやリンスでも良いですが油分の高いトリートメントを使いましょう。
    また、すすぎ残しがあるとシャンプーが泡立ちにくくなるため、シャンプー前のトリートメントは入念にすすぐことがポイントです。
    シャンプーは通常通り、頭皮も含めてしっかり泡立ててから洗い、しっかりワックスやスプレーを落とした後、短時間で髪を乾かして髪や頭皮へのダメージを防ぎましょう。

    まとめ

    ヘアスプレーやワックスを使用する際は、製品の配合成分をチェックしてなるべく添加物が入っていないものを選ぶことが大切ですが、正しい使用方法と毛穴詰まりを防ぐためのケアもしっかり覚えて抜け毛や薄毛に進行しないよう気をつけましょう。
    抜け毛や薄毛の原因はさまざまで、成人男性の場合原因の大半はAGAであることがわかっています。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、オンライン診療により症状に合わせて適切な処方で身近な続けやすいAGA治療の相談を受け付けています。
    まずはお気軽にお問合せください。

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