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  • いきなり抜け毛が増えたら要注意!原因と正しい対策を解説

    炎症,頭皮

    「排水溝に溜まる抜け毛の量が急に多くなった」
    「いきなり抜け毛が増える原因は病気?」
    「抜け毛が増えないように対策したい」
    朝起きた時に枕につく抜け毛や入浴中の抜け毛が急に増えたと感じたら、抜け毛の原因がなんなのか不安になるのではないでしょうか。
    いきなり抜け毛が増える原因の中で、自然に回復する一時的なものであればあまり心配する必要はありません。
    しかし、放置しているとどんどん抜け毛が増えていく進行性の病気や、生活習慣の悪化による原因の場合は正しく対策しないと薄毛に進行する可能性があります。
    今回は、急に抜け毛が増えた場合に想定される原因についてくわしく解説します。
    さらに、抜け毛の進行を抑えるための対策を紹介しますので、急な抜け毛に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    急に抜け毛が増えたらチェックするべき4つのポイントとは

    人間の毛髪は「ヘアサイクル(毛周期)」という自然な生え変わりを繰り返しているため、毎日ある程度の抜け毛があること自体は問題ありません。
    しかし、急に抜け毛が増えた場合は薄毛に進行する危険な原因が潜んでいる場合がありますので、自分の抜け毛が正常か要注意なのか4つのポイントでしっかりチェックしてみましょう。

    抜け毛の量

    成人男性の正常な抜け毛は、1日あたり100本程度と言われています*。
    そのため、抜け毛が200本以上見られる日が数週間続いたら要注意ですので、抜け毛が多いと気づいたら量をチェックしましょう。
    しかし、1日の抜け毛を正確に数えることは難しいため、目安としてシャンプー時の抜け毛を数えることをおすすめします。
    シャンプー中の抜け毛は1日の60%程度を占めると言われていますので、お風呂の排水溝に抜け毛をキャッチできる目の細かい網などを設置してシャンプー時の抜け毛を数え、50〜60本程度までであれば問題ありませんが、それ以上明らかに抜け毛が多い場合は抜け毛が増えたと考えられます。
    *参考:日本皮膚科学会HP(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q01.html

    抜け毛の形状

    正常な抜け毛は太く長くまっすぐ伸びており、ハリやコシがあるという特徴があります。
    さらに、抜け毛の根本は丸く膨らんで白くなっている状態であれば、健康に成長してヘアサイクルを終えたことがわかるため、問題のない抜け毛だと言えるでしょう。
    しかし、細い、短い、ハリやコシがなく弱々しい、うねりや丸まりが多い、といった抜け毛の場合や、根本に膨らみがなくギザギザや歪で黒い場合は注意が必要です。
    ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」に分かれており、90%以上を成長期が占めていますが、AGAが原因で成長期が短くなると髪が十分に成長できないまま抜けてしまうため、細く短いなど問題のある抜け毛が増えます。
    さらに、頭皮の血行不良や血液中の酸素や栄養不足も髪の成長に影響を与えるため、ハリやコシがなくうねりや丸まりが強い抜け毛が増えやすくなりますので、抜け毛の形状は見た目や触りごごちでしっかりチェックしましょう。

    頭皮の色や状態

    乾燥や皮脂の過剰分泌などで頭皮環境が悪化していると、炎症などのトラブルを起こしやすくなり髪の成長を妨げ、抜け毛が増える可能性があります。
    髪に覆われている頭皮は、ぱっと見で状態を知ることが難しく、かゆみやフケなどの症状が出て初めて頭皮環境の悪化や頭皮トラブルに気づくことがありますが、症状によっては抜け毛がいきなり増えることがあるため注意が必要です。
    正常な頭皮は青白く、皮脂と水分のバランスが良くしっとりとツヤがあります。
    しかし、乾燥や炎症があったり老化して硬くなった血行不良の頭皮では、頭皮の色は赤みがあったりくすんだ黄色や茶色っぽく見えるため、抜け毛のみではなく頭皮の状態にも注意を払いましょう。

    部分的な薄毛の有無

    頭部の一部分の髪がいきなりごっそりと抜けた場合は、「円形脱毛症」という病気によるものや強く頭をぶつけたり傷ができたことで抜け毛が起こる「外傷性の抜け毛」の可能性があります。
    大きさや部位はそれぞれ違いますが、部分的な脱毛斑ができるため頭全体を観察する習慣をつけることで見つけやすくなるでしょう。
    また、急に抜け毛が増えたと同時に生え際の後退や頭頂部の薄毛が気になる場合は、AGAの可能性がありますので早めの対策が必要です。

    急に抜け毛が増える原因とは

    男性の急な抜け毛にはさまざまな原因が考えられますが、病気が原因である場合はなるべく早い対策で抜け毛の進行を食い止めなければなりません。
    また、生活環境やストレスなど、日常生活の中に潜んでいる原因には自分でも気づいていないケースが多く、放置していると薄毛に進行する可能性がありますので、自分に当てはまる原因についてここでしっかりチェックしてみましょう。

    AGA(男性型脱毛症)

    AGAではヘアサイクルの成長期が大幅に短縮されるため、成長途中の髪が抜け落ちてしまい大量の抜け毛が発生します。
    抜け毛は「脱毛因子」のはたらきにより、毛乳頭細胞が毛母細胞の活動をストップさせることで起こりますが、脱毛因子は「ジヒドロテストステロン」がアンドロゲンレセプターに取り込まれることで産生されます。
    ジヒドロテストステロンは、体内に存在する男性ホルモンの一種である「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結合して変換されたホルモンで、AGAの発症には遺伝によって受け継がれる5αリダクターゼの活性度の高さとアンドロゲンレセプターの感受性の高さが影響していることがわかっています。
    AGAは、男性に見られる薄毛の原因の大半を占め、成人男性の3人に1人に発症する進行性の脱毛症です。
    そのため、AGAの特徴である細く短い抜け毛が増えたり、生え際や頭頂部の薄毛が気になる場合はAGAの可能性がありますのですぐに対策しましょう。

    頭皮環境の悪化

    髪の成長には血液中の豊富な酸素や栄養分が必要ですが、紫外線ダメージや外気の乾燥や白髪染めなどのヘアケア剤によるダメージで頭皮環境が悪化した状態が長期間継続すると、頭皮内で栄養や酸素が多く消費されて髪に十分供給されなくなることから、髪の成長不足による抜け毛が増えるおそれがあります。
    また、頭皮の過剰な皮脂分泌による「脂漏性皮膚炎」やアトピー性皮膚炎などの慢性的な頭皮の炎症で頭皮が弱っていると、髪を維持する力が低下して抜け毛が増える可能性があるため、頭皮に赤みやかゆみなどの問題がないかチェックする習慣をつけましょう。

    円形脱毛症

    円形脱毛症は、円形や楕円形に髪が抜け落ちる「円形脱毛斑」が特徴で、10円ハゲと呼ばれることもありますが脱毛斑の大きさは数ミリから頭全体にまで及び、1箇所から数カ所発症するため個人差が多い脱毛症です。
    脱毛斑の部分はごっそりと髪が抜け落ちるため、起床時の枕につく抜け毛や髪を櫛に通した時やシャンプー中の指に絡まる大量の抜け毛に驚くこともあります。
    原因はいまだにはっきりわかっていませんが、自己免疫疾患のひとつだという説が有力で、アトピー性皮膚炎の既往がある人に発症しやすいことや、年齢や性別に関係なく急に発症すると言われているため誰でも発症する可能性があります。

    季節の変化

    年間の抜け毛量には変動があり、秋や季節の変わり目には抜け毛が増えることがあります。
    抜け毛が増えやすい季節は、生活環境の変化によるストレスや紫外線による頭皮ダメージの蓄積などが影響する春や秋が多く、多い時期には抜け毛の本数が1日に200〜300本まで増えることもあると言われています。
    しかし、季節性の抜け毛は一時的なもののことが多く、時間の経過とともに抜け毛が減ってくるためあまり心配する必要はないでしょう。
    そのため、季節の変わり目にいきなり抜け毛が増えた場合は、抜け毛が進行しないようにケアしながら何かしら抜け毛が増える原因をチェックして、問題がない場合は様子を見ても良いかもしれません。
    ただし、3ヶ月以上経過しても抜け毛が減らない場合は、季節性以外の抜け毛の可能性がありますのですぐに専門機関に相談しましょう。

    生活習慣の悪化

    睡眠や運動などの生活習慣が乱れると、頭皮の代謝の低下やホルモン分泌の低下を引き起こし髪の成長が妨げられ、急に抜け毛が増える可能性があります。
    ノンレム睡眠という深い睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、髪の成長を促し太く長く成長させるはたらきがありますが、睡眠時間が短かったり睡眠の質が低下していると分泌量が減少するため、髪が成長できずに抜けやすくなると考えられます。
    また、慢性的な運動不足は代謝を低下させて頭皮の血行不良をまねくおそれがあるため、酸素や栄養不足から髪の成長不足や抜け毛の進行が起こり、抜け毛が増えたと感じる原因のひとつとなるでしょう。

    ストレス

    過剰なストレスを感じたり慢性的にストレスがかかっていると、ストレスに対抗するため自律神経の交感神経が優位になり、体が常に興奮した状態となります。
    興奮状態は血管の収縮による血圧上昇を引き起こすため、頭皮への血流が乱れ髪の毛の成長に支障が出るおそれがあります。
    ストレスが蓄積した状態は、中途覚醒や熟睡できないなどの睡眠障害による睡眠の質の低下が起こりやすいため、成長ホルモンの分泌低下につながることが急に抜け毛が増える原因になるでしょう。

    病気や病気の後遺症

    頭皮の病気として多い「脂漏性皮膚炎」は、過剰な皮脂分泌による常在菌の異常繁殖が原因でベタベタした黄色いフケが特徴ですが、進行すると「脂漏性脱毛症」になり多量の抜け毛症状が現れます。
    さらに、多量のフケが毛穴を詰まらせることで炎症を起こし、抜け毛が増える「粃糠性脱毛症」や、近年問題になっている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」の治癒後に発症する「コロナ後遺症」の症状のひとつとして、いきなり抜け毛が増えることがあるという方が増えています。
    病気や病気の後遺症としての抜け毛は、もともとの病気がしっかり治療できた上である程度の時間が経過すれば回復してくることが多いため、まずは病気をしっかり治療することが大切です。

    急な抜け毛の進行や薄毛予防のためにできる対策とは

    急に抜け毛が増えたと感じると、焦って手当たり次第に対処方法を試してしまいがちですがまずは落ち着いて抜け毛の原因をチェックしましょう。
    そして、自分の抜け毛に思い当たる原因に対して適切な対策を始めることをおすすめします。
    抜け毛対策には、根本治療できるクリニックなどの専門医療機関への相談はもちろん、日常生活の中でできるセルフケアまでさまざまで、自分に合った方法を選ぶことも大切ですのでぜひ参考にしてください。

    AGA専門クリニックに相談する

    AGA専門クリニックでは、抜け毛の原因や頭皮の状態をしっかり診断した上で、その人に合わせた適切な抜け毛対策や治療ができます。
    そのため急に抜け毛が増えた原因がAGAかも、と思った場合はもちろん原因がよくわからない場合も相談することをおすすめします。
    AGAは男性ホルモンと遺伝が原因ということがわかっていますが、症状の現れ方や進行速度には個人差があるため専門医の診断と適切な
    治療が必要です。
    そのため、自分の抜け毛の状態や症状についていつでも相談できる、かかりつけのクリニックを見つけましょう。
    オンライン診療ができるクリニックであれば自分の都合で受診でき、通院のための時間や交通費がかからないため気軽に相談できるのでおすすめです。

    皮膚科などの医療機関で治療する

    急な抜け毛の原因が皮膚炎や病気の可能性がある場合は、専門の医療機関を受診して治療について相談しましょう。
    頭皮に炎症がある場合や、円形脱毛症が考えられるケースでは皮膚科の受診がおすすめで、新型コロナウイルス感染症の後遺症では内科や新型コロナ後遺症外来を受診することをおすすめします。
    原因となる病気の治療後なかなか抜け毛が回復しない場合は、積極的な発毛治療で効果が期待できるケースがありますので、発毛の専門であるAGA専門クリニックへ相談することも検討しましょう。

    シャンプーやドライヤーを見直す

    シャンプーは1日1回夜の習慣にすることをおすすめします。
    急な抜け毛の原因が頭皮環境の悪化の場合、頭皮や髪を清潔にして頭皮の皮脂と水分のバランスを保ち、乾燥を防ぐことが重要です。
    そのためには、シャンプーのしすぎも不足も問題になりますので、1日1回に決めて紫外線や外気によるダメージを受けにくい夜間の就寝前にシャンプーするようにしましょう。
    そして、シャンプー後の頭皮の湿度を適切にして雑菌の繁殖を防ぐためにドライヤーを使用しましょう。
    シャンプー後はドライヤーを使用せず自然乾燥するという男性が多いかもしれませんが、髪を濡れたまま放置すると、湿気と体温で雑菌が繁殖し皮膚炎などの原因になることがあるため、シャンプー後はすぐにドライヤーで乾かすことが大切です。
    ただし、ドライヤーは至近距離で長くかけると頭皮の乾燥や髪のダメージをまねくおそれがありますので、送気口は髪から20cm以上離してかけ、髪全体を10分以内で乾かすようにしましょう。

    生活習慣を見直す

    睡眠の質を上げて成長ホルモンの分泌を増やすためには、入浴やスマホなどの使用は入眠2時間前に終了しましょう。
    入浴で体が温まった後、2時間程度かけて適度に体温が低下することで睡眠欲を誘発しますので、就寝時間の2時間前を目安に入浴を済ませることがおすすめです。
    また、スマホやPCやテレビといった光の刺激は、「メラトニン」の分泌を抑制して入眠困難や中途覚醒の原因となるため、入浴後はスマホやPCの使用をやめ、部屋の明かりを落として視覚から脳に入眠準備を伝えてスムーズに入眠できるように環境を整えましょう。
    さらに、睡眠中に体に負担なくしっかり休めるように、体に合った枕やマットレスなどの寝具を選ぶことも大切です。
    朝起きた時に肩や首などに痛みやこりを感じる場合は、寝具を見直しましょう。

    ストレス発散する

    ストレスによる自律神経の乱れを防ぐためには、ストレスが生じない状態がベストですがなかなか難しいため、ストレスを溜め込まずこまめに発散する対策が大切です。
    具体的には以下のような方法の中から自分に合った方法を見つけ、こまめに実践することが大切です。
    ・ストレスから離れるために趣味に没頭する時間を確保する
    ・ウォーキングやストレッチなどの30分程度できる軽い運動を毎日行う
    ・自分の考えを友達や家族などに話す
    ・ショッピングやアミューズメントに出かけ環境を変える
    ・何もしない時間やひたすら寝る時間を作る
    また、急な抜け毛がストレスになっている場合は、AGA専門クリニックのカウンセリングで不安なことを専門家に相談することもストレス解消のひとつの方法になりますので、気軽に相談しましょう。

    まとめ

    急に抜け毛が増える原因には、AGAや頭皮環境の悪化や生活習慣の乱れなどがあり、原因を知るためには毎日の抜け毛の観察や頭皮チェックが重要です。
    しかし、原因がよくわからなかったり複数が混在している可能性もありますので、急な抜け毛に気づいたら、自分でできる対策をしながらAGA専門クリニックに相談することをおすすめします。
    AGA薄毛予防治療クリニックではひとりひとりの症状に応じて適切に処方しておりますので、お気軽にご相談ください。
    参考文献:男性型および醸成型脱毛症診療ガイドライン2017年版(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

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