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ボリュームが減ってきた?男性も気をつけたいハリ・コシがある髪の毛づくりに大切なこと
髪のボリュームが減ってきた男性必見! ハリコシのある髪の毛を取り戻す方法をご紹介
若いころと比べると髪の毛の量やハリ・コシが減ってきた、加齢のせいかもしれない・・・と諦めてしまっている方、まだ諦めるのは早いです。髪の毛のボリュームは加齢により変化することもありますが、生活習慣や病気が影響して減ってしまっている場合もあります。生活習慣や病気が原因の場合は、生活習慣の改善や医療機関で治療を行うことで、改善が十分見込めます。髪の毛が減った感じがする、髪の毛のハリ・コシがなくなってきた、という方は是非本記事で紹介している方法を試してみてくださいね。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
髪の毛のボリュームが減る原因とは?
老化による髪の毛のボリューム低下は、一般的には60歳以降から始まります。60歳頃になると老化により細胞分裂のスピードが遅くなり、細胞が若いころのように活発に働かなくなってきます。そのため60を超えて髪の毛のボリュームが減っていくということは、どの方でも起こりうる自然的な現象です。しかしさまざまな要因が重なることで、20~50代の幅広い年代層において髪の毛のボリュームに悩みを抱えているという方はいます。中には10代頃からそういった悩みをお持ちの方もおり、決して他人事ではありません。では一体、髪の毛のボリュームが減るのはなぜなのでしょうか。髪の毛のボリュームが減る原因について、一緒に見ていきましょう。
頭皮トラブルによる抜け毛の増加
頭皮トラブルと一言で言ってもその症状はさまざまで、乾燥や脂質過多によってフケや痒み、発疹などの症状があります。頭皮のトラブルだから髪の毛は関係ない、と思われている方も多いですが、頭皮トラブルによってダメージを受けるのは皮膚だけではなく毛穴も同様です。ダメージを受けた毛穴は健康な髪の毛を成長させることができなくなり、最終的には髪の毛がやせ細ってしまう原因になったり、抜け落ちてしまう原因になることがあります。
ヘアサイクルの乱れによる抜け毛の増加
ヘアサイクルとは、髪の毛が生成するところから抜け落ちるところまでの一連の流れのことを言います。ヘアサイクルは、「成長期」「後退期」「休止期」の3つから構成され、健康な髪の毛であれば1サイクルおよそ3~7年と言われています。その大部分を占めるのが成長期の髪の毛で、成長期の髪の毛が長く保たれているほど髪の毛の寿命は長いと言えます。生涯を通してこのヘアサイクルは15~20回という決められており、どんな人でも無限に髪の毛が生えてくるというわけではありません。そのため髪の毛を長く保つためにはこのヘアサイクルを長く保つ必要があります。しかしこのヘアサイクルが生活習慣やAGAを含む病気などの影響を受けて乱れてしまうと、成長期の髪の毛が早く抜けてしまい全体的に薄毛になったと感じるようになります。
ストレスによる抜け毛の増加
ストレスによって髪の毛が抜ける仕組みは明らかになっていませんが、ストレスによって引き起こされる体のさまざまな症状によって抜け毛が発症する可能性があります。一般に人間の身体が強いストレスを受けると、交感神経が優位な状態が続き血管が収縮している、ホルモンバランスが乱れている、免疫が低下・異常を起こすなどの状態になります。血管が収縮していると、髪の毛に栄養を運ぶための血管も狭まってしまいます。ホルモンバランスが乱れ男性ホルモンが増える、免疫が低下するなどすると、AGAや円形脱毛症などを発症する可能性も高まります。そのためストレスが直接的な原因ではないものの、抜け毛を増加させる要因になってしまうのです。
病気による抜け毛の増加
文中で少し触れていますが、病気によって抜け毛が引き起こされている場合があります。抜け毛を生じる可能性のある病気は以下の通りです。
・AGA(男性型脱毛症)
・円形脱毛症
・粃糠(ひこう)性脱毛症
・脂漏性脱毛症
・バセドウ病、橋本病などの甲状腺疾患
・膠原病
・性病AGAのように男性ホルモンが起因して生じるもの、円形脱毛症のようにストレスなどによって生じるもの、その他の病気によって生じるもの・・・と、病気の原因はさまざまです。
ハリコシのある髪の毛を取り戻す方法はなにがある?
髪の毛のボリュームが減ってしまう原因はさまざまですが、気になるのは改善するためのケアをする方法があるのかというところですよね。髪の毛のボリュームが減った原因が治療が必要な病気ではない場合であれば、髪の毛のボリュームが気になっている今のタイミングからでも十分ケアによって元のボリュームや、ハリコシのある元気な髪の毛を取り戻すことは可能です。髪の毛のコンプレックスをなんとか解消したい、ケアも頑張れる、という方は是非これから紹介する内容を実践してみてくださいね。
頭皮環境を改善する
まずは頭皮環境を改善するところから始めましょう。特に今の時期、花粉などによって花粉症がある方であれば頭皮に花粉がつくことで炎症を起こしてしまっていたり、乾燥などによるフケが発生してしまっている可能性があります。炎症やフケは自分で改善することが難しい部分でもありますので、皮膚科などを受診することで症状に合う薬をもらうことができます。逆にこうした頭皮環境を改善しないままにしてしまうと、いくら髪の毛のケアを頑張ってもなかなか効果が見込めません。炎症やフケ、痒みなど頭皮に不安な症状がある方は医療機関の受診して、健康な髪の毛を育てるための土台造りを優先しましょう。
栄養のある食事を心がける
私たちが食べた物は身体だけではなく、髪の毛を作るのにも重要な栄養源となります。そのため栄養のある食事を心がけることは、髪の毛にハリコシを与えて強くするためにとても大切なことです。しかし栄養バランスを心がけているつもりでも、私たちの身体は生命活動に必要な内臓や筋肉などに優先して使われてしまうため、栄養が十分でない場合、髪の毛は栄養不足に陥ってしまいます。髪の毛にいいとされている栄養素は「タンパク質」「ミネラル類」「亜鉛」「ビタミン類」ですが、これらの栄養素が含まれているというだけではなく、自分の性別や年齢、1日の活動量に合った量を摂取できているかを確認するようにしましょう。1日それぞれどのくらいを目安にすればいいか分からない、と言う方は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を、是非参考にしてみてくださいね。身体活動を3タイプに分けて目安量も記載されていますので、デスクワークの方から力仕事をされている方まで全ての方が必要量を確認できるようになっています。
◎参考元/厚生労働省公式HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html体質に合うシャンプーを使う
毎日行うシャンプーですが、その際に使用するシャンプーの種類と自分の体質との相性は非常に大切です。よくあるのが「髪の毛のために高いシャンプーを使っているけれど、フケが止まらない」というようなケースです。高くて配合成分もいいものだから絶対いいものに違いない、と体質に合っていないにも関わらず使い続けてしまっている方が多いです。もちろん高価なシャンプーは配合されている成分も髪の毛にいいものが多くおすすめのものもありますが、体質に合わないものだと頭皮環境を悪化させてしまう原因にもなります。シャンプーを選ぶ優先順位としては、まずは自分の体質に合うか、その次に内容成分です。洗浄作用が強すぎるものは頭皮を乾燥させてしまうこともあるため、髪の毛を労わるという意味では保湿成分が配合されたシャンプーや、皮膚が弱い方も使える薬用成分の入ったシャンプーなどもおすすめです。毎日使うものをしっかり見直し頭皮のダメージを減らすことで、抜け毛などが減り健康な髪の毛が育ちやすい環境になります。
ドライヤーによる熱をかけすぎない
ドライヤーを頭皮に近い距離で乾かしている、と言う方は注意が必要です。ドライヤーの熱が頭皮や髪の毛を乾燥させ過ぎてしまっている可能性があります。ドライヤーを行う前は、できる限りタオルドライで水気を拭き取るようにしましょう。タオルドライはガシガシと髪の毛を乱雑に拭いてしまうと、髪の毛の絡まる原因になってしまったり、キューティクルが傷む原因になることがあります。そのためタオルドライ時は優しくポンポンと、髪の毛を包み込むように行います。ある程度乾いたら、ドライヤーを髪から十分に離し温度調整が可能であれば低温~中温で髪の毛を乾かすようにしましょう。
夜間はヘアーキャップをする
ヘアーキャップと言うと髪の毛の長い女性がつけている、というイメージの方も多いのではないでしょうか。しかし夜間のヘアーキャップは、髪の毛のケアを頑張りたいという男性にもおすすめです。夜間寝ている間受ける摩擦から髪の毛のキューティクルを守り、髪の毛のハリコシが失われるのを物理的に防いでくれる役割があります。ヘアーキャップを長時間つけ過ぎてしまうと、頭皮が蒸れてしまうため、使う際は夜間就寝時のみにするようにしましょう。
医療機関の受診はどのタイミングでするべき?
髪の毛のボリュームが減ってきたと感じる方でも、実際には病気とそうではない場合の区別がつきにくいこともあり、どのタイミングで受診をするべきか悩んでいる方も多いかと思います。何を受診の目安にしたらいいか分からないと言う方は、以下で解説している受診の目安を参考にしてみてくださいね。
髪の毛のボリュームが減ってきたと感じたタイミング
老化などにより自然な薄毛の進行の場合もありますが、AGAや円形脱毛症などの病気の場合は放置してしまうと、どんどん症状が進行する可能性もあります。その他甲状腺や膠原病などの場合は、薄毛だけではなく日常生活にも支障が出てきてしまう可能性が高いです。どのような病気であったとしても、早期段階での発見・治療は大切になりますので、髪の毛のボリュームが減ってきたと感じた時にできればすぐに受診するようにしましょう。「ただの老化だったら恥ずかしい」と感じてしまい受診を遠慮してしまう方も中にはいらっしゃいますが、医療機関としては早い段階で来てもらい何もなければそれに越したことはありませんので、是非遠慮せず気軽に受診をし相談するようにしてみてくださいね。
頭皮に明らかな異常がある場合
頭皮が突っ張る感じがする、痒みがある・・・などの場合は、なんらかの頭皮トラブルを起こしている可能性がありますので、そうした場合もすぐに医療機関を受診するようにしましょう。頭皮トラブルは長く放置してしまうと抜け毛の原因にもなります。またただの頭皮トラブルかと思っていたら実は病気が隠れていた、なんてこともあります。通院が必要になるケースもありますが、自己判断での放置や治療は行わず、まずは医療機関を受診するようにしましょう。
医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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