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AGAについて
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髪の毛は切れるとどうなる? AGAによる切れ毛の特徴とは?
髪の毛のスタイリングが上手くまとまらない・・・こんなお悩みはございませんか? もしかするとそのお悩み、切れ毛が原因の可能性があります。切れ毛は美容室で綺麗に整えた毛先などとは真逆で、途中でブツッと切れた髪の毛のことをいいます。なので遅れて生えてきている新しい髪の毛(アホ毛と呼ぶこともあります)とは違い、切れ毛が増えていくことで髪の毛全体もさまざまな方向に向いてしまい、まとまらない髪の毛になっていってしまいます。また男性の方は特に注意したいAGA(男性型脱毛症)ですが、切れ毛の発生はAGAの進行による影響を受けていることもあり、髪の毛からのSOSサインのひとつです。AGAによる切れ毛の場合、髪の毛がやせ細ってしまっていることが多く、普通に生活していても簡単に髪の毛が切れてしまうことがあります。今回はそんな切れ毛について詳しく解説していきます。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
切れ毛はなぜ発生する?
私たちの髪の毛は、キューティクルと呼ばれるもので髪の毛の栄養が流れ出ないように保護されています。キューティクルが整っている髪の毛はツヤがあり、ハリとコシでしっかりとした太さがあります。しかしこのキューティクルがダメージを受けてしまうことで、髪の毛が弱い状態になってしまいます。弱った髪の毛は、シャンプーやタオルドライ、へブラシによるブラッシングなどによって簡単に切れてしまうのです。こうした髪の毛が「切れ毛」と呼ばれます。似た言葉に「枝毛」というものがありますが、切れ毛も枝毛も発生する原因はキューティクルのトラブルです。枝毛の場合は途中で髪の毛が枝分かれしてしまうことからそう呼ばれていますが、切れ毛も枝毛も髪の毛からのSOSサインには変わりありません。ではなぜ切れ毛が発生してしまうのでしょうか。キューティクルがダメージを受けるとは具体的にどんな状態なのでしょうか。詳しく解説していきます。
紫外線によるダメージ
紫外線によって髪の毛はダメージを受けると聞いたことがあるかもしれませんが、日本企業が行った実験でも証明されています。紫外線が特に強くなるのは真夏の正午です。その時期を想定して1時間髪の毛が紫外線を受けたという設定で、そうでない髪の毛との比較実験が行われました。この結果、紫外線を受けていない髪の毛はまとまりがありコシがある髪の毛であるのに対し、紫外線を受けた髪の毛はぱさつきコシが失われていることが分かりました。また髪の毛内のタンパク質が照射時間に応じて溶けだしていることも判明しました。キューティクルは紫外線に弱いことが知られていますが、このように実験を行ってもその結果は明らかでした。そのため紫外線によって抜け毛は促進されてしまう可能性が高いのです。
※参照元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/48/4/48_271/_pdf/-char/ja
ブリーチによるダメージ
ヘアカラーを楽しむためであったり、白髪隠しデザインとしてブリーチをされている方も多いのではないでしょうか。しかしブリーチを行うと、髪の毛のキューティクル表面が失われてしまい、キューティクルが傷付きやすくなります。ブリーチをするとゴワゴワしたり、乾かすのに時間がかかってしまうことがありますが、これは髪の毛が傷んでしまうことにより発生するものです。健康な髪の毛とブリーチを行った髪の毛を比較すると、キューティクルが規則正しく整っている健康な髪と比べ、ブリーチを行った髪の毛はキューティクルが大きく剥がれたり、欠けたりしてしまっていることがほとんどです。そのためブリーチはキューティクルを傷付ける原因をつくってしまうということが分かります。
ヘアアイロンの熱によるダメージ
ヘアアイロンは今は男性も髪の毛のセットに普段使いする方は多いです。ヘアアイロンを使えばパーマ風の髪形にすることもできますし、髪の毛に清潔感を出すために癖っ毛を少し手直しする、なんて使い方もできます。髪の毛は短い方が癖が付きやすいため、男性にも愛されているヘアセットアイテムですが、実はこのヘアアイロンの熱もキューティクルを傷める原因のひとつになってしまいます。ヘアアイロンを高温設定で長時間髪の毛に当ててしまうことで、髪の毛表面のキューティクルを傷めてしまったり、髪の毛内部のタンパク質を変形させてしまうことがあります。ヘアアイロンを使用すると髪の毛が熱によって整えられるため、一見ツヤが出ているようにも見えるのですが、実は髪の毛内外に大きなダメージを与えてしまっています。ヘアアイロンでヘアセットをした直後には感じにくくても、確実に髪の毛は傷んでおり、切れ毛の発生につながることがあります。
AGAによる切れ毛も見逃せない!
紫外線やブリーチ、アイロンの熱によって切れ毛が発生してしまうことが分かりました。しかしどれにも該当しないのに切れ毛が頻繁に発生している・・・という方は、冒頭でも触れた通りAGAによる切れ毛の可能性もあるため注意が必要です。AGAが原因の切れ毛の場合、放置しているとどんどん悪化し、切れ毛から抜け毛、そして薄毛につながっていってしまいます。髪の毛を大切に扱っているのに切れ毛が止まらない、増えている、という方はAGAによる切れ毛を疑いましょう。
AGAが発生するメカニズム
AGAの症状として一般的に知られているのは、抜け毛や薄毛かと思います。しかしAGAを発症していると、切れ毛も同時に発生する可能性があります。ではなぜ切れ毛が発生してしまうのでしょうか。それを知るためには、まずはAGAが発生するメカニズムを知る必要があります。AGAは男性ホルモンが原因と聞いたことがある、と言う方は多いかと思います。厳密に言うと男性ホルモンが直接的な原因ではないですが、関係していることは確かです。体の筋肉や骨格など、男性らしい身体作りをサポートする役割があるホルモンをテストステロンと呼びます。このホルモンは男性ホルモンの一種で、男性ホルモンの多さなどは個人差によります。このテストステロンが5αリダクターゼと結合することで、ジヒドロテストステロンという物質を発生させます。厳密にはこのジヒドロテストステロンがAGAの原因となります。ジヒドロテストステロンは頭皮にある男性ホルモンレセプターと結合することで、脱毛因子を発生させます。脱毛因子は名前の通り、自分の髪の毛を脱毛させてしまう作用があります。この脱毛因子が頭皮の毛母細胞に働きかけることにより、抜け毛が発生しAGAが進行していきます。AGAの8割以上が遺伝であると言われていますが、これは男性ホルモンレセプターの感受性が遺伝により決まるためです。AGAは防ごうと思っても個人の努力で完全に防げるものではありません。
▼AGAの原因、遺伝が8割以上?
AGAが発症するとヘアサイクルが乱れる
上記のような流れでAGAは進行していきますが、この際に重要になるのがヘアサイクルです。AGAにより影響を受けた毛母細胞は、ヘアサイクルを狂わせてしまいます。ヘアサイクルとは生涯で行う回数が15~20回と上限がありますが、AGAを発症してしまうことでこのヘアサイクルが短くなってしまいます。髪の毛に栄養が行き渡らず、寿命を迎える前に抜けてしまうこともあります。その過程でやせ細った髪の毛が切れ毛になる、ということはよくあるケースです。そのため切れ毛が増えているという方は、AGAが発症している可能性もあり注意が必要です。
注意すべき切れ毛の状態
普通の生活をしていても切れ毛は発生します。ある程度であればだれでもあることですので、そんなに心配はいりません。しかしAGAによる切れ毛の場合はヘアサイクルの乱れや栄養不足の影響により、切れ毛そのものがやせ細っています。切れた髪の毛を見つけるのは難しいと思いますが、切れて残された方の髪の毛もやせ細っているケースが多いため、柔らかく静電気のように簡単に立ち上がるような髪の毛がある場合には注意が必要です。
切れ毛の対策はできる?
切れ毛は解説してきた通り、髪の毛へのダメージ行為とAGAが原因の抜け毛の2パターンがあります。AGAの場合はAGA原因物質の抑制を行う必要があり、改善・予防のためには医療的なアプローチが必要になります。そのためAGAである可能性が高い方は、必ずAGA専門クリニックや皮膚科を受診するようにしましょう。皮膚科の受診もおすすめしているのは、中にはAGAのように見えて円形脱毛症などAGAに似た病気を発症している可能性があるからです。その場合は保険適応の治療となるため、判断が難しいという方は先に皮膚科を受診してみるのもいいかもしれません。その他に、日常生活の中でも髪の毛のキューティクルを守るという意味合いで切れ毛対策を行うことは可能です。今日から取り入れることができる内容をご紹介しておりますので、切れ毛に悩んでいるという方は以下の方法を是非試してみてくださいね。
紫外線が強い時は帽子をかぶる
紫外線にさらされるほど、髪の毛のキューティクルは奪われていきます。そのため、長時間外にいる場合は、帽子をかぶる、または日陰などに立つなどして直接紫外線が髪の毛に当たることを防ぎましょう。ただし帽子は長時間かぶりつづけてしまうと、汗や皮脂などにより雑菌が繁殖してしまったりむれてしまったり、発疹やフケなどの頭皮トラブルにつながることがあります。そのため定期的に帽子を脱ぎ、汗をふく、また汗をかいたら帽子は洗濯して清潔に保つなどの工夫が必要です。
ヘアカラーは髪の毛に配慮したものを選ぶ
ヘアカラーを楽しみたいという方も多いと思います。しかしできればブリーチなどの髪の毛に負担がかかるヘアカラーはできるだけ避け、髪の毛に配慮した成分が配合されたヘアカラーなどを使うようにしましょう。白髪でお悩みの方はオーガニックのヘナカラーなどもおすすめですよ。通常のヘアカラーでも、自分で染めたりせずに、美容師さんにお任せするようにしましょう。自分で染めてしまうと染ムラが発生するだけではなく、時間の置きすぎなどで髪の毛が傷んでしまうこともあります。髪の毛の痛みに配慮したヘアカラー材やトリートメントなどもたくさん開発されていますので、髪の毛に優しいものでカラーを楽しみたいと美容師さんに伝えてみるのもおすすめです。
髪の毛に熱を与え過ぎない
熱による負担はヘアアイロンだけではなく、ドライヤーも該当します。ヘアアイロンを行う際には髪の毛を保護するオイルを先につけたり、温度をあげすぎないことが大切です。普段200度などの高温でヘアアイロンしている方は物足りないと感じるかもしれませんが、ヘアセットを行うには160度程度でも実は十分です。特に毎日ヘアアイロンを使っているという方は、温度のあげすぎに注意しましょう。同時にドライヤーの熱にも配慮する必要があります。ドライヤーは頭皮すれすれにあてるのではなく、15㎝程度離して髪の毛を乾かすようにしましょう。8割ほど乾いたところで冷風に切り替えるなどすると、髪の毛の仕上がりもきれいですし、熱をかけすぎず髪の毛へのダメージも最小限に抑えることができますよ。
監修医師のご紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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