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  • 【男性版】髪の毛が柔らかくなってきたのは危険信号?髪の毛が柔らかくなってきたのは危険信号?

    髪の毛が柔らかくなってきたのは危険信号?髪の毛の太さを取り戻す方法とは?

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    髪質は人によって違いがあり、黒髪や茶髪が多い日本人でも髪質は本当に人それぞれです。しかし「年々髪の毛が柔らかくなってきた」と感じている方、その変化は単なる髪質の問題ではなく、AGA(男性型脱毛症)が隠れている可能性があります。髪質がゴワゴワで悩んでいたという方であれば、髪質が落ち着いてきて柔らかくなって「悩みが解消された!」と思われるかもしれませんが、その変化にAGAが隠れていないか疑うことも大切です。ここでは髪質の変化の原因や、その変化に隠れている可能性があるAGAについて解説をしていきます。髪質の変化が気になっている、という方は是非ご覧ください。

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    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    髪の毛が柔らかくなる原因は?

    髪の毛が柔らかくなってしまう原因はさまざまなことが考えられます。髪質の変化は成長期の子供などには起こることも多いですが、成人男性が突然髪質が変わるというのは珍しいケースです。冒頭でも触れましたがそれがAGAによる症状の可能性もあります。そのためまずは髪質の変化の原因について知り、自分が当てはまっている可能性があるものについて考えましょう。

    老化によるもの

    髪の毛は成長ホルモンによってハリ・コシのある強い髪の毛へと成長していきますが、残念ながら成長ホルモンは年々減少していくものです。名前の通り成長ホルモンは体の成長にも大きく関与しており、体の形成が完了する10代後半がピークになっています。その後はどんどん減少する一方ですので、症状が具体的に表れるまで気付かないという方がほとんどです。成長ホルモンが減少することにより老化が進むと、髪の毛は強い髪の毛の生成ができなくなり、どんどんやせ細っていってしまいます。その結果、髪の毛に触った時に「髪が柔らかくなった」と感じたり、抜け毛が「細くなった」と感じることがあります。

    生活習慣の乱れ

    生活習慣の乱れによって髪質が変化することもあります。食事が偏っていると髪の毛に十分な栄養が届かず、脂っこい食べ物ばかりだと頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまい髪の成長に影響します。また過度なストレスは自律神経を狂わせてしまい頭皮に十分な血流が届かなくなってしまったり、頭皮がこってしまう原因にもつながります。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害するため髪の毛の老化を早めてしまう原因となり、髪の毛が成長しきる前に抜けてしまう原因になります。このような悪習慣を続けてしまうことによって、髪質が柔らかく変化してしまい薄毛や抜け毛の原因になることもあります。

    ヘアダメージによるもの

    髪質の違いはキューティクルの枚数にも比例しています。キューティクルは髪の毛を守るためにあるものですが、生まれつきキューティクルの枚数が多い人ほど髪の毛が強くしっかりした手触りになります。しかしどんなに強い髪の毛の人でもパーマやブリーチ、ヘアアイロンの熱などによって髪が痛みキューティクルが剥がれてしまうことで髪質が柔らかくなることがあります。キューティクルが剥がれ落ちることにより髪の毛の艶なども失われるため、触ると柔らかいのに広がりやすいなどの症状も現れやすいです。

    AGA(男性型脱毛症)によるもの

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    AGAは日本人成人男性の3人に1人が発症されていると言われている身近な男性の病気ですが、初期症状として髪の毛がやせ細ってしまう症状があります。髪の毛がやせ細ることにより「髪質が変わった」「髪が柔らかくなった」と感じる方も多く、「髪の軟化はハゲる」と言われている一つの原因となっています。

    AGAによって髪が柔らかくなる理由は?

    AGAは放置をするとどんどん悪化してしまう病気のひとつです。そのためAGAによる髪質の変化は見逃せません。今回はAGAによってなぜ髪の毛が柔らかくなってしまうのか、その原因についても解説をしていきます。また生活習慣の乱れのせいだと思っていた髪質の変化にも、実はAGAが隠れて進行していた・・・なんて場合もありますので「髪質が変わった」と感じる男性はAGAに注意する必要があります。

    AGAと髪の柔らかさの関係

    AGAは遺伝的要因が強く、薄毛の8割以上の原因は遺伝によるものであるとされています。男性型脱毛症という名前から父方からの遺伝と思われがちですが、父母両方から遺伝します。母方からの遺伝では、母方の祖父・曾祖父の影響を受けます。またAGAはA(Androgen:男性ホルモン)+G(genetic:遺伝)+A(Alopecia:脱毛症)の略で、日本語では男性型脱毛症と呼びますがテレビコマーシャルなどの影響で日本でも「AGA」という呼び方が浸透しています。男性ホルモンにはテストテロンと呼ばれるものがあり、このテストテロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり肥大させる作用などがあります。このテストテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させ毛髪のヘアサイクルが短くなり、ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。この結果薄毛や抜け毛が増え、「髪質が変わった」と感じる原因となります。ハリ・コシのなくなった髪の毛は触ると細くて軽く、「柔らかい」と感じやすくなります。

    ヘアサイクルと薄毛の関係

    毛髪が生えてから抜けるまでの一連の流れをヘアサイクル(毛周期)といいますが、ヘアサイクルは「成長期」「後退期」「休止期」の3つで構成されており、それぞれが毛髪の健康状態や薄毛などに大きく関わってきます。ヘアサイクルは無限ではなく、個人差はありますが生涯で15~20回という回数制限があります。何らかの原因によってこのヘアサイクルが短くなると1回あたりのヘアサイクルの期間が短縮され、結果的に生涯のヘアサイクルの期間が短くなってしまいます。そうして健康的に育たないまま毛髪が抜け落ちてしまったり、毛髪が細くハリ・コシが失われてしまったり、ヘアサイクルの短縮により新たな毛髪が生えなくなってしまったりと、気付かない間に抜け毛や薄毛が進行してしまいます。

    ▼成長期
    成長期の期間は約2~6年とヘアサイクルの中で一番長く、今生えている毛髪の約90%がこの成長期にあたる毛髪とされています。成長期が長いほど、毛髪は太く長く健康的に成長していきます。毛髪の1本1本に寿命がありますが、抜け毛が多く見られたり、細く短い毛髪が見られる場合にはこの成長期のヘアサイクルが乱れている可能性があります。こうした事態に陥ると次第に髪全体のボリュームが失われ、薄毛が気になるようになっていきます。髪質の変化はこの成長期の間に気付くことがほとんどです。

    ▼後退期
    数年をかけて成長期を終えると、後退期に入ります。栄養の供給が弱まり、活発に行われていた細胞分裂がゆるやかになり、やがて成長が完全に止まります。この期間は2~3週間ほどで、この時期を後退期といいます。ブラッシングすると抜ける毛髪を目にすると思いますが、基本的に抜けているのは後退期の毛髪です。後退期の毛髪は非常に抜けやすく、ブラッシングなどで簡単に抜けていきます。毛髪後退期は毛髪全体で1%を占めています。AGAはこの後退期自体には大きな影響はないとされています。

    ▼休止期
    毛乳頭細胞の活動が休止し、髪の成長が完全に止まる期間を休止期といいます。再び新しい毛髪を作るための準備期間で、この時期は2~3ヵ月ほど続きます。休止期の毛髪は全体の10〜20%を占めていますが、再び成長期に入り新たな髪が伸びてくると同時に抜け落ちます。ヘアサイクルが乱れるとこの休止期が長くなってしまいます。さらには頭皮の血行不足や栄養不足により、休止期を終えても新しい毛髪が生えてこなくなるということが起きてしまいます。

    髪の毛の太さと取り戻す方法は? 日常生活の中で何ができる?

    髪の毛や頭皮など、人間の細胞は食事として摂取した栄養をもとに作られています。そのため髪の毛の成長に有効な栄養素を質の良い食事をすることで、髪の毛の成長や太い髪の毛にするためのサポートになります。しかし口から摂取した栄養素は生命活動に必要な順番に優先的に使われていってしまうため、摂取した栄養が少なすぎると、生命活動の中で優先順位が低い髪の毛に届かずに底をついてしまいます。そのため摂取する食事の栄養素はしっかり確認するようにしましょう。髪の成長に必要な栄養素は主に「タンパク質」「ミネラル類」「ビタミン類」と言われています。以下にそれぞれの栄養素を多く含む食品を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。また全て食事から摂取しようとすると難しい日もあるかと思いますので、必要に応じてサプリメントを使うのもオススメです。

    ▼タンパク質
    髪の毛の主要栄養素で、髪の毛の存続に欠かせない存在。
    多く含まれる食品・・・鶏・豚・牛肉、大豆、納豆、さけ、カツオなど

    ▼ミネラル(亜鉛)
    髪の毛の主成分であるケラチンの生成を働きかける重要な栄養素。
    多く含まれる食品・・・牡蠣、うなぎ、牛もも肉、パルメザンチーズなど

    ▶ビタミン類
    ビタミン類は頭皮を健康に保ち環境を整える働きがある栄養素。
    ビタミン類・・・緑黄色野菜、レバー、バナナ、うなぎ、カツオ、マグロ、豚肉、乳製品など

    ※避けてほしい食べ物
    ジャンクフードなど高脂質高カロリーなものは、頭皮の皮脂の過剰分泌につながる可能性があります。楽しむ程度にたまに口にする、などであれば問題はありませんが毎日食べている、などの場合は中が必要です。0にする必要はありませんので、口にする頻度はほどほどに、基本は上記の栄養を意識した食事をとるようにしましょう。

    睡眠の改善

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    充分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、自律神経を整えます。成長ホルモンは分泌のピークを迎えても0になっているわけではありません。髪の毛に必要な成長ホルモンを効率よく分泌させるためには、成長ホルモンが一番効率よく摂取される睡眠を改善することが大切です。現代人は睡眠が不足している傾向にあると言われており、心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひこの機会に睡眠の改善にチャレンジしてみましょう。厚生労働省の健康情報サイトには「入眠直後の徐波睡眠に一致して成長ホルモンの分泌がみられること、ノンレム睡眠中は副交感神経優位であること*」とあり、就寝してすぐに深い眠りに入ることでリラックス状態になり、成長ホルモンが分泌されることから髪の成長が促されると考えられます。ですので大切なのは睡眠時間の長さよりも睡眠の質をあげ、入眠後すぐ深い眠りに移行することです。そのためには「入眠2時間前に食事を済ます」「入浴は就寝90分前まで、時間がない場合は足湯しながらシャワーを浴びる」「入眠1時間前から照明を落としスマホやPCに触らない」ということを実践してみることをおすすめします。身体と脳をリラックスさせ、入眠しやすく深い眠りに移行しやすい環境を整えましょう。

    *引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-048.html

    運動の改善

    髪は頭皮の血管から栄養を受け取り成長するため、頭皮の血行が滞ると成長を妨げる可能性があります。適度な運動をすると、全身の血液循環が活発になるので頭皮の血流も良くなります。さらに運動には、ストレス耐性を上げるために有効な「セロトニン」の分泌を促す効果があります。セロトニンの分泌を促すためには、一定時間同じ動きを繰り返す「リズム運動」が有効です。一定のリズムで行うウォーキングやスクワット、腹式呼吸を意識して行うヨガやダンスは特におすすめですが、水泳やサイクリングももちろん効果があります。時間は5分〜30分を目安に無理のない範囲でまず3ヶ月毎日続けることが大切です。

    ヘアケアの改善

    間違ったヘアケアをしていませんか? 髪の毛にいいと聞いたから、効果があると聞いたから・・・と高い育毛剤などを買って試しているという方も要注意です。どんなにいい製品でも自分の体質に合っていなければ意味がありません。ヘアケアを意識的に行っているという方は頭皮から以下のサインが出ていませんか?

    ・頭皮が赤くなったり、痒みがある
    ・フケがよく出るようになった
    ・髪の毛が抜けやすくなった

    上記なような症状があればヘアケア製品が合っていない可能性があります。自分にできるケアをなんとかやりたい! という気持ちもあるかと思いますが、新しい製品を使う時はまずは自分の体質に合うかを慎重に確認し、異常があればすぐに使用を中止し皮膚科などに行くようにしましょう。「いいものだから自分にとっても効果があるはず」と思い込みすぎず、体質に合うものを使うよう心がけましょう。

    まとめ

    今回は髪の毛が柔らかくなる原因とAGAの関係性、また改善方法について解説をしてきました。いかがでしょうか。髪の毛の変化に気付くために、髪の毛をブラッシングする際に髪の毛に触れてみたり、何か変化があるか家族や友人に聞いてみるのもいいかもしれませんね。またAGAは放置してしまうことが一番よくありませんので、「髪質が変わった気がして気になる」という方は一度AGA専門クリニックを受診してみることをオススメします。

    執筆した医師の紹介

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    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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