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  • 一度細くなった髪の毛は太くなる?正しく知りたい毛周期(ヘアサイクル)

    一度細くなった髪の毛は太くなる?正しく知りたい毛周期(ヘアサイクル)について

    髪,再生,ハリ,コシ髪の毛の太さは遺伝的要因で決まるもので、途中から変わったりするものではありませんが、「年齢を重ねるごとに髪の毛が細くなっていっている」とお悩みの方も多いです。本来変わるはずのない髪の毛の太さが変わってしまうのは、一体なぜなのか気になりますよね。また髪の毛を健康にするためには、毛周期と呼ばれる髪の毛のヘアサイクルについても正しく知っておく必要があります。今回は、髪の毛の太さが変わってしまう原因や、健康で太い髪の毛にするために必要なことについて詳しく解説をしていきます。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    髪の毛が細くなってしまう原因とは?

    まずは、髪の毛が細くなっていってしまう原因について解説をしていきます。髪の毛が細いということに関しては、以下で解説するような何らかのトラブルが発生している可能性が高いですので、髪が細くなったと感じた方は医療機関を受診するようにしましょう。

    AGA(男性型脱毛症)

    男性であれば、髪が細くなる原因としてAGA(男性型脱毛症)がひとつ考えられます。遺伝的要因で発症するAGAですが、その発症頻度は高く、日本の成人男性の3人に1人はAGAの何らかの症状を抱えています。AGAの初期症状で「髪質が柔らかくなった」と感じる方も多いですが、これはAGAが原因で髪の毛が細くなり、髪質が変わったと感じる方が多いです。後述しますが、AGAはヘアサイクルを乱すことがあり、その結果髪の毛が栄養不足の状態になってしまい、髪の毛がやせ細ってしまうことがあります。

    栄養不足

    髪の毛は頭皮の血管から酸素と栄養素を受け取り、成長しています。無意識の中で起きることですのであまり自覚がない方も多いかと思いますが、この栄養素というものは口から摂取した食べ物に大きく影響されるため、普段の食生活が偏っている方などは、髪の毛が慢性的な栄養不足に陥っている可能性があります。髪の毛が栄養不足になると、髪の毛の成長が阻害され髪が細くなる原因につながります。

    過度なストレス

    過度なストレスがかかることにより、ストレスホルモンと呼ばれる副腎皮質ホルモンの一種であるコルチゾールが分泌されます。慢性的に強いストレスを受け続けているという方は、このコルチゾールが過剰に分泌されていることが多く、髪の毛においてはヘアサイクルを乱すなどの悪影響を及ぼします。その結果髪の毛が細くなってしまうことがあります。

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    血流不足

    上記のように過度なストレスを慢性的に受けていると、身体が常に緊張状態になってしまい、前進の血管が収縮してしまいます。緊張状態になることが悪いことではありませんが、その状態が長く続いてしまうと、髪の毛が栄養を受け取るのに大切な血管が細くなってしまいます。血管が収縮し細くなることで、髪の毛が必要とする酸素や栄養素が受け取りにくい状態になってしまい、髪の毛がやせ細ってしまう原因のひとつになります。

    加齢

    加齢といっても個人差はありますが、年齢と共に細胞分裂が少なくなり、新しい細胞が生まれにくくなります。そのため、新しい髪の毛が作られなくなったり、ヘアサイクルが乱れることにより髪の毛が細くなることがあります。加齢の場合は自然な現象ですので特に心配はいりませんが、若年層や中年層のこうした症状はAGAなどの可能性もあるため、年齢による見極めも非常に重要です。

    その他の病気によるもの

    病気の治療のために飲んでいる薬の副作用で髪の毛が細くなってしまったり、甲状腺の病気や円形脱毛症などの病気によって髪の毛が細くなることもあります。こうした病気による髪の質の変化には抜け毛を伴うことも多いですが、AGAと非常に似ており初期段階では見極めるのが難しい場合もあります。いずれにしても医療的ケアが必要になりますので、髪の毛が細くなったという症状に気付いた場合には、かかりつけ医に相談したり、お近くの医療機関をまずは受診するようにしましょう。AGAの可能性が高い場合は、AGAの専門クリニックに行くことでより専門的な目線でのアドバイスや治療をすることができます。

    髪の毛の太さに影響を及ぼすヘアサイクルとはどんなもの?

    ここまでで、何度かヘアサイクルという言葉が出てきたかと覆います。ヘアサイクルは毛周期とも呼ばれており、髪の毛が生えて抜け落ちる一連のサイクルのことを示します。このヘアサイクルについて意外と知らないという方も多いですが、ヘアサイクルを正しく知っておくことで、髪の毛に対する理解を深め髪の太さを改善するためにも役に立ちます。ここでは、そんな髪の毛の太さと強く関係のあるヘアサイクルについて詳しく解説をしていきます。

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    ヘアサイクルの構成

    ヘアサイクルは3つの期間から成り、それぞれ「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれています。それぞれの期間について詳しく解説をしていきます。

    ▶成長期
    成長期はその名前の通り、髪の毛が毛穴から出て成長している期間のことで、2~6年程度とヘアサイクルの中で一番長い期間となっております。頭皮にある髪の毛の毛根部分の細胞が、細胞分裂を繰り返して髪の毛が伸びていきます。そのスピードは1日におよそ0.3~0.4mmとも言われています。

    ▶退行期
    続いて退行期ですが、退行期は成長期で行われていた細胞分裂が停止し、髪の毛が抜け落ちるための準備をしている期間です。2~3週間程度と言われており、ヘアサイクルの中では一番短い期間に該当します。退行期の間、毛包は収縮し始め、毛根が毛包の底から離れていきます。この状態が自然な抜け毛の状態です。

    ▶休止期
    休止期は、次の髪の毛を育てるための休止期間に該当し、約2~4ヵ月続きます。休止期間を終えると、毛根が髪の毛を作り出し、次のサイクルの成長期へとつながっていきます。ヘアサイクルは、こうしたサイクルが何回も繰り返されます。

    髪の毛のトラブルは成長期の髪の毛を襲う

    ヘアサイクルの一連の流れを知っていただくことができたかと思います。髪の毛が細くなってしまう、という方は、多くの方が成長期で栄養不足や血流不足によるトラブルによって、髪の毛の成長が阻害されて引き起こされていると思われます。またそうした髪の毛に負担のある生活を続けることで、成長期で新たに作られた髪の毛も細い状態になってしまうことがあります。

    慢性化するとヘアサイクルの寿命が早まる

    髪の毛に起きているトラブルを放置してしまうことで、ヘアサイクルの乱れが慢性化してしまっている場合、ヘアサイクルそのものの寿命が早まることがあります。ヘアサイクルの寿命は生涯に15~20回程度と決まっており、無限に髪の毛が生成されるというわけではあません。髪の毛が細くなってしまうなどの状態を放置していると、抜け毛につながり本来の寿命よりも早く1回分のヘアサイクルが終わってしまいます。こうしたことが繰り返されていくと、いずれ髪の毛は作られなくなってしまいます。

    一度細くなった髪の毛はもう太くならないの?

    髪の毛が細くなってしまった、という方にとっては、「もう髪の毛は元の太さに戻らないのか」と不安になってしまいますよね。しかし適切な対処法を行うことで、ヘアサイクルを正常に戻し、また元のような太さの髪の毛を取り戻すことは可能です。では具体的にどのような方法があるのでしょうか。ここからは、一度細くなってしまった髪の毛を、本来の健康な髪の毛に戻す方法について詳しく解説をしていきます。今お困りの方は是非参考にしてみてくださいね。

    医療機関で治療を行う

    髪の毛が細くなってしまっている原因が、AGAやその他の病気の場合、放置していて自然に治るというケースはあまり多くありません。特にAGAの場合は進行性の病気のため、一度発症してしまうとその後どんどん症状は悪化していきます。今細いと感じている髪の毛が、今度は生えてこなくなるといった悩みに変わってしまう可能性もあります。そのため、髪の毛が細くなったと感じた場合には、すぐに適切な医療機関へ受診をするようにしましょう。AGAかどうか分からないという方であれば、一般皮膚科でも問題ありませんし、AGAかもしれないという方はAGA専門クリニックを受診するのもオススメです。AGAやその他の病気による髪質の変化であれば、早期段階での治療を行うことで、元の髪の毛の太さを取り戻せる可能性も高まります。

    栄養バランスに気を付けた食事をとる

    何を食べたから髪の毛が太くなる、という食べ物はありませんが、髪の毛の成長をサポートしてくれる食べ物は存在します。その中でも是非積極的に取り入れてほしい栄養と、その栄養が多く含まれている食べ物についてご紹介していきます。偏り過ぎても栄養不足になってしまうため、以下の食べ物を満遍なく日頃から摂取できるよう心がけてみてくださいね。

    ▶タンパク質:魚、肉、卵、豆類、乳製品など
    髪の毛はケラチンというタンパク質でできているため、タンパク質をたくさん摂取することで髪の毛の成長に役立ちます。また髪の毛の大部分がタンパク質で形成されているため、栄養素としても非常に重要です。

    ▶亜鉛:牡蠣、アーモンド、魚介類、肉など
    亜鉛は、タンパク質の合成を促進するために必要な栄養素のひとつです。また抗酸化作用により、髪の毛をダメージから守ってくれる働きがあります。亜鉛は食品から摂取することが難しい栄養素としても知られているため、難しい場合はサプリメントなどで補うこともオススメです。

    ▶ビタミン類:肉類、卵、ナッツ類、豆類、魚、緑黄色野菜など
    ビタミン類にはさまざまなものがありますが、ひとつひとつ特徴はあるものの基本的にはどんなビタミンも髪の毛にいい影響を及ぼします。例えばビタミンAは、頭皮を健康な状態に保ってくれる働きがあります。ビタミンB群は、頭皮の血行改善を行ってくれます。ビタミンCは抗酸化作用、ビタミンDは髪の毛の成長を手助けしてくれます。このようにビタミン類全般が髪の毛にとっていい影響を及ぼすため、バランスよく摂取することで、髪の毛だけではなく髪の毛の成長に欠かせない頭皮からケアすることができます。

    ストレスを解消する

    ストレスを解消することも、髪の毛を健康に保ち、髪の毛の太さを元に戻すためには必要なことです。ストレスを解消するための方法はさまざまですが、何か自分に合う解消法を探して、意識的に日常生活の中に取り入れることが大切です。自分に合うストレス解消法が分からない、趣味をする時間や余裕がないなどの方は、お風呂でのマッサージやしっかりと湯船に浸かるということをするだけでも、交感神経の働きが弱まり心身ともにリラックスしやすくなります。また体を温めることで頭皮の血流改善にもつながりますので、別のことでストレス解消を行っているという方も、是非実践してみてくださいね。

    医師紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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