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薄毛の原因はドライヤーにある?熱ダメージなどを抑えて薄毛改善にすべきこと
薄毛と熱ダメージの関係とは?正しいドライヤーの使い方と選ぶポイント解説
シャンプー後の濡れた髪を乾かすため普段何気なく使っているドライヤーですが、間違った使い方を続けていると髪や頭皮にダメージを与えて薄毛を引き起こす可能性があります。
ドライヤーはやけどの原因になるほどの高熱を発するため取り扱いに注意が必要ですが、ドライヤーを使用しない自然乾燥では頭皮環境の悪化などの悪影響が大きいため、ドライヤーを正しく使い髪や頭皮をケアすることが大切です。
そこで今回は、ドライヤーによる熱が髪や頭皮に与える影響や薄毛との関係について解説し、薄毛対策におすすめのドライヤーの選び方や正しい使い方を紹介します。
普段のドライヤーの使い方を見直し、薄毛や抜け毛対策していきましょう。
【記事のポイント】
・薄毛とドライヤーによる熱ダメージの関係とは
・ドライヤー後の抜け毛チェックでわかる薄毛の兆候
・ドライヤーを使用しない自然乾燥が髪と頭皮に与える影響とは
・薄毛や髪へのダメージ予防におすすめのドライヤーとは
・熱ダメージを抑えた正しいドライヤーの使い方とは
・正しいドライヤーと併用したいおすすめの薄毛予防頭皮ケアとは■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
薄毛とドライヤーによる熱ダメージの関係とは
ドライヤーは短時間で濡れた髪や頭皮を乾かすことや思い通りに髪型をスタイリングするために便利ですが、使い方によってはドライヤーの熱風が頭皮や髪のダメージとなる場合があります。
ここでは以下について、ドライヤーの熱が髪と頭皮にどんな影響を及ぼしているのか薄毛との関係も含めて見ていきましょう。
・髪の構造とドライヤーの熱による影響
・頭皮に及ぼすドライヤーの熱による影響髪の構造とドライヤーの熱による影響
・髪の構造:髪は3層構造で形成され、断面は円形や楕円形になっており外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の順に巻き寿司のような見た目になっています。
「キューティクル(毛表皮)」は無色透明のウロコ状で髪の手触りやツヤに影響し、髪の内部組織を摩擦などの外的刺激や薬剤などの化学的刺激から保護する役割があります。
「コルテックス(毛皮質)」は髪の毛の約90%を占めており、縦方向につながった葉巻状の構造が見られます。
コルテックスはメラニン色素を含むため髪の毛の色を決定すると言われており、ほかにも水分を保持して髪のハリや強度を保つ役割があります。
「メデュラ(毛髄質)」は機能のすべてがいまだに解明されていませんが、スポンジ状の多孔質な構造が見られ、脂質を多く含む領域のため透明感や光の反射によるツヤに影響し髪の見た目にかかわっていると言われています。
しかしメデュラが存在しない髪も多いという特徴があり、髪の維持に不可欠ではないという見方があるようです。
・ドライヤーの熱による影響:熱ダメージによる影響を最も受けやすいのは髪の外側のキューティクルで、熱を受けることによりはがれやすくなることや「18MEA」という表面にある脂肪酸が遊離するため内部組織が漏れ出して髪が弱くなります。
また、高温によりコルテックス内部の繊維構造が変性し空洞が増加して枝毛や切れ毛の原因になるため、髪のボリュームの減少や薄毛に進行するおそれがあります。頭皮に及ぼすドライヤーの熱による影響
頭皮は全身の皮膚よりも厚いため、刺激に鈍いと言われています。
そのためドライヤーの熱さを感じにくく、熱ダメージを受けやすいと言えるでしょう。
頭皮の熱ダメージとして考えられるのは、おもに「乾燥」と「炎症」です。
ドライヤーの熱風は頭皮の乾燥をまねくおそれがあり、乾燥した頭皮ではかゆみやフケの増加といった頭皮環境の悪化が考えられます。さらに部分的にドライヤーをあて続け熱が加わると、頭皮がダメージを受けて頭皮の赤みや痛みと熱感を伴う炎症を引き起こす可能性があります。
頭皮環境の悪化や頭皮トラブルが続くと、髪の成長の遅れや成長途中の抜け毛が増えることがわかっているため、ドライヤーの熱が薄毛の原因になることが考えられるでしょう。ドライヤー後の抜け毛チェックでわかる薄毛の兆候
ドライヤー後に抜けた毛には薄毛の兆候が見られる場合があります。
ここでは実際に抜けた髪に薄毛の可能性があるかセルフチェクしてみましょう。
以下の3つのチェックに1つでも当てはまったら薄毛の兆候が見られますので、それぞれについてくわしく解説します。
・抜け毛の本数が増えている
・細く短い抜け毛が多い
・抜け毛の根本に膨らみがなく黒い抜け毛の本数が増えている
人間の髪は自然な生え変わりサイクルを繰り返しており、成人男性では1日の抜け毛が50〜100本程度が正常な範囲と言われています。
しかし、薄毛の兆候が見られると抜け毛の本数が増加するため「抜け毛が増えた」と感じたら要注意です。
1日の中でもっとも抜け毛が多いのは、シャンプーとドライヤーの最中のため、シャンプー後の排水溝とドライヤー後の床に落ちた髪を見ることで抜け毛が増えているかチェックできるでしょう。
集めた抜け毛の本数を数えられればわかりやすいですが、面倒だという場合は抜け毛をざっと集めて以前より増えているかをチェックするようにしましょう。
同じ条件で比較するとわかりやすいため、ティッシュに乗せるなどがおすすめです。細く短い抜け毛が多い
髪は「毛母細胞」という髪のもととなる細胞が分裂を繰り返すことで太く長く成長しますので、成長を終えて自然に抜けた髪は太く長いという特徴があります。
そのため抜け毛が細く短いという場合は、髪が十分に成長できない状態であると考えられるでしょう。
成長が不十分な髪が多いということは、髪のボリュームダウンや薄毛になる可能性が高いため注意が必要です。抜け毛の根本に膨らみがなく黒い
髪の根本の「毛球」の中には、毛母細胞という髪の元となる細胞があり毛球が大きいほど細胞の数が多いため、膨らみが見られずギザギザやいびつな形の場合は、細胞自体が衰えているか機能していないという可能性があります。
毛母細胞がなければ髪は成長できないため、薄毛になる可能性が高いと言えるでしょう。
また、毛球が黒い抜け毛が多い場合も薄毛の可能性があります。
毛母細胞はメラニン色素という黒い色素を取り込んで成長しますが、成長を終えた髪はメラニン色素の供給がストップしているため、毛球が白くなっています。
そのため毛球が黒い抜け毛が多いということは、成長途中の抜け毛が増えているため薄毛の兆候のひとつだと言えます。ドライヤーを使用しない自然乾燥が髪と頭皮に与える影響とは
ドライヤーの熱ダメージが薄毛に影響するのであれば自然乾燥すれば良いのでは、と考えるかもしれません。
しかし自然乾燥には髪と頭皮にマイナスの影響を与える可能性が大きいためおすすめできません。
ここでは以下の自然乾燥におけるデメリットをくわしく解説します。
・ニオイやフケの発生など頭皮環境が悪化しやすくなる
・髪が傷んで切れ毛や薄毛が起こりやすくなる
・頭皮が冷えて血行不良など頭皮の状態が悪化しやすくなるニオイやフケの発生など頭皮環境が悪化しやすくなる
シャンプー後の濡れた髪と頭皮をそのままにしておくと、頭皮が蒸れて湿度と温度が上がり常在菌が繁殖しやすくなります。
常在菌は外部の刺激やほかの雑菌から頭皮を守るはたらきがありますが、過剰に繁殖すると嫌なニオイの発生やフケの原因となります。
また、常在菌のひとつである「マラセチア菌」が過剰に繁殖すると、「脂漏性皮膚炎」の原因となります。
脂漏性皮膚炎はマラセチア菌の異常繁殖により頭皮が炎症を起こす皮膚炎で、皮脂の混じった黄色いフケの大量発生により毛穴が詰まることも多く、「脂漏性脱毛症」という抜け毛を引き起こす脱毛症に進行するおそれがあります。髪が傷んで切れ毛や薄毛が起こりやすくなる
髪のキューティクルはうろこ状に重なりあって内部組織を守っていますが、濡れると開く性質があるため濡れた状態で放置していると開いたキューティクルの隙間から内部組織が漏れ出し弱くなる可能性があります。
弱くなった髪はブラッシングなどの日常的な刺激でも簡単に切れたり抜けやすくなるため、薄毛の進行を早めるリスクが大きくなると言えるでしょう。頭皮が冷えて血行不良など頭皮の状態が悪化しやすくなる
自然乾燥では、「気化熱」といって水分が蒸発する際に頭皮の表面から熱が奪われる現象が長く続きます。
気加熱により体温を奪われた頭皮は冷えた状態が続くため、血行不良を引き起こす可能性があります。
血行不良により循環が滞ると頭皮内に送られる酸素や栄養が不足するため、髪の成長に影響が出て薄毛や抜け毛に進行するおそれがあるため注意が必要です。薄毛や髪へのダメージ予防におすすめのドライヤーとは
髪や頭皮に与えるダメージを減らすためにはドライヤーを利用してなるべく短時間で乾かすことが大切ですが、ドライヤーならばどれでも同じというわけではありません。
ドライヤーは製造メーカーが多いため種類が多く価格もさまざまなため、選ぶのに迷うかもしれません。
そこで薄毛が気になる男性におすすめのドライヤーを選ぶポイントを紹介しますので、以下をぜひ参考にしてください。
・温度設定ができる
・風量を数段階切り替えられる
・頭皮や髪をケアする機能がある温度設定ができる
一般的なドライヤーには「温風」と「冷風」の切り替えができるものが多いのですが、さらに温度の切り替えができるドライヤーがおすすめです。
ドライヤーの温風は100〜120℃程度になるように設定されていることが多いので、至近距離で同じ箇所を乾かすと熱ダメージになってしまいます。
そのため50〜70℃程度に設定できる「低温モード」が設定できるドライヤーを選ぶことで、熱ダメージを抑えて髪や頭皮を乾かせます。
特に短髪の男性の場合は低温でも短時間で髪を乾かせるためおすすめです。風量を数段階切り替えられる
ドライヤーの温度とともに大切なのは風量です。
風量が強いほど髪や頭皮を乾かすスピードが速くなるため、乾かし始めは強い風量である程度乾いたら弱い風量に切り替えてスタイリングできるよう、少なくとも強弱の2段階が備わっているドライヤーを選ぶようにしましょう。頭皮や髪をケアする機能がある
ドライヤーの中には髪や頭皮ケア機能を備えたものもあります。
低温で乾燥できる「スカルプ(頭皮)ケア機能」や「遠赤外線機能」による頭皮の血行促進などは、薄毛や抜け毛対策に取り入れられるといいですね。
また、髪とドライヤーの距離を計測し自動で温度を調節してくれる「自動温度調節機能」などの便利な機能もおすすめですが、多くの機能が備わったドライヤーほど高価になっていますので、自分が求める効果と予算のコスパが合うものを選ぶようにしましょう。熱ダメージを抑えた正しいドライヤーの使い方とは
ヘアサロンでのドライヤー後に髪がツヤツヤに仕上がることから分かるように、頭皮や髪への熱ダメージを抑えるためにもっとも大切なのは、ドライヤーを正しく使うことです。
ここでは頭皮や髪のために自分でできる正しいドライヤーの使い方を紹介します。
ぜひ今日から以下の順番を守ってダメージを減らし、薄毛や抜け毛対策していきましょう。
・①ドライヤーの前にタオルドライでしっかり水分を拭き取る
・②強風で頭皮をまんべんなく乾かす
・③髪の根本から毛先に向かって乾かす
・④冷風に切り替えてから風量を下げ髪全体にあてる①ドライヤーの前にタオルドライでしっかり水分を拭き取る
髪が含んでいる水分が多いほどドライヤーでの乾燥時間が長くなるため、シャンプー後は手で水分を絞り切りすぐにタオルドライしておきましょう。
まず頭全体をタオルで巻き、頭皮を抑えるように水分を吸収します。
濡れた状態の髪はダメージを受けやすいため、髪同士をこすり合わせないように優しく水分だけ拭き取ることが重要です。
また、タオルドライには髪専用で体を拭くものとは別にして、雑菌の移動を防ぎ水分の吸収を上げましょう。②強風で頭皮をまんべんなく乾かす
ドライヤーの温風を同じ箇所に当て続けると熱ダメージになるため、常にドライヤーの風が当たる位置を移動させながら始めに頭皮を乾かします。
湿度を下げて蒸れを防ぎ、頭皮環境をなるべくはやく通常に戻すことが大切ですので、髪をかき分けながらまんべんなく頭皮を乾かすようにしましょう。③髪の根本から毛先に向かって乾かす
ドライヤーの使い方の誤りでよく見られるのが、毛先を中心に乾かして根元が半乾きの状態で終了することです。
根元が半乾きでは頭皮が蒸れるため、雑菌の繁殖など頭皮環境が悪化するおそれがありますので先に根元を乾かしてから毛先を乾かす習慣をつけましょう。
また、毛先を乾かす段階になったら風量を下げたりノズルなどのアタッチメントをつけ、必要以上に風邪を当てて乾燥しないように工夫することも大切です。④冷風に切り替えてから風量を下げ髪全体にあてる
頭皮と髪が乾いたら、髪全体と頭皮に冷風を当てて温度を下げましょう。
髪や頭皮に熱がこもっている状態では、発汗が続き頭皮環境が悪化することが考えられるため頭皮を冷ます必要があります。
また、濡れて開いたキューティクルを閉じて髪内部の保護機能を高めるためにも、冷風を当てる習慣をつけましょう。
ただし、強風で長時間冷風を当てると頭皮を冷やしてしまうため、風量を下げ髪と頭皮全体の温度が下がったタイミングで終了することが大切です。正しいドライヤーと併用したいおすすめの薄毛予防頭皮ケアとは
薄毛や抜け毛の予防対策には、正しいドライヤーと併用することでさらに効果が期待できるケアがあります。
薄毛や抜け毛は進行性のことが多く、できるだけ早い段階で対策することで予防や改善効果が期待できるため、日常生活の中でできる薄毛や抜け毛対策として、以下の3つのケアの中からできることを始めましょう。
・正しいシャンプー方法を実践する
・ドライヤー後の保湿剤と外出前のUV使用を習慣にする
・AGA治療薬を使用する正しいシャンプー方法を実践する
正しいシャンプー方法は以下を参考に日々の習慣にしましょう。
①1日1回夜にシャンプーする:シャンプー後の無防備な状態での外出はダメージを受けるおそれがあるため、夜のシャンプーをおすすめします。
②シャンプーの湯温は38〜39℃程度に設定する:高温のシャンプーは必要以上に皮脂を落としてしまうため、頭皮に刺激にならない温度で洗いましょう。
③両手で泡立てたシャンプーを頭皮につけ、髪同士こすらないように洗う:濡れた状態の髪はキューティクルが開いてダメージを受けやすいため、髪同士の摩擦を減らす意識が大切です。
④すすぎは念入りに時間をかける:頭皮にシャンプー剤が残ると毛穴の詰まりを引き起こすおそれがあるため、洗った時間の倍を目安にすすぎましょう。
⑤トリートメントやコンディショナーは毛先中心につけ頭皮につかないようにする:トリートメント類は髪のコーティング力が高く頭皮につくと毛穴をふさぎやすいため、頭皮にはつけないように使用すると頭皮の清潔を保ちやすくなります。ドライヤー後の保湿剤と外出前のUV使用を習慣にする
シャンプーとドライヤーの後は、頭皮を保護するための皮脂が洗い流されています。
そのため頭皮の乾燥に対し保湿ローションを使用し、紫外線や外気などの刺激によるダメージに対し外出前にUVを塗布する習慣をつけることをおすすめします。AGA治療薬を使用する
薄毛や抜け毛の原因がAGAの場合は、AGA治療薬の使用により予防や改善効果が期待できます。
AGA治療薬には原因のひとつとなる「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンの生成を阻害する内服薬や、血行促進や毛母細胞の活性化効果が期待できる「ミノキシジル」外用薬があるため、自分の気になる症状や治療にかけられる費用などに応じ検討しましょう。
AGA治療薬は医師の診断や薬剤師の指導が必要なため、自分の都合に合わせすぐに相談できるクリニックなどを選ぶことが大切です。まとめドライヤーを正しく使って熱ダメージによる薄毛を予防しよう
ドライヤーによる熱は間違った使い方を繰り返すと髪や頭皮にダメージを与えるおそれがあるため、薄毛や抜け毛に進行する可能性があります。
しかし、ドライヤーを正しく使うことで、自然乾燥よりも髪や頭皮にプラスの効果が期待できます。
また、ドライヤーを正しく使うとともに頭皮ケアを併用し、薄毛や抜け毛対策の効果を高められるよう自分に合った方法を見つけましょう。監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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