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白髪の男性はハゲやすい?白髪と薄毛の関係とは?
みなさんは髪の毛に白髪がありますか? 白髪は年齢問わず発生する可能性のあるものですので、20代から白髪に悩まれているという弾性も実は多いです。AGAクリニックには髪の毛に白髪が増えたことを気にして、「白髪が増えたけれどこれってハゲるサイン?」と慌ててご相談に来られる方もいらっしゃいます。実際に白髪と薄毛の関係についてはさまざまな俗説があり、「白髪があるからハゲる」であったり、逆に「白髪があるとハゲない」と言った真反対の内容もあり、混乱されている方も多いです。そこで今回は、白髪がある弾性はハゲてしまうのか、白髪と薄毛の関係について詳しく解説をしていきます。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
なぜ人の髪の毛は白髪になるの?
まずは白髪について知っていきましょう。白髪=老化現象、と思われている方も多いですが、冒頭でも触れたとおり若い方でも白髪がある方も多いです。では、なぜ白髪は発生するのでしょうか。薄毛との関係を知るためには、白髪が発生するメカニズムを理解しておく必要があります。ここでは白髪がなぜ発生するのかについて、お話をしていきます。
メラニン色素の減少
私たちの髪の毛の色は、メラニンと呼ばれる色素によって決まります。メラニンは髪の毛のメラノサイトと呼ばれる細胞で生成され、髪の毛の色を作り出しています。この髪の毛の色は遺伝によって決まるため、成長の過程で髪色が多少変わることはあっても、突然変異などで髪色が変わることはありません。しかしメラノサイトは、基本的には年齢と共に働きが減少していくため、相対的にメラニン色素も減少していき白髪が増えていくということになります。そのため老化すると白髪が増える人が多くなりますが、人によっては年齢を重ねても白髪になりにくい人もいるため個人差は大きいです。
過度なストレス
過度なストレスはメラノサイトに悪影響を及ぼすことがあります。メラノサイトはメラニンを作り出す細胞であるため、この部分がダメージを受けてしまうとメラニンの生成が阻害され、結果として白髪が増えてしまうことがあります。よく聞く歴史上の有名人、マリーアントワネットは「処刑の恐怖で髪が白くなった」と言われていますが、この事例の正確な情報は分かりません。しかしストレスによって白髪になるということは、現代人においてもそうした可能性があるということです。過酷な労働環境にいる方や産後の女性に白髪が多いと言われるのも、こうした過度なストレスが原因のひとつであると考えられます。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れている方は、白髪になる可能性があります。例えば食生活ですが、食生活に偏りがある場合はメラニンを生成するために必要な栄養が十分に細胞に届けられず、白髪になりやすいです。また睡眠時間が短い、運動不足、過度なストレスなどの複数の要因によって自律神経が乱れている状態だと、頭皮の血流が不足し、こちらも同様に白髪になりやすくなります。生活習慣の乱れが必ず白髪になるというわけではありませんが、白髪ができやすい環境になってしまいます。
自己免疫疾患
非常にまれなケースですが、自己免疫疾患により自分の細胞がメラノサイトを攻撃してしまい、白髪になってしまうという方もいます。一般的に白髪の原因として考えることは少ないですが、遺伝の他に環境的要因が原因となり発症するケースもありますので、異常なスピードで白髪が増えているという方は注意が必要です。
なぜ人の髪の毛は薄毛になるの?
ここまでで、白髪が発生するメカニズムについて知っていただけたのではないでしょうか。原因を知ると、白髪はどのような人にも発生する可能性があるということが分かりますね。では、続いてなぜ髪の毛が薄毛になってしまうかについても考えていきましょう。薄毛になるメカニズムを知ることで予防することもできますので、薄毛に悩んでいるという方は以下の内容を確認してみてくださいね。
遺伝的要因
日本の成人男性の3人に1人は、AGA(男性型脱毛症)であると言われています。このAGAが発症する原因は、遺伝的要因が8割程度と言われており、多くの方が個人差はあれど薄毛に悩んでいる現状です。遺伝の具体的な内容は、ホルモン受容体の感度の高さです。この次に解説しますが、AGAは男性ホルモンであるテストステロンが受容体にくっ付くことで、ジヒドロテストステロンが生み出されます。このジヒドロテストステロンは、ヘアサイクルを変化させて薄毛や抜け毛を発症させてしまう働きがあります。遺伝により生まれつきホルモン受容体の感度が高いと、ジヒドロテストステロンを作りやすい体質であるため、AGAを発症しやすく薄毛になりやすいのです。
男性ホルモンの働き
上記でも解説したように、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロンになりやすい方は、薄毛になりやすい傾向にあります。受容体の感度は遺伝的要因が大部分を占めますが、薄毛の全ての人に当てはまるとは限りません。遺伝以外では、体毛が濃いなど男性ホルモンが多い方は、テストステロンからジヒドロテストステロンになる可能性が高いため薄毛になりやすいことが分かっています。体毛が濃いから必ず薄毛になるというわけではありませんが、男性ホルモンの多さやその働きは、薄毛のなりやすさに大きく関係しています。
頭皮トラブル
夏の時期、紫外線やクーラーの乾燥などで頭皮トラブルに悩まれている方は多いのではないでしょうか。しかし、放置することで髪の毛や頭皮の健康状態を損ない、抜け毛や薄毛につながる可能性があります。頭皮トラブルには先ほど書いたような紫外線やクーラーなどの外的要因のものだけではなく、脂質過多や発疹などによる内的要因のものも含まれます。内的要因の頭皮トラブルは、生活習慣の乱れや、ケア剤が合っていないなどの理由で起きることがあります。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れていると、薄毛になる可能性が高くなります。食生活が乱れいると髪の毛の成長に必要な栄養が不足してしまいますし、過剰な脂質の摂取などで頭皮が脂質過多になり、頭皮トラブルを起こしやすくなります。また睡眠不足も薄毛のリスクを上げてしまいます。成人男性は睡眠時に分泌される成長ホルモンが一番多く、その成長ホルモンは髪の毛を成長させるためにも重要なホルモンです。しかし睡眠が短すぎたり、質が悪い場合は成長ホルモンの分泌が妨げられ、髪の毛の成長を阻害する可能性があります。このように基本的な生活習慣の乱れは、薄毛になってしまう可能性があるため注意しなければなりません。
白髪と薄毛は関係性がある?
ここまでで、白髪や薄毛のそれぞれの発症メカニズムについて知っていただけたのではないでしょうか。では、実際に白髪と薄毛の関係性についてはどのようなものなのでしょうか。白髪があると薄毛になってしまうのか、気になるところですよね。ここまでの内容をまとめながら、ここでは白髪と薄毛の関係について解説をしていきます。
白髪=薄毛ではない
簡単にまとめると、白髪は「メラニン色素の低下が原因」で、薄毛は「ジヒドロテストステロンが頭皮に作用してヘアサイクルを乱すことが原因」となります。そのため根本的な原因が違うため、白髪があるからと言って薄毛になるわけでも、逆に薄毛にならないわけでもありません。ここまでの内容でふたつの現象については、メカニズムとしては関係がないということが判断できます。
白髪と薄毛に共通する原因もある
発症メカニズムを見ると、白髪と薄毛は違っていることから相互に関係していないということが分かりました。しかし、白髪と薄毛には共通する発症する原因もあります。本記事をここまでご覧になられた方は気付いている方も多いかもしれませんが、それは「生活習慣の乱れ」です。それぞれ発症のメカニズムは違っていても、発症する原因が同じであることもあります。生活習慣が乱れているからと言って必ず白髪や薄毛になるわけではありませんが、生活習慣が乱れていることで白髪と薄毛両方を発症する可能性はあります。
白髪と薄毛を予防する方法はある?
白髪と薄毛を予防するためには、それぞのれ発症原因である生活の習慣について見直す必要があります。生活習慣で特に気を付けていただきたいのは、食事と睡眠、またストレスとの向き合い方です。もっと掘り下げるとさまざまな内容がありますが、まずは代表的なこの3つについて解説をしていきます。白髪や薄毛に悩んでいるという方も、是非参考にしてみてくださいね。
食生活の改善
高脂質・高カロリーな食生活を続けてはいませんか? 白髪や薄毛を予防するためには、食生活を改善に、髪の毛の成長やメラニンの生成に必要な栄養素を頭皮に届けることが大切です。積極的に意識し取り入れていただきたい栄養素としては、「タンパク質」「ビタミン類」「ミネラル類」「亜鉛」があります。これらは髪の毛の成長をサポートし、強く健康な髪の毛を育てるために必要な栄養素です。それぞれ1日の食生活の中でバランスよく摂取することを心がけましょう。しかし亜鉛は食事からの摂取が難しいこともありますので、その場合はサプリメントで補うことも可能です。
◎合わせて読みたい記事!
薄毛・AGAの方必見、薄毛予防に効果的な食事とは?
https://aga-yobou.jp/aga/shokuji-eat睡眠の改善
文中でも触れていますが、睡眠時は髪の毛の成長をサポートする成長ホルモンが一番多く分泌されるタイミングです。そのため、睡眠時間の改善を行うことは、白髪や薄毛改善にも役立ちます。一般的に睡眠時間は1日7時間が推奨されていますが、ショートスリーパーの方などは7時間が逆に長すぎて、日中のパフォーマンスが低下してしまうという方もいます。そのため、自分に合う適切な睡眠時間を見極めることが大切です。その中で特に支障がなければ、7時間睡眠を目指して早めの就寝を心がけましょう。また成長ホルモンは、深い眠りのタイミングが一番分泌率が上がるため、睡眠環境の改善も行うといいです。季節や室温に合う寝具、パジャマ、遮光カーテンなど睡眠の質を高めてくれるグッズを使いながら、睡眠の質をより良い物にしていきましょう。
ストレスとの向き合い方
ストレスは頭皮の血管を収縮させてしまうため、白髪が増えるだけではなく薄毛になるリスクもあります。そのため、ストレスとの向き合い方を今一度見直し、日常生活の中で上手にストレス発散を行えるよう工夫しましょう。ストレスの発散方法は人それぞれですが、大声を出す、涙を流す、体を動かす、趣味の時間を設けるなどはストレス発散に効果的です。ストレスは意識的に発散しないと溜まる一方ですので、少しの時間でもいいのでストレスを発散する時間を設けて、ストレスを溜めないよう工夫しましょう。
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