WORRIES

お悩み相談

  • 薄毛になりやすい地域ってあるの?県民性など流説を紹介

    薄毛になりやすい地域ってあるの?県民性など流説を紹介

    偽物,ニセモノ

    「県民性」という言葉は、生活の中で度々耳にする機会がありますよね。日本には47都道府県が存在しますが、日本の形状は縦長で南北に伸びている形から、同じ日本国内でも地域によって生活環境が変わります。また同じ日本語でも訛りや方言で、それぞれの都道府県の違いが表現されることもありますよね。県民性による特色と言えば例えば、東北の人は日照時間が短い影響で肌が白い人が多い、反対に九州地方は日照時間が長く陽気な人が多い、などその県民性の違いが話題になったりすることもあります。そこで気になるのが、薄毛に関する県民性や地域性についてです。生活環境が異なる47都道府県では、もしかすると薄毛のなりやすさも違ってくるのではないか、と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の記事では、そんな疑問を解決するために、地域によって薄毛へのなりやすさが存在するのか一緒に見ていきましょう。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    AGA,薄毛,治療,柏崎,医師

    薄毛に関する流説とその根拠

    東北は日照時間が短いから肌が白い人が多い、など、地域の特色をとらえた流説というものは日本全国どこにでも存在しています。東北の日照時間が短いから肌が白い人が多い、というのは、実際に日照時間に当てはめて考えると確かに東北地方は日照時間が短く、物理的に紫外線を浴びる機会が少ない地域ではあります。また夏も比較的過ごしやすい気候であることが多いため、日本全国の地域と比較すると、肌が白い人が多いというのもうなずけます。では、薄毛に関してはどうでしょうか。薄毛になりやすい地域や流説、またその根拠とは一体どんなものなのでしょうか。科学的な絶対的根拠があるわけではない流説ですが、なぜそう言われているのか読み解いていくことで、薄毛予防にも役立ちますので一緒に確認していってみましょう。

    寒冷地域や豪雪地帯

    薄毛になりやすいと思われている地域としてあがるのが、寒冷地域や豪雪地帯です。日本の都道府県に当てはめると、北海道や東北の日本海側が該当します。寒冷地や豪雪地帯が薄毛になりやすいと思われている要因としては、寒いため頭皮の血行が悪くなりやすい、暖房による頭皮の乾燥、低気温に伴う免疫機能の低下が主な理由です。それぞれ見ていくと、気温が低いと確かに頭皮の血管の流れが悪くなります。頭皮の血管は髪の毛に栄養や酸素を運ぶ役割があるため、これらの役割が十分に機能していないと、髪の毛が弱り抜け落ちる原因になると考えられます。次に暖房による頭皮の乾燥ですが、こちらも冬の寒い地域は暖房を強くする傾向にあり、結果として頭皮が乾燥して髪の毛が抜け落ちやすくなるリスクが高まります。最後に免疫機能の低下ですが、体温が低下すると免疫機能も低下するため、頭皮が炎症を起こしやすくなり抜け毛につながる機会が増えていきます。

    東日本全域

    普段食べる食べ物の味が濃い地域として、度々東日本全域の地域名があがることが多いですが、これも薄毛に影響を与えやすい地域になるのではないかと思われやすいです。実際に、東日本全域は西日本と比べて特に冬の気温が落ちやすく、体力や健康を維持するために濃い味付けにする習慣があります。その結果、調味料から必要以上の塩分をとってしまうことで、塩分過多になりやすくなります。塩分過多になると血流を悪化させてしまったり、ヘアサイクルを乱す原因物質を作り出してしまうことがあります。その結果、薄毛につながりやすくなるのではないか、といった見方がされるようになりました。東日本以外にも、例えば博多ラーメンが有名な福岡県やお好み焼きなどの粉物が有名な大阪府なども、食生活の塩分過多になりやすい地域であるため、味の濃い食事をする機会がある方は、もちろん地域性もありますが、地域問わず注意が必要ですね。

    東京都や地方都市の中心部

    薄毛が多いイメージとしてあげられやすいのは、東京都や地方都市の中心部の地域です。この原因としては、都心や地方都市の中心部は、人が多く集まる環境のためストレスが溜まりやすいからではないかと言われています。また、ストレスは髪の毛に悪影響を与える可能性があると言われており、このふたつの理由から都心や地方都市の中心部では薄毛が増えやすいのではないかと言われているのです。では、実際にストレスが髪の毛に与える影響ですが、主に交感神経の影響が考えられます。人はストレスを感じることで交感神経が優位となり、体が緊張状態になります。適度なストレスは生活のなかのメリハリを作る意味でも必要ではありますが、過度なストレスがかかりすぎていると、血管が収縮してしまい頭皮に十分な血液が回らなくなってしまいます。その結果、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が届かなくなり、髪の毛が弱り抜けてしまう可能性が出てきてしまうのです。

    紫外線の強い地域

    沖縄県や九州地方は、夏はとても暑く紫外線が強い地域として知られていますよね。この紫外線が強い地域も、薄毛が多くなりやすいと思われている地域です。理由としては、紫外線による頭皮へのダメージがあげられます。紫外線が頭皮に当たると、実は肌と同じように頭皮も日焼けをします。日焼けによって頭皮が炎症を起こしやすくなっていたり、バリア機能が低下していることにより、頭皮トラブルが発生しやすくなります。トラブルが発生してしまうと、髪の毛が弱り抜け落ちる原因となるため、紫外線を頭皮に受ける機会が多いほど薄毛になる可能性が高まってしまうのです。

    薄毛リスクの高い地域にいる人は薄毛対策はどうすればいい?

    ここまでで、薄毛になりやすいと言われている地域の流説とその根拠について、知っていただくことができたかと思います。流説はあくまで説であるため、科学的根拠をもとに言われているものではありません。ただしその根拠においては、薄毛になるリスクとして正しいため、今回あげた地域にお住まいの方で気になるという方は対策を考えていくことも大切です。そこでここでは、薄毛リスクが高い地域にお住まいの方に向けて、今からできる薄毛対策についてお話をしていきます。

    頭皮の血流を促進する

    寒冷地域や豪雪地帯にお住まいの方は、冬は特に頭皮の血流を改善することを意識しましょう。方法としては、冬の外出時は頭も含めて防寒を行う、帰宅後はお風呂に入って頭皮マッサージを行うなどの対策が有効です。特に頭皮マッサージは血流改善に効果的ですので、冬だけではなくその他の季節でも時間がある時は頭皮マッサージをしてみてくださいね。自分で行うのが難しい、またはやり方のコツがつかめない、と言う方は頭皮マッサージ専門店やヘッドスパを活用してみるのもオススメですよ。

    暖房使用時は同時に加湿を行う

    寒冷地域や豪雪地帯の方は、冬の暖房は欠かせないですよね。しかし暖房を使うことで、室内は乾燥しやすくなり、頭皮からも頭皮を守るために必要な水分が奪われていきます。頭皮が乾燥すると頭皮トラブルにつながりやすくなるため、暖房使用時は加湿器も一緒に使用して、部屋の湿度が下がり過ぎないような工夫が必要です。一般的に適切とされている湿度は冬場は40%~60%と言われています。湿度計を置いて確認をしてみると、湿度のコントロールがしやすいかもしれません。ただし注意したいのが加湿のしすぎです。部屋の湿度が60%以上になると結露が発生しやすくなるため、室内環境が不衛生になりやすいです。適切な湿度を維持できるよう工夫しましょう。

    生活習慣の改善を行う

    寒冷地や豪雪地帯の方は特に、冬場の寒さで免疫機能が低下しやすいです。免疫機能を維持するためには、生活習慣を健全に保つ必要があります。例えば食事は栄養バランスを心がけることで、体の免疫機能を維持しながらも、髪の毛に必要な栄養素を十分に届けることができます。睡眠は体の疲れを回復させる重要な時間でもあり、また髪の毛の成長を促す時間でもあります。1日に7時間程度の安定した睡眠時間の確保を心がけましょう。その他に運動もオススメです。運動を行うことで筋肉を維持し、健康な体をつくることができます。

    塩分過多に気を付ける

    食事の味付けが濃くなりやすい方は、適切な塩分量を意識した食事の味付けや食生活に注意しましょう。1日の適切な塩分量は、成人男性で7.5mg未満、女性で6.5mg未満とされています。大体スプーンで小さじ1杯分程度が、6mg程度の塩分量と言われているため、食事を作る際の目安にしてみましょう。濃い味付けに慣れてしまっている方は、突然塩分量を規定量にするのが難しいこともあるかもしれません。その場合は、少しずつ塩分の量を減らして適切な味付けに慣らしていくようにしましょう。意識しすぎるあまりに塩分量が少なくなりすぎると健康に害を及ぼす可能性もあるため、少なすぎるのも危険です。あくまで適切な量を意識することが大切です。

    適度なストレス発散を行う

    ストレスを強く感じている方は、意識してストレス発散を行うようにしましょう。ストレス発散の方法は人によって適切が異なりますが、例えば運動をしたり、映画を見るなどの趣味の時間にあてることで、ストレスを発散することができますよ。ストレスの原因が明確な場合は、少しその原因から遠ざかる時間を作るのも必要です。仕事や人付き合いなど、ストレスの原因を完全になくすことが難しいケースが多いですが、意識してストレス発散の時間をつくるだけで交感神経が優位な状態を和らげる効果があります。

    紫外線対策を行う

    夏に注意したいのが、紫外線です。特に沖縄県や九州地方は夏の紫外線がとても強くなるため、しっかりと対策を行う必要があります。紫外線対策として有効なのが、帽子や日傘の活用です。紫外線が直接頭皮に当たらないよう工夫をするだけでも、頭皮への負担を減らすことができます。また夏は普段紫外線が強い地域に住んでいなくても、海や川遊びにでかけることで、普段よりも紫外線を強く受ける機会が増えます。水面は紫外線を反射するため、思っているよりも頭皮や肌がダメージを受けます。そのため、海や川遊びの最中でも帽子をかぶったり、頭皮に日焼け止めスプレーを使用するなどして、最低限の対策は行っていきましょう。

    AGAに地域性は関係ない!

    今回はいつもとちょっと違った目線で、薄毛のお話をしてきました。地域性や県民性などで薄毛になる可能性がある、ということは知っていただくことができたかと思います。しかし、注意したいのがAGAです。AGAは、地域性や県民性、生活習慣などは関係ありません。多くのAGA患者は、遺伝により薄毛を発症しています。そのため、どんなに気を付けて対策をしていても、AGAの場合は薄毛になってしまうだけではなく、放置することで薄毛が進行してしまうのです。今回の記事を読んで「自分がAGAかもしれない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。AGAか不安だという方は、迷わずAGA専門クリニックを受診しましょう。

    関連する記事

  • SEARCH