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安いシャンプーは薄毛の危険?薄毛対策のシャンプーは配合成分に注目
「安いシャンプーを使うと薄毛になるって本当?」
「シャンプーを選ぶとき注目すべきポイントが知りたい」
「薄毛や抜け毛対策におすすめなシャンプーの選び方が知りたい」
シャンプーは髪や頭皮を清潔にするために毎日使うものですが、何を基準に選んだらいいかわからずなんとなく目についたものや、CMや広告が多い知名度の高いものを手に取っているという方も多いのではないでしょうか。
シャンプーは種類が豊富で、安いものや高いものといった価格の違いだけではなく、配合されている洗浄成分など違いがあります。
今回は、安いシャンプーが薄毛と関係すると言われる理由や薄毛対策におすすめなシャンプーの選び方について解説します。
薄毛や抜け毛が気になってシャンプーを見直したい、と思っている方はぜひ参考にしてください。■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
安いシャンプーと高いシャンプーの違いとは
シャンプーの価格は製品によってさまざまで、同じ量でも安いものでは¥300程度から販売されており、高いものでは¥10000以上することもあるため何が違うのか気になっている方が多いのではないでしょうか。
ここでは、そもそもシャンプーとは何でできているのか、安いシャンプーと高いシャンプーに見られる特徴の違いについて詳しく解説します。シャンプーの中身
シャンプーの中身を構成している成分は、一般的に「水」「洗浄成分(界面活性剤)」「補修成分(PPT)」「コーティング成分(ポリマーオイルなど)」「泡立ち成分(キレート剤)」「防腐剤」「香料」などで、製品によって種類や配合が違ったり、無添加で作られているものもあります。
構成比率は水が50〜70%で、そのほかの成分のはたらきは以下の通りです。
・界面活性剤:構成成分の20〜30%を占めており、皮脂など油分を含んだ汚れは水やお湯だけでは落としにくいため、油と水の両方となじみやすい界面活性剤という洗浄成分を使用し汚れを落とします。
界面活性剤は皮脂や汚れを包み込み、髪同士や指とこすれることで浮き上がったものをすすぎで流します。
・補修成分(PPT):タンパク質を分解してできた成分で、ポリペプチドという髪の毛の類似成分を指し、自己修復できない髪の毛に対し補修するはたらきがあります。
・コーティング成分(ポリマーオイルやシリコンなど):シャンプー中の髪の絡まりを防ぎ、シャンプー後のさわりごごちや質感を上げるはたらきがあります。
・キレート剤:シャンプーの泡立ちを妨げ、洗浄力を低下させる金属イオンのはたらきを抑えます。
・防腐剤:シャンプーの構成成分の大半は水であるため、微生物や細菌の繁殖リスクを抑えるためにパラベンなどが配合されます。
・香料:合成界面活性剤などの独特なにおいの緩和や、爽快感やリラックス効果の目的で香料を配合します。
香料には化学成分の合成香料とアロマなどの天然香料があり、合成香料には皮膚から吸収されるとリスクが生じる可能性があるため、気になる方はどちらの香料が使われているのかチェックすることをおすすめします。安いシャンプーの特徴
安いシャンプーの特徴としては、スーパーやドラッグストアに陳列されているものの中で、500mlの容量で¥300〜¥1500程度のシャンプーが多く見られます。
多くの人に継続して使用してもらうことを目的としているため、ある程度平均的な満足感が得られて不満が少ないように、原材料コストを抑えた成分を配合して作られています。
大量生産できる石油系界面活性剤は、洗浄力が高いものの人工的な洗浄成分のため頭皮に刺激を与える場合があり、敏感肌や乾燥肌など頭皮トラブルを起こしやすいタイプの方は使用に注意が必要です。高いシャンプーの特徴
高いシャンプーとは、ヘアサロンでの専売商品やネットなど販売ルートが限られていることが多く、500mlの容量で¥2000〜¥10000以上するものもあります。
特徴としては、髪の痛みや頭皮の脂っぽさなどさまざまなお悩みそれぞれに特化して、満足度を高くするように特殊で高価な原材料を使用していることが多いことが挙げられます。
原材料のコストや製品開発にかかったコストが、そのままシャンプーの販売価格に反映されているため高い値段設定になると言えるでしょう。
高いシャンプーは洗浄力が高いものの頭皮への刺激が少ない天然界面活性剤を配合していることが多く、髪や頭皮への保湿効果も期待できるため頭皮トラブルが気になる方におすすめできますが、価格が高いイコール自分に合っているとは限らないため、お悩みに応じた成分が配合されているかしっかりチェックすることが大切です。薄毛が気になるなら注意すべきシャンプーの配合成分とは
シャンプーの構成成分は大半が水ですが、製品の裏の成分表示を見るとかなり多くの成分表記があり、どれもどんな成分かわからないため見ることがないという方が多いのではないでしょうか。
ここでは、頭皮のかゆみや乾燥や髪のパサつきなどの原因になる可能性があり、薄毛が気になる方が気をつけたい成分について解説します。合成界面活性剤
洗浄成分である界面活性剤には、合成界面活性剤と天然界面活性剤がありますが、製品の表記には合成や天然とは書かれていません。
合成界面活性剤の中でも高級アルコール系は洗浄力が高すぎて必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮のバリア機能を低下させたり洗浄成分の浸透力が強く残留しやすいといった特徴があります。
そのため頭皮に刺激になったり乾燥を招いて頭皮環境を悪化させる可能性がありますので、薄毛が気になる場合は以下の表記があるシャンプーは避けることをおすすめします。
・高級アルコール系:ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなど
・石油系合成界面活性剤:α-オレインスルフォン酸Naなどシリコン
シリコンは髪をコーティングする成分で、まとまりや滑らかさを出すために配合されています。
しかし、シリコンは水やお湯では落としきれないため、シリコンを含むシャンプーを大量に使用したり長く継続して使用すると、髪に蓄積してベタつきが生じ髪のボリュームダウンやパーマが落ちやすくなる可能性があります。
そのため薄毛でボリュームダウンが気になる場合はノンシリコンという表記がありシャンプーを選ぶことや、以下が配合されたシャンプーは避けましょう。
・ジメチコン、シクロメチコン、フェニルトリメチコンなどエタノール(アルコール)
エタノールには清涼感や雑菌の消毒が期待できますが、配合量が多いシャンプーや頭皮トラブルがある場合の使用は注意が必要です。
アルコールの一種のため、アレルギーがある場合や頭皮が乾燥して敏感になってかぶれやすい場合などは、特に気をつけましょう。
さらに、エタノールは脱脂効果が強く、頭皮の皮脂をとりすぎたり髪がパサつく原因になることや、乾燥を進行させフケやかゆみをまねくおそれがありますので、敏感肌の方や頭皮に乾燥や紫外線などによるダメージがある場合は、エタノール配合のシャンプーの使用は控えた方が良いでしょう。着色料
シャンプーに配合されている着色料の中で、タール系の着色料には、体内に入るとアレルギー症状を引き起こす原因になるものや、発がん性から日本では認められているものの、海外では使用禁止になっているものがあるためできるだけ使用しないことをおすすめします。
タール系の着色料は以下のように表記されていますので、シャンプーの裏に記載された成分表をしっかりチェックしましょう。
・タール系着色料:赤色◯号、青色◯号、黄色◯号など、色と数字で表記防腐剤
シャンプーは原材料の大半が水であることや、保管場所が浴室という高温多湿の環境であるケースが多いということから、品質保持のために防腐剤が必要です。
しかし、防腐剤には合成防腐剤と天然防腐剤があり、合成防腐剤にはアレルギーの一種である「化学物質過敏症」による頭皮の炎症をまねくおそれがあるため注意が必要です。
・合成防腐剤:パラベン、安息香酸、フェノキシエタノール、サリチル酸
シャンプーの中には「パラベンフリー」と表記されたパラベンが配合されていないものがありますが、防腐剤自体が配合されていないわけではありませんのでほかの合成防腐剤が配合されていないかしっかりチェックが必要です。薄毛対策におすすめなシャンプーとは
シャンプーとは、頭皮や髪の汚れを落とし清潔を保つためのもので、シャンプーだけで薄毛や抜け毛を治療することはできません。
そのため、急激に抜け毛が増えたり部分的な薄毛が進行している場合は、AGA専門クリニックなどの医療機関を受診して相談することが大切です。
しかし、抜け毛や薄毛対策には、自分にあったシャンプーで毎日頭皮環境を整えることがとても重要です。
ここでは薄毛対策におすすめなシャンプーを選ぶポイントを紹介します。医薬部外品である
市販のシャンプーには「化粧品」と「医薬部外品」があり、化粧品は肌や頭皮を清潔にして美しく保つためのものですが、医薬部外品は効果効能が期待できる有効成分が配合されており、医薬品と化粧品の中間に位置します。
そのため薄毛や抜け毛対策には、自分にあった有効成分が配合されている医薬部外品のシャンプーの方が、化粧品よりも効果が期待できるでしょう。界面活性剤がアミノ酸系かベタイン系
シャンプーによる頭皮への刺激を抑えるためには、天然界面活性剤が配合されているものがおすすめです。
天然界面活性剤は一般的に「アミノ酸系」や「ベタイン系」と呼ばれており、具体的な表示成分は以下が挙げられますのでチェックしてください
・アミノ酸系:ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルグリシンTEA、グルタミンやグリシンなど
・ベタイン系:ラウリルベタイン、コミカドプロピルベタイン、ラウラミドプロプルベタインなど継続しやすい価格
シャンプーは毎日使う消耗品のため、家計の負担にならない程度の価格を選ぶことも大切です。
さらに、医薬部外品の有効成分による頭皮環境の改善には、効果の実感までに半年以上長期間継続することが望ましいため、計画的にシャンプーを選ぶことをおすすめします。まとめ
毎日使うシャンプーが薄毛や抜け毛の原因にならないためには、自分の頭皮に合わせた最適なシャンプーを使うことが大切です。
そのためには、安いから高いからと価格でシャンプーを選ぶのではなく、配合成分をよくチェックして選ぶことをおすすめします。
市販のシャンプーに記載されている、汚れや皮脂の除去や髪のパサつきを防ぐなどの目的の中から自分に合うものを手に取り、成分を見て界面活性剤の種類や有効成分をチェックして自分に合うものを選びましょう。
しかし、シャンプーだけで薄毛や抜け毛が改善しない場合は、お気軽にAGA薄毛予防治療クリニックにご相談ください。関連する記事
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