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秋到来間近!異常な抜け毛は自分で見分けられる?
広い範囲で連日猛暑日が続くなど今年の夏もうだるような暑さが続きましたが、9月に入り段々と気温も落ち着いてくる頃です。今年の夏は楽しめましたか? 夏が終わるのがちょっと寂しく感じる反面、新しい季節の始まりにわくわくしている方もいらっしゃるかもしれません。しかしAGAに悩まれている方であれば季節の変わり目こそ気が抜けないことがあります。それは「抜け毛」です。特に秋はこの抜け毛が増える時期で頭を抱えてしまう方も多く、抜け毛の相談件数が一気に増える時期です。ではなぜ秋に抜け毛が増えるのでしょうか。その原因と対策を一緒に確認していきましょう。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
異常な抜け毛ってどんな抜け毛?
▶心配いらない自然な抜け毛
基本的に髪の毛は1日に100本前後抜け落ちます。この本数には個人差が季節によって多少の違いはあります。ですのでたとえ家族間であっても抜け毛の本数には違いがあります。しかし100本という数字だけ見ると結構な量に感じますよね。普段生活していて抜け毛を見る機会は掃除の際や髪をとかした際くらいだと思いますので、「本当にそんなに抜けているの?」「100本も抜けて髪の毛は大丈夫なの?」と疑問に感じてもおかしくありません。正常な抜け毛のほとんどは気付かない間に自然に抜け落ちているため、いたって正常な本数の抜け毛です。100本抜けていても気付いていない方の方が多いです。枕などを見て「いつもと同じくらい」「目で数本抜けた髪の毛が見える」程度であれば特に問題ありません。またヘアブラシなどで髪の毛を手入れしている際、数十本ブラシに絡まる程度であるば特に問題はありません。また「普段とさほど変わりない」ようであればそのほとんどが頭皮トラブルなどなく正常に抜け落ちた髪の毛であると判断できますので問題ありません。▶注意が必要な危険な抜け毛
反対に危険な抜け毛は、「目で見て明らかな抜け毛がある」場合です。人と比べることは難しいと思いますので、今までの自分と比べて「どんどん抜け毛が増えてきている」「最近ブラシに絡まる髪の毛が多い」と感じている方は要注意です。また正確に数える必要はありませんが、基本的に100本以上抜け毛がある場合、頭皮に何らかのトラブルが起きており、本来の髪の毛の寿命より早くに抜けてしまっている可能性があります。頭皮トラブルを抱ええている場合、多くの方が頭皮の乾燥や痒みなどの異常を感じていることが多いため、そういった部分もご自分でよく観察するようにしてみましょう。抜け落ちた髪の毛からも異常な抜け毛が見分けられる?
異常な抜け毛を見抜くためには、抜け落ちた本数はもちろんですが抜けた髪の毛そのものをよく観察することが大切です。抜けた髪の毛を観察し、以下の抜け毛があるようであれば注意が必要です。
▶毛根に白い膨らみがない
通常、自然な抜け毛は毛根の方にいくにしたがって髪の毛が白く丸みを帯びた形状になっています。しかし、何らかの異常が起きて抜けてしまった抜け毛はこのような白い丸みはなく、先端が尖っていたり、黒くなっていたり、全体的に白くなっており触るとべたつくこともあります。▶長さと太さ
自然に抜けた髪の毛は、しっかりと成長をした後なので髪の毛自体が長く太くハリがある状態です。一方で異常があり抜けてしまった髪の毛は、髪の毛のヘアサイクルが通常よりも早く終わってしまったことにより、髪の毛が成長しきらず栄養が足りておらず、細く短い状態で抜けてしまっています。ヘアサイクルに異常が起きているとこういった髪の毛が頭部全体に広がってしまうため、今現在の髪の毛にハリ・コシがあるか一緒に確認するようにしましょう。抜け毛とヘアサイクルの仕組み
上記でヘアサイクルについて少し触れていますが、このヘアサイクルこそが抜け毛との深い関わりがあります。ヘアサイクルとは髪の毛の発毛~脱毛までを繰り返すことをいいます。ヘアサイクルが正常に行われていないと、抜け毛が増えてしまったりなど思わぬ頭皮トラブルに繋がる場合もあります。普段私たちの頭皮で行われているヘアサイクルとはいったいどんなものなのか、解説をしていきます。
正常なヘアサイクルってどんなもの?
ヘアサイクルには大きく分けて『成長期』『退行期』『休止期』の3つから構成されます。その中でも『成長期』は頭髪全体の8~9割の毛髪が当てはまり、言葉の通り成長している過程の毛髪のことを言います。成長期の毛髪は健康な状態で3~5年で寿命を迎えます。この成長期が長ければ長いほど、毛髪は健康に太く成長し、ハリ・コシのある元気な毛髪が育ちます。やがて成長した髪の毛は『退行期』を迎えます。活発に行われていた細胞分裂(毛髪の成長)は2~3週間かけてゆるやかに停止していき、この時期を退行期と呼びます。こうして成長を終えた毛髪は『休止期』に入り、抜け落ちていきます。これが抜け毛となって目に見えるようになります。この期間は2~3ヵ月ほど続きますが、抜け落ちた先の毛根には既に次の新しい髪の毛が準備をはじめており、成長期に入っていくというサイクルを繰り返します。
ヘアサイクルに異常が起きると抜け毛が増える
上記に説明したようなヘアサイクルが正常なヘアサイクルとなりますが、何らかの頭皮トラブルなどによりヘアサイクルが乱れてしまった場合、抜け毛が増えてしまったり、成長期が短くなることにより薄毛に見えてしまったりします。ヘアサイクルは個人差があるものの回数に限りがあるため、その1回1回のヘアサイクルが短くなることは髪の毛の全体的な寿命を縮めていることになります。そのため放置してしまうと髪の毛の今後に大きく関わってきてしまうのです。抜け毛もまたヘアサイクルに大きく影響され、ヘアサイクルを改善しないと抜け毛の根本的な解決には繋がりません。
抜け毛はなぜ秋に多くなる?
日本には四季がありますが、実はこの四季が抜け毛に影響を及ぼすこともあります。抜け毛が起きやすい時期としては「春」と「秋」があげられます。ではなぜその2つの季節に抜け毛が多く発生してしまうのでしょうか。抜け毛の対策をするためにはその原因を知っておく必要があります。春の抜け毛と秋の抜け毛の原因を順番に解説をしていきます。
▶春の抜け毛
冬に気温が低く乾燥しやすい時期を過ごすことで頭皮が弱っている状態で、春になり冬より強くなった紫外線にバリア機能が上手く作用せず、普段よりも多い抜け毛を発生させてしまうことがあります。その他に、春は環境の変化によるストレスで自律神経が乱れてしまったり、花粉などが頭皮に付着する事により毛穴の汚れ・詰まりを引き起こしていたりなど、頭皮にとって悪い環境が続く場合もあります。▶秋の抜け毛
夏の期間に強い日差しを受けたことによるダメージが蓄積され、秋になり抜け毛として現れることがあります。特に夏は赤外線が一番強い時期ですので、そういった意味では春よりダメージを感じやすいかもしれません。また夏は1年を通して一番汗をかく季節ですので頭皮の汚れや詰まりが生じやすく、結果として頭皮にとって悪い環境に繋がってしまいます。抜け毛に隠れている恐ろしい病気、AGAとは?
ヘアサイクルの異常によって発生する抜け毛ですが、実はこの抜け毛の増加にはAGA(男性型脱毛症)とよばれる病気が隠れている可能性があります。今や成人男性の3人に1人が発症しているといわれている身近な病気ですが、AGAは進行型のため治療を行わないとどんどん症状が進んでいってしまう病気です。そのAGAの原因とされている男性ホルモンには、睾丸(精巣)や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステロンと呼ばれるものがあります。テストステロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり、また筋肉を肥大させる作用などがあります。テストステロンと呼ばれるものと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。毛髪のヘアサイクルが短くなり、髪の毛が成長する前に抜けてしまうことにより、AGAが発症してしまいます。そのためAGAとヘアサイクル、そして抜け毛は切っても切り離せない関係で結ばれています。抜け毛が増えたということはヘアサイクルが乱れたことを示し、その原因がAGAであるということが非常に高いのです。その他にAGAの発症原因としては遺伝的要因も含まれます。この遺伝的要因はAGAの発症原因の8割を占めると言われています。AGAと聞くとなんとなく父親からの遺伝を想像するかもしれませんが、母親からもその遺伝子を引き継ぐ可能性があります。
異常な抜け毛を防ぐためには、AGAの予防が効果的
AGAの予防をすることは、抜け毛の原因であるヘアサイクルの乱れを予防をすることにもつながります。AGAは一度発症してしまうと治療を行わないと自力で治すことはできませんが、私生活を見直すことで予防をすることは可能です。ではどんな具体的にどんなことに気を付けて生活をすればいいのでしょうか。これだけは気を付けてほしいというものをまとめたので、是非参考にしてみてくださいね。
①栄養バランスを見直す
今現在の毛髪は食べたものがもとになって作られています。また、栄養素が体内で使われるためには優先順位があり、毛髪は優先順位が高くないため意識して栄養を摂取しなければその他の部分に栄養が取られてしまい、毛髪に十分な量の栄養が届きません。「栄養は身体の健康のため」だけと思われがちですが、毛髪のような見た目の豊かさを保つためにも栄養は積極的に必要な量を摂取していく必要があります。今回は是非優先して摂取して頂きたい栄養をまとめました。食生活の参考にして頂ければと思います。
▶タンパク質
髪の毛の9割以上はタンパク質の一種である『ケラチン』で構成されています。このケラチンタンパク質は18種類のアミノ酸から成るタンパク質で、動物性であれば鶏肉・豚肉・牛肉・卵など、植物性であればブロッコリー・大豆などに多く含まれています。
▶亜鉛
亜鉛にはタンパク質をケラチンに変換する働きがあるため、この亜鉛が不足すると髪の毛の成長に影響が出てしまいます。また脱毛を引き起こすホルモンの抑制をする役割もあります。亜鉛を豊富に含む食べ物は、牛肉・牡蠣・卵・大豆などがあります。
▶ミネラル
頭皮の血流をよくする働きのあるミネラルは、頭皮トラブルを防ぐためにも大切な栄養素になってきます。主に海藻類(ワカメや海苔など)に多く含まれています。
▶ビタミン類
髪の毛にいいとされているビタミン類は主に、ビタミンA・ビタミンB6・ビタミンD・ビタミンCなどがあげられます。ビタミンAは頭皮の感想を防ぎ頭皮環境を良好に保ってくれる働き、ビタミンB6は頭皮の新陳代謝をよくする働き、ビタミンDは髪に必要なカルシウムを効率良く吸収する働き、ビタミンCは髪を育てる頭皮の新陳代謝を整える働きや血管を強くする働きがあります。ビタミン類が多く含む食べ物は緑黄色野菜・レバー・うなぎ・青魚などの魚介類・きのこ類・チーズ・卵・バナナ・柑橘系などがあります。②睡眠を見直す
抜け毛と睡眠は一見関係がないように見えますが、実はとても深い関係性があります。というのも、睡眠時には成長ホルモンが一番多く生成されるのです。この成長ホルモンは髪の毛の成長に欠かせない物質です。しかし睡眠不足が続いてしまうとこの成長ホルモンが十分に生成されず、髪の毛に十分な量が届かないといったことが生じてしまいます。その他にも睡眠不足により、せっかく食生活を改善しても胃腸機能が低下してしまうことにより栄養が効率的に吸収できなくなってしまったり、血行不足になり頭皮の毛穴が詰まる原因になってしまったりと、髪の毛にとってあまりよくない影響を与えてしまう可能性があります。今回は睡眠をより効率的にとれるよう実践して頂きたいことをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
▶睡眠の理想は7時間
決まった時間にまとまった睡眠時間を確保できる方は、是非この睡眠時間を目安にしてみてください。これは「睡眠時間と死亡率の関係」による実験で、最も死亡率の低い時間が7時間であることから理想の睡眠時間は7時間であるという実験・結論をもとにしている時間です。成長ホルモンの観点で考えれば、入眠3時間後に成長ホルモンの生成がピークになることから、最低でも3時間以上の睡眠が必要であるといえます。▶まとまった睡眠がとれなければ、仮眠でOK
人によっては夜勤があったりなど、理想的な睡眠時間に十分な睡眠を確保できないなどもあるかもしれません。そういった方は無理に睡眠時間を固定するのではなく、こまめに睡眠を確保する『仮眠』を実践してみましょう。15分程度の睡眠でも体を十分に休めることが可能です。寝ないよりは寝た方が身体も休まるので、短時間の仮眠を是非リラックスできる環境で実践してみてください。
▶寝る前のスマホなどをしない
スマホから放出されるブルーライトにより覚醒してしまい、眠気が落ち着いてしまったり、寝つきが悪くなるなど、寝る前のスマホは全体的な睡眠の質を下げることに繋がります。最低でも寝る1時間前にはスマホを見ないようにしましょう。どうしてもやめられない! と言う方は、寝室にスマホを持ち込まない・ベッドサイドにスマホの充電器を置かない・連絡中の人やSNSに「これから寝る」ことを伝えるなど、スマホを見なくなるような環境作りを心がけましょう。③自宅でのケアを見直す
普段髪の毛のために行っているヘアケアが、実は自分の体質に合っていなかった…なんてこともよくあります。間違った頭皮ケアは頭皮トラブルの元になってしまったり、抜け毛・薄毛を助長してしまうこともあります。正しいケア方法を身に着け、髪の毛のトラブルを未然に防ぎましょう。
▶シャンプー前のブラッシング
1日過ごした髪の毛には目に見えないゴミや、抜けた髪の毛が絡まったままになってしまっている場合があります。そのままシャンプーをしてしまうと頭皮を必要以上に洗ってしまったり、絡まったままの髪の毛と一緒に健康な髪の毛を抜いてしまったりする可能性があります。そのためシャンプーの前に優しくブラッシングを行い、ゴミや髪の毛をブラッシングで取れる分取っておきましょう。こうすることで髪の毛の泡立ちもよくなり、必要以上にゴシゴシ洗ってしまうことも防げます。
▶シャンプー中の洗い方に気を付ける
シャンプーは泡立てば泡立つほどよく洗えている気になりますが、泡立たせるために頭皮をゴシゴシしてしまうのは頭皮を乾燥させてしまうことにも繋がりあまりいい事ではありません。髪の毛で泡立てるのではなく手のひらなどで予めある程度泡立てた状態で髪の毛を洗い、頭皮に爪を立てないよう優しく髪の毛を洗うようにしましょう。
▶ケア用品があっているか頭皮を確認する
よかれと思って買ったシャンプーやヘアオイルなどのケア用品が、実は頭皮を痛めつけていた…なんてこともありえます。新しい商品を使う時は、頭皮に痒みや赤みが出ていないか、ふけが発生していないかなども一緒に確認するようにしましょう。万が一異変を感じたらすぐに医療機関で診てもらうようにしましょう。より安心して薄毛予防・治療と向き合うために
AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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