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フィナステリドについて
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【AGA治療薬】フィナステリドの有効性と正しい服用方法を徹底解説!
「フィナステリド」と聞いて、もしかするとピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。フィナステリドとは、数多くあるAGA治療薬のうちのひとつとして国内で承認されている薬(有効成分)のことです。国内のAGA・薄毛の専門クリニックでもよく処方される薬であるため、今現在使用されている方もいるのではないでしょうか。そんなフィナステリドですが、AGA治療薬が多く存在するあまり「実際他の薬と何が違うのかわからない」という方も少なくありません。また「フィナステリドの有効性ってなに?」「正しい服用方法と服用に伴う副作用のリスクを知りたい」などといった方も多く、インターネット上では様々な情報が飛び交います。今回そんな疑問を持つ方に向けてフィナステリドの有効性や服用方法を説明しながら、医師監修の元正しい情報をみなさまにお届けしたいと思います。AGA治療中の方もそうでない方も、フィナステリドについて徹底解説を行っていきますので是非最後までご覧ください。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
フィナステリドって何?プロペシアと何が違うの?
フィナステリドはアメリカで開発されたAGA治療薬の「成分名」で、プロペシアはAGA治療薬として使われる「薬品名」という定義上の違いがあります。フィナステリドが配合されている薬は、アメリカの製薬会社メルク社が元々は前立腺肥大や前立腺がんのために発売していたものです。使用しているうちにフィナステリドに多毛症の副作用があることが分かり、これがAGA治療に役立つとしてその後研究が進み、現在ではフィナステリドを含むAGA治療薬が多く存在しています。プロペシアはそのうちの一つで、有効成分にフィナステリドを含んでいます。またプロペシアという薬品名は日本国内での呼び方のため、海外にはその他多くの似たような薬も存在しています。またプロペシアの特許が期間満了となり、後発メーカーが同じ成分・同じ効果でより安価に薄毛予防・治療に取り組みやすいジェネリック版を開発し2021年1月現在10社が許可を得て日本国内で製造・販売しています。現在では、男性型脱毛症AGAによる薄毛を予防・治療するにあたり安価なジェネリックでより長く続けやすくなりました。
フィナステリドの有効性は?どんな人におすすめ?
プロペシアの有効成分でありその他の治療薬名ともなっている「フィナステリド」はAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHT(ジヒドロテストステロン)が作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。DHTを生成する5a還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアと同じくフィナステリドはⅡ型を阻害し毛髪の成長サイクルを整える働きがあります。
フィナステリドの正しい服用方法
フィナステリドは基本的に1日1回、1.0㎎(または0.2㎎)を水またはぬるま湯で服用していただきます。服用時に特に注意事項はありませんが、当院では服薬を忘れてしまわないように1日の中で決まった時間に服用することをおすすめしています。また基本的に他の薬との併用ができますが、心筋梗塞や狭心症などに用いられる薬など注意すべき薬剤があります。安心して服用いただくためにAGA薄毛予防・治療クリニックでは医師がみなさんのお話を伺いザガーロとの飲み合わせが可能か判断いたしますので、インターネットで調べて問題なさそうだから飲む、など自己判断はせず相談するようにしましょう。その他によく患者様から「ザガーロ・デュタステリド」や「プロペシア」を同時に服用したいというお話がありますが効能が似ており体への負担も考慮し同時には服用しないようお願いしています。
フィナステリドの効果を実感するまでにかかる時間
AGA治療薬ではどの薬もほとんどが最低3ヵ月、最長でも6ヵ月ほどで効果を感じる事ができると言われています。一般的には3ヵ月でご自分で「抜け毛が減った気がする」と感じる程度で、6ヵ月ほどで周囲の人から「髪の毛少し増えた?」と気付かれる程度だと言われています。今悩まれている方にとっては今すぐ効果を感じたいと思うのが当然かと思いますが、薬での治療は忍耐力が必要です。長い目で見て治療スケジュールを立てるようにしましょう。参考までに当院で受診いただいる患者様の実例もご紹介します。当院で治療されている患者様を対象に治療実感までの時期をお聞きしたところ、AGA薄毛治療の開始から4ヵ月前後で約80%、6ヵ月前後で100%に近い方が発毛を実感されていました。※現状をキープしたいという予防の場合や患者様ご自身の健康状態などで個人差はあります。
フィナステリドの副作用はどんなものがある?
フィナステリドを有効成分にもつプロペシアを含めた薬の副作用として報告されているものは、性機能障害(勃起不全、性欲・精液減退、射精障害)、肝機能障害、抑うつなどが報告されています。フィナステリドで勃起不全が起きる可能性は全体の1%、肝機能障害は全体の0.2%と言われており、その発症は希であると言えます。現在でも性機能障害や抑うつが発症してしまう明確な原因は特定されておらず、分かっているのはあくまで起きる可能性があるという段階までです。AGA治療薬は男性ホルモンを調整することでAGA治療を行うものですので、ホルモンバランスの乱れにより起きているのではないかなどいったことも言われています。肝機能障害に関しては血液検査などで経過を観察し、万が一副作用が発生していればこの段階で判明することとなります。そのため自己判断での服薬は危険と言われており、いずれも医師に相談の上、適切な健康観察と正しい服用を行うようにしましょう。
フィナステリドとデュタステリドの違いは?
よくご質問頂く「フィナステリドどデュタステリドの違い」についても解説させて頂きます。なぜこの2種類なのかと言いますと、実はこの2種類の薬、効果が非常に似ているためよく効果などの比較に使われています。その2種類の違いですが、簡単に説明するとそれぞれ作用する型が違っています。AGAの原因は、特定の男性ホルモンと5αリダクターゼが結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)を生成することによりAGAの症状である脱毛が促されてしまうことにあります。このAGAの根本的な原因物質である5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があり、記事内でご紹介したようにフィナステリドはⅡ型のみ抑制する効果があります。デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害することから、フィナステリドが効果ない方がデュタステリドを使用することにより治療効果を感じられた例があります。しかし一概にどちらがAGA治療薬として優れてるとも言い切れません。薄毛・脱毛部分の箇所によってはデュタステリドよりもフィナステリドの方が効果的な場合もありますので、医師の相談の上、使用する薬を決めていくのが一般的です。
フィナステリドの有効性を更に高めるために気を付けたいこと
日常生活の中でできる限り、栄養バランのとれた食事(特にタンパク質やミネラルなど髪にいいもの)を心がけ、睡眠を十分にとるようにしましょう。食事などで摂取した栄養は使われる箇所の優先順位があるため、栄養が不足していると髪の毛まで栄養が届かない場合があります。また睡眠不足は髪の成長に欠かせない成長ホルモンを生成しにくくなってしまうため、睡眠不足を解消するのも髪にとってとても大切なことです。残念ながらAGAは進行型のため自力での治療は難しいものですが、AGA治療と合わせて生活習慣を改善することは髪の健康のため必要な第一ステップとなります。
より安心して薄毛予防・治療と向き合うために
AGA薄毛予防治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。
医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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