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AGAについて
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一生続く?後悔しないAGA治療とは?
日本人成人男性の3人に1人はAGA(男性型脱毛症)といわれている現代で、髪の毛に対する悩みは多くの男性が抱えているものです。AGAは8割以上は遺伝が原因で引き起こされ発症するタイミングも個人差があるため、そのほとんどの方が「最近髪の毛が薄くなってきた」などの自覚症状が出てから初めて気付くことが多い病気でもあります。しかしAGAは一度発症してしまうとどんどん進行してしまう病気でもあります。そのためAGA治療を行う選択をする男性は多いですが、「このAGA治療はいつまで行うのか?」「もしかして一生治療が続くの?」と、疑問に思う方も少なくないと思います。長いAGA治療生活で後悔しないためには始まりがとても肝心です。AGA治療で後悔をしないためにも、今回の記事ではAGA治療について一緒に考えていきましょう。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
AGA治療は長期戦
AGA治療とひとことで言っても、内服薬、外用薬、外科手術(自毛植毛、人工植毛)、頭皮注射(メソセラピー、HARG療法)などその治療法はさまざまです。その中でも一般的なのは内服薬や外用薬を使った治療です。一部の外用薬はドラックストアなどで手軽に入手することもできるようになりました。AGA治療は一般的に効果を実感するまでに時間がかかるといわれていますが、内服薬・外用薬いずれも最低でも半年間かかるといわれています。当院の治療実績ですと最短で効果を感じるまで4ヵ月というデータがありますが、期間については個人差が大きく出る部分でもあります。効果を実感してからも治療をやめてしまってはまた元通りになってしまうため、実際はもっと長いスパンで治療を行っていく必要があります。
AGA治療薬には合う合わないがある
AGAの治療薬が合わないと、半年以上続けても「毛量が増えない」「薄毛が改善しない」など期待した効果を感じることができません。その結果「治療しているのに薄毛が進行している」なんてことも十分にあり得ます。合う薬が見つかるまでは、このようにもどかしい思いをする方もいらっしゃいます。またAGA治療薬には副作用があり、全ての患者様が同じ薬を使えるというわけではありません。AGAの治療には長い期間がかかりますが、「合う薬に出会うまで少し時間がかかるかもしれない」と、最初から合う薬に出会えるとも限りませんのでそういった期間も治療計画に入れて考えていく必要があります。
なぜAGAは発症するの?
AGAは遺伝的要因が強く、薄毛の8割以上の原因は遺伝によるものであるとされています。男性ホルモンには睾丸(精巣)や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステテロンと呼ばれるものがあり、このテストテロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり肥大させる作用などがあります。このテストステテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させヘアサイクルが乱れてしまいます。このホルモン受容体の感度が遺伝に関係するもので、AGAの発症につながります。遺伝は同性の父親からだけだと思われる方も多いですが、実は母方の祖父・曾祖父からも影響を受けます。そのためAGAの発症のしやすさは両親から受け継ぐことになります。現在ではこのAGAの発症を確率で出すことのできる検査などもあり、確率ですので確実ではありませんが興味がある方は受けてみるのもいいかもしれませんね。
AGAの進行3パターン
AGAには進行パターンがあるのをご存じですか? 自分がAGAかどうか分からない、という方は以下の3パターンに当てはまるかご自分の症状と比べてみてください。ほとんどの方が以下の3パータンに区分されます。
頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。自分では気づきにくい頭頂部から薄くなっていくため、家族や友人に指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり皮膚が赤くなっている方が多いです。
こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
「年々おでこが広くなってきている…」M字に生え際の薄毛が進行して正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプかと思います。
どんな治療薬があるの?
今現在世界中でさまざまなAGA治療薬の開発・発売がされていますが、その中でも有名な内服薬4種類をご紹介します。当院のHPでもご紹介しているお薬ですが、この記事でも改めてご紹介させていただきます。ホームページからそれぞれの内服薬の専用ページへつながっていますので、興味がある方は是非そちらもあわせてご覧ください。
①プロペシア
プロペシアは、1997年にアメリカのメルク社によって開発され現在も全世界で広く使われているAGA治療薬です。日本国内では初のAGA治療薬として認可されたものですので、名前を知っている方も多いのではないでしょうか。プロペシアの有効成分はフィナステリドで、このフィナステリドは発毛効果が認められています。AGAの原因となるⅡ型の5αリダクターゼを阻害する働きがあり、プロペシアを使うことによって抜け毛を防ぎ、薄毛の進行を抑制することが期待できます。副作用は性機能障害、抑うつ、肝機能障害などが報告されています。
②ザガーロ
ザガーロはグラクソ・スミス・クライン株式会社が開発したAGA治療薬で、日本国内では2015年に認可されました。有効成分はデュタステリドで、5αリダクターゼを阻害する働きすることでAGAの進行を抑えます。またザガーロはプロペシアと違い、Ⅱ型だけではなくⅠ型の5aリダクターゼを阻害するため、プロペシアより作用範囲が広くプロペシアで効果がなかった方がザガーロで効果を実感できたというケースも多くあります。副作用は性機能障害、抑うつ、肝機能障害などが報告されています。
③フィナステリド
プロペシアの有効成分でありジェネリック薬名にもなっているフィナステリドは、AGA改善の効果が期待できます。プロペシアのジュネリックのためプロペシアよりも安価で、プロペシア同様Ⅱ型の5aリダクターゼを阻害し毛髪の成長サイクルを整える働きがあります。副作用や効果もプロペシアと大差がないといわれています。
④デュタステリド
ザガーロの有効成分でありジュネリック薬名にもなっているデュタステリドは、Ⅰ型・Ⅱ型の5aリダクターゼを阻害することでAGAの進行を抑制します。デュタステリドはザガーロのジュネリックであるためザガーロより安価で、ザガーロと同様にⅠ型Ⅱ型の5aリダクターゼを阻害し毛髪の成長サイクルを整える働きがあります。副作用や効果もザガーロと大差がないといわれています。
途中で治療をやめるとどうなるの?
AGAは一度なってしまうと完治するのは難しい病気です。そのため治療を行い進行を抑制、薄毛の改善が見込めても治療を中断してしまうと元に戻ってしまう可能性が高いです。また使用している治療薬で効果が実感できなかったなどの理由で中断される方もいらっしゃいますが、他の薬で効果を発揮する場合もあります。そういったことを見極めるために専門医がいますので、「効果がないからもうやめちゃおう」と考える前に必ず専門医に相談するようにしましょう。
AGA治療は「ゴール」が人それぞれ
AGAの治療において完治すると考えると高い効果を期待しすぎてしまい、どこまで続ければいいのかと長い治療期間にも疲れを感じてしまいます。そのため治療を始める前にAGA治療においてのゴールを明確にしておく必要があります。若い方であれば薄毛が気になることがあっても、年齢相応の薄毛であれば気にならないという方もいらっしゃいます。そのためAGA治療を始める年齢や状況、症状の進行具合によってどこまで治療をしたいかは個人差があり、ゴールに到達した際に治療を継続するかも人それぞれです。長い治療期間においてどこまで続けるかという明確な目標はとても大切です。
AGA治療で後悔しないためには?
AGA治療で後悔してしまう人の特徴は、AGA治療をなりゆきで始めてしまった、知識があまりなかったなどの理由があげられます。そのために理想と現実のギャップが生じてしまい、「失敗してしまった」と感じてしまうのです。AGA治療を後悔しないためにも、治療に踏み切る前にしっかりとしたプランを立てましょう。
①クリニック選びをしっかり行う
クリニック選びで通院のしやすさ、クリニックの雰囲気やインテリアなどを重視される方も多いかと思います。しかしAGA治療において一番重点を置いていただきたいのはそのクリニックの「治療実績」です。使う薬などが同じでも使うタイミングなどを見極めるのはクリニックの医師の技量に左右されます。そのためまずはクリニックのホームページなどで治療実績が公開されているかを確認し、どのくらいの件数をこなしているのか、どんな治療を行っているのかなどを調べることである程度そのクリニックの治療実績を把握できます。また合わせて口コミなどを調べてみるといいかもしれません。口コミのすべてが正しい情報とは限りませんが、ある程度目を通しておくことでクリニックの雰囲気を知ることができます。
②治療のプランを明確にする
AGA治療を行う上で治療のゴールが大切だというお話をしてきましたが、治療を行うクリニックが決まったら治療のプランを明確にしましょう。ほとんどのクリニックでは治療前にしっかりカウンセリングを行いますが、患者様が明確な治療のゴール、プランを持っていることはとても大切なことです。クリニックでカウンセリングを受ける前に、写真など具体的なイメージを持ってどうなりたいかのイメージをクリニック側に伝えることも大切です。
③自己判断で治療を中断しない
治療を行って行く上で思ったような効果が出ず、中には自己判断で治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。そのような方は飲んでいた薬を中断し、通っていたクリニックにも行かなくなってしまう方が多いです。しかしAGA治療薬は今現在実感がなくても副作用がおきていたりと、まれではありますが勝手に中断・放置してしまうと健康に被害が及ぶ可能性もあります。全てにおいて治療を中断することが悪いわけではありません。中には健康面や経済面で治療を中断される方もいらっしゃいますし、年齢相応になったからもう治療は必要ないと治療を終えられる方もいらっしゃいます。そのため理由があって治療を中断する場合は飲んでいる薬をやめてもいいか、今後の生活で何か気を付けなければならないことはないか、中断後に再診の必要はあるかなどを医師としっかり確認を行う必要があります。
④自己判断で通販サイトを利用しない
AGA治療は半年以上と長期間に及びます。そのため経済的負担がどうしても患者様にかかってしまうものです。ジュネリック医薬品も数多く出ているため以前よりは治療薬が安く手に入りますが、それでも学生さんなど若年層のAGAが広がる中、治療費に悩まれる方も多いです。そこでよく出てくるのが通販サイトです。通販サイトでは日本国内にいながら日本で認可されていないAGA治療薬の個人輸入ができたり、クリニックなど専門機関で買うより安く購入できるメリットがあります。手軽さと金銭的なメリットから通販サイトを利用される方は年々増えている印象ですが、中には偽物が紛れ込んでいたりと健康に関わるような報告もされています。そのため通販サイトの購入はおすすめできません。健康第一に、AGA治療薬はクリニックで購入するようにしましょう。
⑤生活習慣を改善する
せっかくAGA治療薬を使って治療を行っていても、生活習慣でAGAの進行を助長させてしまうこともあります。そのためAGA治療を行うのと同時に、今一度生活習慣を見直し、対策をしてみてください。他の記事で詳細を書いていますので、ここでは簡単に気をつけていただきたい生活習慣の例をあげます。
・食生活を改善する
髪にいいとされている栄養素「タンパク質」「亜鉛」「ミネラル」「ビタミン類」の4つを意識的に摂取するようにしましょう。口から摂取した栄養素には優先順位があり、髪の毛は最後の方に届きます。そのため栄養素が不足していると髪の毛に栄養が届かず、髪の毛の成長に影響してきます。亜鉛などは食事から摂取しにくい栄養素でもあるため、上手く摂取できていない時はサプリメントで補うのもおすすめですよ。ジャンクフードなどはできる限り避け、平日などはバランスのいい食事を目指しましょう。また飲酒喫煙を好まれる方であれば、楽しむ程度にとどめるようにしましょう。飲酒喫煙は質のいい睡眠を妨げてしまうなど、髪の毛にとってもいいことがありません。
・成長ホルモンの分泌を促す
髪の毛の成長に欠かせないもうひとつの要因として、「成長ホルモン」があります。成長ホルモンと聞くと「身長を伸ばす手助けをしてくれるホルモン」といったイメージが強いですが、実は髪の毛の成長にも欠かせないホルモンでもあります。成長ホルモンは、肝臓から「毛母細胞」の働きを活発にするために必要な物質の分泌を促します。そのため成長ホルモンが不足してしまうと、髪の毛のヘアサイクルも滞ってしまい、次第に抜け毛や薄毛につながってしまうのです。成長ホルモンを効率的に分泌させるためには質のいい睡眠や、適度な有酸素運動をすることが効果的です。質のいい睡眠をとるために寝具などを季節に合うものに変えたり、部屋の温度・湿度を適切に保てるよう管理したり、寝る前の携帯やPC作業は控えるようにしましょう。
・正しいヘアケアを行う
間違ったヘアケアは頭皮トラブルのもとになり、抜け毛や薄毛の原因につながってしまいます。今一度ご自分の行っているヘアケアが自分にあっているかを見直してみましょう。ヘアケア商品は高額だからいいというわけでもありません。体質に合わないと頭皮トラブルの原因にもなりますので、新しいケア用品にする際には頭皮に異変がないかなどをよく観察するようにしましょう。また洗髪時の洗い残しなども頭皮トラブルの原因になりますので、洗髪時は注意するようにしましょう。監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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