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AGAについて
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AGAは予防できる? 薄毛対策に大切な生活習慣
現代は多くの男性がAGAを発症しているといわれていますが、一度AGAになってしまうとその進行を止めるのはなかなか難しいものです。できればAGAを発症させずに、ゆたかな髪の毛を保ちたいものですよね。また、「最近髪の毛のセットがきまらないな」「なんとなくおでこが広くなったような気がするな」とご自身の髪の毛に違和感を持ちつつも、「今はなんとか大丈夫だからもっと酷くなってから対処しよう」と初期段階のAGAを軽く見て放置してしまう方が意外にも多くいらっしゃいます。AGAは一気に進行することは稀ですが、徐々に進行してしまう病気なので放置してしまうことが一番いけません。必ず対策が必要となります。今回は、AGA予防・対策のために気を付けていただきたい生活習慣と、AGAについての解説をしていきます。心当たりがある方、今の状況を改善したいと思っている方は是非最後までご覧くださいね。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGA(エージーエ)は「A:Androgen(男性ホルモン)」+「G:genetic(遺伝)」+「A:Alopecia(脱毛症)」の略です。日本語では男性型脱毛症と呼びますが、近年の広告ではAGAと呼ばれていることが多い印象です。成人男性の3人に1人がこのAGAになっているとされ、中年層の患者の発症割合が一番高いものの、年齢問わず発症することが分かっています。AGAは進行性のため放っておいても治らず、もしAGAであれば気になる薄毛などの症状はどんどん悪化してしまいます。髪の毛の成長する期間はヘアサイクル(毛周期)と呼ばれますが、AGA患者はこのヘアサイクルが乱れることにより、抜け毛→薄毛→脱毛と症状が進んでいきます。AGAの進行度合いやスピードには個人差がありますが、大抵の方が薄毛が進行した段階で気付き来院されることが多いです。
AGAになってしまう主な原因3つ
①男性ホルモンによるもの
男性ホルモンには睾丸(精巣)や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステテロンと呼ばれるものがあり、このテストテロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり肥大させる作用などがあります。このテストステテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させヘアサイクルが乱れてしまいます。
②遺伝によるもの
AGAの原因の8割は遺伝によるものといわれています。この遺伝というのは上記で説明したホルモン受容体の感受性の部分を示します。ホルモン受容体の数や取り込みやすい性質は遺伝により決まるため、両親からの遺伝が大きく関係してくるのです。AGAは男性特有の脱毛症であることから「父親や男性親族からしか遺伝しない」と思っている方も多いですが、実は母親からの遺伝も関係しています。特に母方の祖父・曾祖父の遺伝が関係しており、母親を通してAGAのなりやすさは遺伝してしまいます。現在ではAGAのなりやすさを確率で出す検査もありますが、これも不思議なもので遺伝要因を持っているから確実にAGAになるというわけでもないのです。ただし自分がAGAになりやすいかどうかを調べる、事前に知っておくという意味ではそういった検査を受ける意味もあるかもしれません。
③生活習慣によるもの
AGAの直接的な原因は未だに解明されていませんが、生活習慣によってAGAを悪化させてしまうことはあります。そのためAGAの治療を行う方は生活習慣の見直しも必要となってきます。また、髪の毛にいい生活スタイルに変えることでAGAの予防などにも繋がります。AGAの進行パターン3つ
①頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。自分では気づきにくい頭頂部から薄くなっていくため、家族や友人に指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり皮膚が赤っぽくなっていたりします。
②こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
「年々おでこが広くなってきている…」M字に生え際の薄毛が進行して正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
③額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプかと思います。生活習慣の改善①:食生活
髪の毛は食べたものでつくられています。そのため髪の毛にとっていい栄養を摂取するというのはとても初歩的なことですが、大切なことです。摂取した栄養の使用には優先順位があり、髪の毛は最後の方です。そのため意識して摂取しなければ髪の毛までに栄養が届かず、食べているつもりでも髪の毛の栄養は不足しているなんてことにもつながります。是非この機会に食生活を見直して以下にあげる栄養素を特に意識して食べてみてくださいね。
①タンパク質
髪の毛の9割以上はタンパク質の一種である『ケラチン』で構成されています。このケラチンタンパク質は18種類のアミノ酸から成るタンパク質で、動物性であれば鶏肉・豚肉・牛肉・卵など、植物性であればブロッコリー・大豆などに多く含まれています。
②亜鉛
亜鉛にはタンパク質をケラチンに変換する働きがあるため、この亜鉛が不足すると髪の毛の成長に影響が出てしまいます。また脱毛を引き起こすホルモンの抑制をする役割もあります。亜鉛を豊富に含む食べ物は、牛肉・牡蠣・卵・大豆などがあります。亜鉛は他の栄養素と比べて少し摂取しにくいため、サプリメントで補うというのも手ですよ。
③ミネラル
頭皮の血流をよくする働きのあるミネラルは、頭皮トラブルを防ぐためにも大切な栄養素になってきます。主に海藻類(ワカメや海苔など)に多く含まれています。
④ビタミン類
髪の毛にいいとされているビタミン類は主に、ビタミンA・ビタミンB6・ビタミンD・ビタミンCなどがあげられます。ビタミンAは頭皮の感想を防ぎ頭皮環境を良好に保ってくれる働き、ビタミンB6は頭皮の新陳代謝をよくする働き、ビタミンDは髪に必要なカルシウムを効率良く吸収する働き、ビタミンCは髪を育てる頭皮の新陳代謝を整える働きや血管を強くする働きがあります。ビタミン類が多く含む食べ物は緑黄色野菜・レバー・うなぎ・青魚などの魚介類・きのこ類・チーズ・卵・バナナ・柑橘系などがあります。
【これはNG】避けてほしい食品
積極的に食べて頂きたい栄養素・食品のご紹介をしましたが、中にはできれば避けて欲しい食品もあります。それは糖質・塩分・油分が多く含まれている食品です。塩分の取りすぎは血行の流れを悪くし、頭皮に栄養や酸素が必要な分いきわたらなくなってしまいます。また糖分・油分の取りすぎは、皮脂が過剰に分泌される原因となり、頭皮の汚れ・詰まりを引き起こしてしまう可能性があります。たまに楽しむ程度であれば問題はありませんが、ジャンクフードなどを日常的に摂取されている方は超注意です。生活習慣の改善②:成長ホルモンの分泌
髪の毛の成長に欠かせないもうひとつの要因として、「成長ホルモン」があります。成長ホルモンと聞くと「身長を伸ばす手助けをしてくれるホルモン」といったイメージが強いですが、実は髪の毛の成長にも欠かせないホルモンでもあります。成長ホルモンは、肝臓から「毛母細胞」の働きを活発にするために必要な物質の分泌を促します。そのため成長ホルモンが不足してしまうと、髪の毛のヘアサイクルも滞ってしまい、次第に抜け毛や薄毛につながってしまうのです。ここではその成長ホルモンの分泌を助けるために必要な生活習慣の改善を解説していきます。
①ノンレム睡眠を多く確保する
成長ホルモンは様々な場面で分泌されていますが一番多く分泌されているのが睡眠時です。その睡眠の中でも深い睡眠状態のノンレム睡眠時に多く分泌されています。レム睡眠は体を休める睡眠、ノンレム睡眠はレム睡眠より更に深い眠りで脳を休める睡眠のことを示します。成長ホルモンの分泌を効率的に促すためには、このノンレム睡眠をいかに多くとるかが大切になってきます。一般的には入眠後1時間前後でノンレム睡眠に入るといわれていますが、年齢や個人差により異なります。このノンレム睡眠を自分で把握するためのグッズとして、リストバンドや時計などを利用して手軽に測定するものなどがありますので、「自分の睡眠状況を知りたい」という方は非試してみてくださいね。睡眠のペースがつかめるようになったら、今度は「質のいい睡眠」にも着目してみましょう。睡眠前にご飯などを食べてしまうと血糖値が上がりノンレム睡眠を阻害してしまうことなどがわかっています。そのため就寝前の飲食を避けるなども大切です。また季節や体に合った寝具にすることでより質のいい睡眠をとることができます。
②有酸素運動を行う
意外かもしれませんが、実は有酸素運動時にも成長ホルモンは分泌されています。ジョギングや水泳などといった全身運動もおすすめですが、時間が取れないという方には筋トレもおすすめです。筋トレを行うと乳酸という物質がたくさんつくられますが、この乳酸が脳に働きかけ多くの成長ホルモンの分泌を促してくれます。乳酸は負荷が強いほど多く分泌されますが、無理して高負荷なトレーニングを長時間行う必要はありません。短時間で無理のない範囲でも十分効果があります。
③空腹時間をつくる
ノンレム睡眠の説明の際に血糖値の上昇が成長ホルモンを阻害するとお伝えしましたが、これは空腹時に成長ホルモンが分泌される体のしくみがあるためです。テレワークなどで「ながら食い」「つまみ食い」などの間食を断続的に行っている、なんて方は空腹時間がなく食べているものによっては血糖値を上げてしまっています。ご飯の時間以外では間食を行わないようにするだけでも日常生活の中で自然に成長ホルモンは分泌されます。生活習慣の改善③:ヘアケア
ヘアケアは間違った方法や体質に合わないケア用品を使ってしまうことで、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまうことがあります。髪の毛にいいと言われているものでも、自分にその方法があうのかまでをセットで考えなければなりません。また毎日のように行う洗髪方法を間違ってしまっていると、これもまた頭皮にダメージを与えてしまうことになります。正しいケアの方法を覚え、今日から実践してみてくださいね。
①正しい洗髪方法
(1)ブラッシング
1日過ごした髪の毛には目に見えないゴミや、抜けた髪の毛が絡まったままになってしまっている場合があります。そのままシャンプーをしてしまうと頭皮を必要以上に洗ってしまったり、絡まったままの髪の毛と一緒に健康な髪の毛を抜いてしまったりする可能性があります。そのためシャンプーの前に優しくブラッシングを行い、ゴミや髪の毛をブラッシングで取れる分取っておきましょう。こうすることで髪の毛の泡立ちもよくなり、必要以上にゴシゴシ洗ってしまうことも防げます。
(2)予洗い
シャンプー前にお湯でしっかり汚れを取り除きましょう。シャンプーを泡立出るための工程だと考えてしまいがちですが、お湯でもしっかり汚れを落とすことができます。いつもよりも時間をかけて汚れを流しきる気持ちで行いましょう。
(3)シャンプー
シャンプーは泡立てば泡立つほどよく洗えている気になりますが、泡立たせるために頭皮をゴシゴシしてしまうのは頭皮を乾燥させてしまうことにも繋がりあまりいい事ではありません。髪の毛で泡立てるのではなく手のひらなどで予めある程度泡立てた状態で髪の毛を洗い、頭皮に爪を立てないよう優しく髪の毛を洗うようにしましょう。
(4)洗い流し
しっかりと洗い流して完了です。髪の毛がつやつやと滑りのいい状態は、実はまだシャンプーが流し切れていない可能性があります。不自然なつやが消えた感覚を目安にするのが望ましいです。またこの際、首や耳の後ろ、背中などの流し忘れにも気を付けましょう。流し忘れは頭皮のかぶれ・ふけの原因になってしまったり背中ニキビなどの原因につながってしまいます。
②ケア用品があっているか頭皮を確認する
よかれと思って買ったシャンプーやヘアオイルなどのケア用品が、実は頭皮を痛めつけていた…なんてこともありえます。新しい商品を使う時は、頭皮に痒みや赤みが出ていないか、ふけが発生していないかなども一緒に確認するようにしましょう。万が一異変を感じたらすぐに医療機関で診てもらうようにしましょう。自己判断は危険! 通販の意外な落とし穴
薄毛、抜け毛を予防・改善したいけれど病院に行くのは気が引けるな…と思っている方も中にはいらっしゃるかもしれません。そんな方が治療の選択肢として選んでしまいがちなのが治療薬をネット通販で購入するということです。AGAの予防・治療について調べていると、どうやら病院に行かなくてもネットで効果の高い薬を購入できるらしい、薬があれば効果も出やすいしネット通販なら安く買える。と、数ある薬を自己判断で購入される方もいらっしゃいます。しかし実はこれはとても危険な行為です。信頼性のある大手のネット通販サイトもありますが、プロでも見分けられないほど巧妙に作られた偽薬なども流通しており、私たち消費者がネットの画像や実物を見て判断するのはとても難しいです。そのため思った効果を得られなかったり、思わぬ副作用に苦しむこともあります。また治療薬と一言でいってもさまざまなものがあり、その人に合う薬や容量、副作用の危険性があるため医師の判断なしに迂闊に購入してしまうのはとても危険です。適切な治療を受けるためには自己判断はせず、AGAの専門クリニックを受診するようにしましょう。
どんなタイミングで病院に行くべき?
AGAに気付くタイミングは人それぞれですが、抜け毛の増加や生え際の後退など異変や違和感を感じた際は受診するようにしましょう。また今現在特に症状はないけど予防したいという方の相談でも問題ありません。AGAの治療に一番大切なのは早期発見・早期治療と、普段の生活習慣による予防・対策です。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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