ABOUT AGA

AGAについて

  • 【医師監修】AGA(男性型脱毛症)の抜け毛の特徴とは?

    こんな抜け毛は要注意!AGA(男性型脱毛症)の抜け毛の特徴

    AGA,予防,対策,治療

    シャンプーやドライヤーの際に手につく抜け毛や、起床時枕についている抜け毛は日常的に目にするものです。しかし、「抜け毛の量が前より増えた気がする」「抜け毛の質が変わってきた」と感じた場合、「もしかしてAGA?」と不安になる男性は多いのではないでしょうか。今回は普段目にする抜け毛の状態から、AGAを発症する可能性について解説します。AGAのメカニズムや治療方法についても紹介しますので、抜け毛や薄毛が気になっている男性は自分の症状や抜け毛の特徴が当てはまるかチェックしましょう。AGAの抜け毛や薄毛予防対策には早期発見・早期治療が重要ですので、ぜひ参考にしてください。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    AGA(男性型脱毛症)とは

    AGA,病院,クリニック

    日本皮膚科学会の診療ガイドライン*によると、男性型脱毛症(male pattern hair loss)AGA(Androgen Genetic Alopecia)は「思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症であり、外見上の印象を大きく左右するのでQOL(Quality of life)に与える影響は大きい」とされています。日本人男性の場合は20歳代後半から30歳代にかけて著明となり、徐々に進行して40歳代にはっきり病態が完成すると言われています。AGAは進行型の脱毛症のため、治療やケアをせずに放っておくと徐々に症状が進行し薄毛や抜け毛が増えて目立つようになってきます。そのため早めにAGA専門クリニックや病院を受診し、適切な治療やケアを受けることが大切です。     *男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版参照(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

    日本人男性のAGA発生頻度

    TVCMや雑誌の広告などでAGA治療薬について目にすることが増えた昨今、実際にAGAの発症頻度がどのくらいなのか気になっている人も多いことでしょう。先に紹介した脱毛症診療ガイドラインによると、日本人男性のAGA発生頻度は全年齢の平均で約30%と言われています。さらに細かく見ていくと、20代で10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%と年齢とともに発症率が高くなることがわかっています。日本人男性の3人に1人という高確率で発症する可能性がある脱毛症のため、他人事と軽視できない身近な病気であることがわかります。

    正常な抜け毛の範囲とは

    わたしたちの髪の毛は、「生えてから一定の長さまで伸びると抜け落ちる」という生え変わりのサイクルを繰り返しているため、成長を終えた毛が抜けるのは自然なことです。そのため1日の抜け毛の量が正常範囲内であれば心配する必要はありません。まずは正常範囲の抜け毛がどのくらいの量なのか知っておきましょう。

    ・1日の正常な抜け毛の範囲は50〜100本

    解説,医師,抜け毛

    50〜100本の抜け毛と聞くと多いと感じるかもしれません。また、1日の抜け毛を1本1本集めて数えることは現実的でないため、実際の自分の抜け毛が何本くらいあるのか把握するのは難しいでしょう。そこで目安となるのが「シャンプー中の抜け毛」です。シャンプーは日常生活の中で髪に触れて刺激を与える時間が最も長く、自然と抜け毛が増える可能性が高くなるため、シャンプー中の抜け毛は1日の抜け毛量の約60%を占めると言われています。そのためシャンプー中の抜け毛をざっと数えて30〜60本程度であれば正常な抜け毛の範囲と考えることができます。

    抜け毛の量は季節で変わる?

    紫外線,夏,抜け毛多くの場合抜け毛の量は通年一定量ではなく、季節の変わり目など特定の期間に抜け毛が増えることがあります。抜け毛が増えるのは春から夏と、夏から秋が多いと言われています。これは生活環境の変化によるストレスや、紫外線による頭皮ダメージの蓄積などの影響を受けやすい時期だという理由からです。1日の抜け毛の正常範囲は50〜100本ですが、夏から秋にかけては1日200〜300本まで増えることもあると言われており、この時期に抜け毛量が増えた場合は一時的なものかもしれませんので、頭皮ケアをしながら様子を見ても良いかもしれません。

    AGAの薄毛・抜け毛進行パターンとタイプ別分類

    髪の毛は生え変わりを繰り返しているため、「毎日ある程度の本数の抜け毛は自然なこと」と安心された男性もいることでしょう。それでは脱毛症であるAGAではどんな症状が起こるのでしょうか。AGAのメカニズムや髪の生え変わりのサイクルに異常が出るとどうなるのかを知り、自分の抜け毛がAGAに当てはまるのか見ていきましょう。

    AGAの薄毛・抜け毛進行パターン

    AGAの症状には個人差がありますが、進行パターンには特徴があります。ハミルトン・ノーウッド分類*によると、AGAの進行パターンと薄毛の型には7段階に分けられ、ステージⅠからステージⅦに向かって進行していきます。

    ステージⅠ:AGAの初期レベル。生え際が少し後退し始めた状態。
    ステージⅡ:ステージⅠの生え際の薄毛が進行した状態。生え際の後退が目立つ状態で、vertex型では頭頂部にも薄毛が見られる状態。
    ステージⅢ:ステージⅡがさらに進行し、前頭部に髪が残って額の生え際の後退がさらに顕著になる状態。vertex型では頭頂部にも薄毛が見られる状態。
    ステージⅣ:ステージIIIよりさらに額の生え際が後退し、頭頂部に薄毛が見られる状態。
    ステージⅤ:ステージIVがさらに進行し、額の生え際が頭頂部に向かい進行し、頭頂部の薄毛の範囲が広がった状態。
    ステージⅥ:後退した額の生え際と頭頂部の薄毛が繋がり、側頭部と後頭部に髪の毛が残っている状態。
    ステージⅦ:ステージVIがさらに進行した最終段階。側頭部や後頭部にも薄毛が進行し、襟足に近い部分に髪の毛が残っている状態。
    *男性型脱毛症に対する印象形成 – 日本応用心理学会参照 (https://j-aap.jp/JJAP/JJAP_442_113-122.pdf

    AGAのタイプ別分類

    ハミルトン・ノーウッド分類から、もう少しざっくりと分類すると3つのタイプに分けられます。こちらはAGAの指標として一般化されているため、広告などで見かけた人もいるのではないでしょうか。
    M字型:生え際の両サイドが後退し、上から見た時にアルファベットの「M」に見えるタイプで、日本人に多い型と言われています。
    O字型:頭頂部が薄くなるタイプで、上から見た時にアルファベットの「O」に見えるタイプです。鏡で確認しにくいため、自分で気づきにくく他人に指摘されはじめて気づくこともあるタイプです。
    U字型:上から見た時にアルファベットの「U」に見えるタイプで、M字型とO字型が併発していることが多いため、最も薄毛の範囲が広く重症度が高いタイプです。

    AGAのメカニズムと知っておきたいヘアサイクル

    成人男性の3人に1人が発症するというAGAですが、発症には男性ホルモンや遺伝が関係しています。なぜAGAが発症するのか、気になるメカニズムを解説します。メカニズムがわかれば、自分がAGAを発症しやすいタイプなのか知ることができるかもしれません。

    AGAのメカニズムとは

    体内に存在する男性ホルモンの一種「テストステロン」は、「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と結合すると「ジヒドロテストロン(DHT)」という男性ホルモンに変換されます。ジヒドロテストロンは、前頭部や頭頂部に多く分布している「ホルモン受容体」に取り込まれると「脱毛因子」を発生させるため、髪の毛の成長が妨げられて十分髪の毛が成長しないまま抜け落ちていく、という症状が起こります。

    また、5αリダクターゼの活性やホルモン受容体の感受性が高いほどAGAの症状が出やすいと言えますが、これには遺伝的要因が大きいことが研究でわかっているため、家族や家系にAGAを発症した人が多いほどAGA発症の確率は上がると言えます。

    AGAの症状に関連するヘアサイクルとは

    AGAは薄毛や抜け毛が主な症状ですが、薄毛や抜け毛には「ヘアサイクル」という髪の生え替わりの周期が大きく関係しています。ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」という段階に分けられており、男性では1サイクルが3〜5年と言われています。

    抜け毛,生える,毛周期,ヘアサイクル

    成長期:発毛指令を出す毛乳頭細胞と髪の毛の元となる毛母細胞が結びつき、毛細血管から酸素や栄養が供給され活発に細胞分裂することで太く長い髪が成長する段階です。
    退行期:発毛指令を出している毛乳頭細胞の働きが弱まり、毛母細胞と離れることで髪の成長が遅くなる段階です。
    休止期:髪の成長が完全に止まり、抜け落ちるのを待っている段階です。
    AGAでは「脱毛因子」の働きにより、成長期が短くなり休止期が長くなります。そのため髪が太く長く成長する前に抜けてしまったり、新しい髪がなかなか生えてこないなどの症状が現れるのです。

    AGAの自覚症状や抜け毛の特徴とは

    AGAには、自覚症状と共に抜け毛そのものにはっきりとした特徴が表れている場合があります。AGAは進行性のため、意識せずに放っておくとどんどん進行していきます。早期発見、早期治療で症状の進行予防や改善できる可能性がありますので、AGAの抜け毛の特徴を見逃さないように注意しましょう。

    AGAに特徴的な自覚症状

    ①抜け毛の本数が以前より増えた:正常なヘアサイクルの中で、1日の抜け毛量は50〜100本程度と言われています。しかしAGAでは1日200〜300本程度の髪が抜けることがあります。これは、ヘアサイクルの乱れにより成長期が短くなり成長途中の髪が抜けることが原因で、正常時の2〜3倍毛が抜けやすくなると言われています。しかし先述のとおり、春や秋など季節で抜け毛が増えることはありますので、抜け毛が増えたと感じた場合は季節によるものか見極める必要があります。自己判断が難しい場合は、AGA専門クリニックでの診察をおすすめします。

    ②髪のハリやコシが以前より減った:以前に比べて「ドライヤーした後の髪の立ち上がりが悪くなった」「ヘアセットの際髪のまとまりが悪くなった」と感じたら、AGAの初期症状かもしれません。髪のハリやコシは、髪の元である毛母細胞が成長期に酸素や栄養をたくさん取り込み活発に細胞分裂することで生まれます。そのため、AGAによって成長期が短くなり髪の成長が阻害されることで、ハリやコシが減ったと感じることがあるでしょう。

    AGAに特徴的な抜け毛の状態

    実際に抜け落ちた髪の毛を観察してみると、AGAに特徴的な状態かどうかを見分けることができます。枕についた髪の毛や、シャンプーやドライヤーの際に自然に抜けた毛を集めてチェックしてみましょう。

    ・毛根に膨らみがみられない:正常な髪の毛には、最下部に膨らんだ「毛球」という部分があります。毛球の中には毛乳頭細胞や毛母細胞が存在しているため、膨らみが見られない場合は毛乳頭細胞や毛母細胞がうまく機能していないか、細胞自体が衰退している可能性があります。いずれも原因としてはAGAの可能性がありますので、毛根に膨らみが少ないか全く見られない状態の抜け毛が多ければ注意が必要です。

    ・細く短い毛や軟毛が多い:AGAでは成長期が短くなるため、髪の毛が十分太く長く成長する前に抜けてしまいます。そのため「抜け毛全体が細く短い」、「毛先にかけて極端に細くなっている」「柔らかくハリやコシがなく弱々しい」という状態であれば、AGAの可能性があります。正常な成長期を経て抜けた髪の毛は太く長いため、見た目ですぐに見分けることができるでしょう。

    ・毛根全体が黒い:毛根が黒いのは健康な証拠のように思われがちですが、正常な成長期を終えた髪の毛はメラニン色素の供給がストップしているため、毛根の先端が白くなっています。対して毛根が黒ずんでいる場合は、酸素や栄養の供給が不足し血行不良を起こしている状態が考えられます。AGAでは脱毛因子の働きにより毛髪の活性が妨げられますので、抜け毛の毛根が黒ずんでいる場合はAGAの可能性があります。

    AGA以外の抜け毛の特徴

    抜け毛が増えた」「髪が薄くなったかも」と感じたとき、薄毛や抜け毛の原因はAGA以外にも考えられます。薄毛や抜け毛の症状が出る代表的な脱毛症として「円形脱毛症」と「脂漏性脱毛症」が挙げられます。症状によっては皮膚科などの病院やクリニックを受診した方がいい場合もありますので、抜け毛の状態をよく観察し適切な対策をとりましょう。

    円形脱毛症による抜け毛

    円形脱毛症では、AGAが段階的に薄毛や抜け毛が増えていくのに対し、抜け毛が急速に発症します。一部分の範囲の毛がごっそり抜け落ちることも珍しくないため、抜け毛を目にして驚くことも多いでしょう。また、円形脱毛症は症状の出現部位に決まりがないためどこにでも発症する可能性があります。脱毛した部分としていない部分の境界がはっきりしているため、AGAとの見極めは簡単ですが、円形脱毛症は重症化すると髪の毛全体が抜ける「全頭型」、生え際に蛇行した帯状の脱毛斑ができる「蛇行状脱毛症」、眉毛やまつ毛を含めた全身の毛が抜け落ちる「汎発性脱毛」といったタイプがありますので、急速な抜け毛に気づいたらすぐに病院を受診しましょう。

    脂漏性脱毛症による抜け毛

    脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎という皮膚炎が原因で起こる脱毛症で、黄色っぽいベタついた大きめのフケが出ることが特徴です。また、頭皮の炎症を伴うことも多く、頭皮の赤みや痒みが出ることもありますので、AGAとは区別できることが多いでしょう。しかし、脂漏性皮膚炎は皮脂分泌が盛んな思春期以降や30〜40代に発症することが多いため、皮膚炎症状にが軽度で脱毛症に移行した場合はAGAと脂漏性脱毛症を自分で見極めることは難しいでしょう。適切な治療が遅れないように、頭皮の痒みやフケが増えたことに伴い抜け毛が増えてきた、という場合は病院を受診しましょう。

    安心安全なAGA治療クリニックを選ぶには

    AGAは症状の重症度や進行速度に個人差はありますが、自分で治せる病気ではありません。症状が進むと予防や治療が難しくなることが多く、治療にはヘアサイクルが関わるため半年から数年の期間が必要になることもありますので、早期発見と早期治療がとても大切です。自分の抜け毛の状態が今回紹介した「AGAの抜け毛の特徴」に当てはまる場合は、すぐにAGA専門クリニックに相談することをおすすめします。安心安全なAGAクリニックを選ぶポイントを以下にまとめました。

    ・診療時間や通院に融通がきく
    ・カウンセリングが丁寧で充実している
    ・治療方法が複数あり、個人の症状に合わせた治療を提案してくれる
    ・治療を継続しやすい診療システムがある

    AGA治療は個人の症状に合わせ方法を選ぶ必要があります。また、治療は長期にわたることが多いため、継続して治療できるシステムと治療のフォローアップが必要です。通院の必要がなく、自分の都合の良い時間に診療が受けられる「オンライン診療」を充実している当院では、診察料無料で全国どこにいてもAGA専門医の診察が可能です。治療薬の変更や投薬料の調整など、治療のフォローアップも万全に行なっておりますので、まずは気になる抜け毛の症状をお気軽にお問い合わせください。

    監修した医師の紹介

    AGA,薄毛,治療,柏崎,医師

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    関連する記事

  • SEARCH