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冬は抜け毛が増える?寒い時期の抜け毛・薄毛予防とは
「冬になると抜け毛が増える気がする…」と感じている人はいませんか。
湿度と気温が低下する冬は、たしかに肌の乾燥や手指の荒れが気になる季節でもあります。
では、冬と抜け毛・薄毛は何か関係しているのでしょうか?
今回は、冬の抜け毛が増える原因をはじめ、すぐにでもはじめられる冬の抜け毛・薄毛対策や、異常な抜け毛の見分け方などを網羅的にご紹介します。秋から冬にかけて抜け毛が増えるのは本当だった!
冬になると抜け毛が増える、これは傾向的に十分考え得ることです。
健康的なヘアサイクルの人でも、1日50〜100本の抜け毛は当たり前ですが、冬は100〜150本ほど抜け毛が増えるのも妥当。
その理由には、環境的の変化や体質の変化が大きく関係しています。今すぐ振り返る!冬の抜け毛が増える理由6つ
①湿度の低下
秋から冬にかけて、気温の変化とともに湿度も大きく低下します。
湿度の低下は皮膚の乾燥を招き、正常なバリア機能が保てないまま炎症が起きやすくなるため、ふけやかゆみ、抜け毛などのトラブルにつながるのです。
冬になると肌が乾燥しやすくなる、という人も考え方は同じ。
皮膚にとって最適な湿度は70%前後と言われていますが、12月ごろになると湿度は60%前後と低くなりますし、エアコンの影響で湿度がさらに低下すると頭皮にとってストレスです。
頭皮はもちろん、髪の毛自体も乾燥しやすく、パサつきや切れ毛が見られるようになります。②寒暖差
たとえば、冬の外気温が0℃だとして、室内のエアコン設定を25℃に設定するとしましょう。
すると寒暖差は25℃になり、頭皮ストレスにつながります。
季節の変わり目などに体調を崩しやすい人も多いと思いますが、これも寒暖差が原因です。
また、寒い季節は血管が収縮し、頭皮の血流も悪くなります。
頭皮にとって、血流は毛根に栄養を運ぶ大切なものなので、血流が悪くなることは抜け毛や薄毛の原因となるのです。③身体の冷え
冬は気温が低いだけではなく、体を動かす機会も減るため身体の冷えが深刻になります。
身体が冷えると血流も悪くなるため、健康な発毛に欠かせない栄養が毛根へ送られにくくなり、抜け毛が増える可能性があるのです。④夏の頭皮ストレス
夏は気温も湿度も高く、冬以上に皮脂が分泌するようになります。
さらに、汗を大量にかくことで頭皮の毛穴が詰まりやすくなると、血流が阻害されて毛根に栄養が行き届きにくくなることも。
夏の皮脂分泌が蓄積されたままだと冬の抜け毛・薄毛につながると考えられます。
また、夏の紫外線ダメージで活性酸素が発生すると、頭皮の酸化(老化)を招きヘアサイクルの乱れにつながります。
夏の皮脂分泌同様、紫外線ダメージも蓄積されやすいのです。⑤免疫力の低下
冬の寒さで身体が冷えると、免疫力の低下が心配になります。
風邪や感染症などは免疫力の低下によって起きる場合がありますが、こうした身体的ストレスは一時的な抜け毛につながることも。
また、体調不良で栄養が十分に補えなかったり、入浴が不十分になったりするのも抜け毛の間接的な原因と考えられます。⑥生活習慣の変化
年末年始やクリスマスなど楽しい行事が目白押しな冬ですが、過度な飲酒や糖分摂取は抜け毛・薄毛を招くこともあります。
アルコール自体が髪の毛や頭皮に直接悪い影響を与えるわけではありませんが、飲み過ぎにより臓器や肝臓の機能が弱まると、髪の毛を構成するタンパク質が作られにくくなり、間接的に抜け毛や薄毛につながると考えられるからです。
また、肝臓でアルコールを分解する際に発生するアセトアルデヒドという物質は、血中のテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換・増加させる性質があり、抜け毛や薄毛にの直接的な原因となり得ることも。
年末年始の忙しさで睡眠不足が続いたり、疲労が溜まるのも頭皮環境に良くありません。今すぐ始める!冬の抜け毛・薄毛対策5つ
①頭皮の保湿ケア
頭皮が乾燥しやすい冬の季節は、ローションやヘアオイルを使ってうるおいを与えることも大切です。
スキンケア化粧品にもよく含まれるヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどは頭皮の保湿にぴったりな成分なのでぜひチェックしてみてください。
頭皮の保湿は、冬の抜け毛対策だけではなくかゆみやフケ対策にもなります。②頭皮マッサージ
頭皮マッサージは血行を促し、毛根に栄養が行き届きやすくなるため、冬の抜け毛・薄毛対策にぴったりです。
指の腹を使い、心地よいと感じる程度の力加減でゆっくりと頭皮を刺激しましょう。
シャンプーの時にも頭皮をマッサージしながら洗うと、一石二鳥です。③質の良い睡眠
睡眠時に分泌される成長ホルモンは、抜けにくく健康的な髪の毛を作るために必要なものです。
特に、成長ホルモンが分泌されるのは就寝後の3時間程経過した頃と言われているため、十分な睡眠時間を取るのはもちろん、睡眠の質も上げていきましょう。
たとえば、就寝前の入浴は副交感神経に切り替わり身体がリラックスした状態になるため、質の高い睡眠に繋がりやすいです。④身体を冷やさない
身体の冷えは、免疫力の低下や血行不良を招き抜け毛・薄毛につながります。
身体を動かす機会が少ない人は、階段を使ったり徒歩の時間を伸ばしたりして身体が冷えなように努めましょう。
また、普段シャワーだけで済ませている人も、湯船に浸かる機会を増やしてみてください。⑤ストレスを溜め込まない
ストレスは、発毛の司令塔でもある毛乳頭の働きをブロックするため、過剰にストレスを溜めないことも大切です。
ストレスを溜めないようにするためには、好きなことをして発散したり、生活習慣夜食生活を見直したり、正しいヘアケアを心がけることがポイント。
また、抜け毛そのものにストレスを感じているならクリニックでのカウンセリングや治療もおすすめです。危険かも!こんな抜け毛・薄毛は異常脱毛!?
抜け毛といっても、1日50〜100本程度であれば正常な範囲内です。
でも、抜け毛にも気をつけたほうがいいパターン(=異常脱毛)もあるため、次のような特徴がないかチェックしてみましょう。・毛根が白い、ベタベタする、先が尖ってる、かたちにくびれがない=何らかの原因で抜け毛が起きている可能性あり
・抜け毛が細い、短い=成長せずに抜け落ちている可能性あり
・抜け毛の本数が1日200本以上ある=一般的な抜け毛よりも多く薄毛の可能性あり上記で紹介したのはあくまでも目安ですが、生活習慣や季節の変化だけではなくAGA(男性型脱毛症)などの可能性も考えられるため、場合によってはクリニックによる適切な治療が必要になります。
冬の帽子も気をつけて!正しい使い方とは
冬の防寒対策として便利な帽子も、実は抜け毛や薄毛につながることもあります。
防寒対策として着用する帽子は、生地が厚く通気性が悪いと頭皮が蒸れやすくなり、汗や雑菌の繁殖を招いて頭皮環境の悪化に。
頭皮環境の悪化は、髪の毛の成長を妨げたり抜け毛が増えたりするため、なんとしても避けたいものです。
とはいえ、帽子の着用自体は頭皮の乾燥予防や紫外線対策にもなるため、リスクよりベネフィット(利益)が多いようです。正しい使い方で抜け毛を予防しましょう。
汗をかいたらこまめに拭き取る、一定のタイミングで被り直す、屋内にいるときは脱帽するなど、ほんの少しの心がけがポイントです。冬の抜け毛対策になる食べ物もチェック
食生活の改善も、冬の抜け毛・薄毛対策におすすめです。
たとえば、大豆製品やバナナ、ブロッコリーやアスパラガスには髪の毛のもととなる植物性たんぱく質が豊富に含まれています。
動物性たんぱく質よりも脂質が少ないぶんヘルシーなので、毎日の食生活に取り入れたい食材です。
また、肉類やアーモンドなどに含まれる亜鉛は、植物性たんぱく質の働きをよくする性質を持っています。
鍋料理にすれば、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することができるほか、冷え対策にもなります。冬の抜け毛対策は日常生活の改善から始めよう
冬に抜け毛が増えるのは、あくまで可能性であって直接的な原因が解明されているわけではありません。
しかし、冬は間接的に抜け毛や薄毛につながるきっかけが多い季節でもあるため、日常生活の改善をはかり予防していきましょう。
改善が見られない場合、また別の原因が潜んでいると考えられる場合には、クリニックへの受診も検討してみてください。医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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