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現場仕事ははげやすい?職業タイプ別、蒸れやすい時期に注意したいこと
現場仕事ははげやすい?職業タイプ別、蒸れやすい時期に注意

現場で働く方の中には、「毎日ヘルメットをかぶっていると薄毛になりやすいのでは?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。建設現場や工場勤務などでは、ヘルメットや作業着による蒸れや汗が原因で頭皮環境が悪化し、抜け毛や薄毛につながるリスクがあります。特に夏場や梅雨の時期は蒸れやすく、男性型脱毛症(AGA)の進行を早めるきっかけになることも少なくありません。しかし正しい予防や対策を知っていれば、現場仕事を続けながらでも頭皮の健康を守ることは可能です。そこで今回の記事では、職業タイプ別の薄毛リスクや蒸れやすい時期に注意すべきポイント、そしてAGA治療までを詳しく解説していきます。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

現場仕事がはげやすいと言われる原因とは?
現場で働く方の中で、「ヘルメットを長時間かぶるから薄毛になるのでは?」「汗や蒸れで抜け毛が増える気がする」と感じている人は多いかと思います。確かに、建設業や工場勤務、屋外作業などは頭皮環境に負担がかかりやすく、AGAの進行を早める要因となることがあります。では、どうして現場仕事をしているとはげやすい、と言われるようになったのでしょうか。ここでは、現場仕事をしている男性が起こしやすい薄毛リスクについて解説していきます。
ヘルメットによる蒸れと血行不良
ヘルメットは現場仕事に欠かせない防護具ですが、長時間着用するとどうしても、頭皮が蒸れて汗や皮脂が溜まりやすくなります。危険な作業中など汗をこまめに拭き取れない場合は、頭皮と髪の毛が不潔な状況のままになってしまうことも多いですよね。しかしこの不潔になってしまっている状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮の炎症やかゆみを引き起こす原因になります。また、ヘルメットの締め付けによって頭皮の血行が悪くなり、毛根へ栄養が行き渡りにくくなることも抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。特に夏や梅雨など、汗をかきやすかったり湿度の高い季節は、ヘルメットの中が蒸れやすいため注意が必要です。ヘルメットの影響は直接的にAGAを引き起こすわけではありませんが、頭皮環境の悪化が男性型脱毛症を進行させやすくしてしまいます。
汗をかきやすい環境
現場作業では厚手の作業着を着用することが多く、特に夏場は全身の発汗量が増加します。その結果、頭皮も常に汗や皮脂で湿った状態となり、皮脂や汚れで毛穴を塞いでしまう可能性もあります。さらに汗をそのまま放置すると雑菌が増殖し、フケや炎症、さらには抜け毛の増加へとつながります。特に建設現場や工場などではホコリや油汚れが混じり、頭皮へのダメージがさらに蓄積されやすいのが特徴です。汚れた手で休憩時などに頭皮を触ってしまったり、こうした頭皮への負荷が強い環境が続くと、徐々に毛根が弱まり、薄毛や抜け毛の進行を早める一因になる可能性があります。
紫外線による頭皮ダメージ
屋外で働く方にとって、直射日光や紫外線の影響も大きなリスク要因です。紫外線は頭皮に炎症や乾燥を引き起こし、毛根の細胞をダメージから守る機能を低下させます。その結果、髪の毛が細く弱くなり、抜け毛や薄毛が進行しやすくなります。さらに紫外線は、頭皮の老化を加速させる作用もあるため、AGAの発症や進行と重なった場合、薄毛の進行がはやく感じてしまうこともあるのです。ヘルメットや帽子を使用せずに長時間外で作業をすることで、紫外線による頭皮ダメージは確実に積み重なっていき、薄毛や抜け毛のリスクを招く可能性が高まります。
生活習慣とストレスの影響
現場仕事は体力を消耗するだけでなく、仕事内容によっては長時間労働になってしまったり、夜間工事などで不規則な生活になりやすいことがありますよね。しかし長時間労働や睡眠不足、栄養バランスの乱れは頭皮や毛根に必要な栄養が行き渡らなくなる原因となり、抜け毛の増加につながります。また、過度なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、AGAの進行を早める要因ともなります。さらに、喫煙や過度の飲酒といった生活習慣も血行不良を引き起こし、髪の成長サイクルに悪影響を与えます。現場仕事自体が直接薄毛を招くわけではありませんが、生活習慣やストレスの影響が重なることで、抜け毛や男性型脱毛症が目立ちやすくなるリスクが高まるのです。現場仕事をしながら、体に負担をかけている生活になってしまっている方は、特に注意が必要です。
職業タイプ別の薄毛・抜け毛対策!
現場仕事と一口に言っても、建設業や工場勤務、警備員、農業など、職業タイプによって頭皮にかかる負担は異なります。例えばヘルメットを長時間かぶる建設現場では蒸れが大きな問題になり、農業や警備のような屋外作業では紫外線が頭皮を傷める要因になります。こうした環境が続くと抜け毛や薄毛が目立ち、進行を早めることもあります。やみくもに試すのではなく、ご自身の仕事に合った対策をとることが大切なのです。では具体的に、どのように薄毛・抜け毛対策をとればいいのでしょうか。ここでは、それぞれの職業タイプ別にオススメな薄毛・抜け毛対策を解説していきます。
建設業・土木作業員
建設業や土木作業員はヘルメットを常に着用するため、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。ヘルメットを外した後に嫌な臭いを感じるという方は、雑菌繁殖が原因になってしまっている場合もあります。そこで役立つのが吸汗速乾性のあるインナーキャップやヘルメットライナーの使用です。当然使用する際はヘルメットに適応するもので、作業中に禁止されている製品を含んでいないかを事前に確認する必要がありますが、これらのアイテムを使用することで汗を吸収し通気性を確保できるため、頭皮とヘルメットの蒸れ防止につながります。また、作業後はなるべく早くシャンプーで頭皮を清潔にし、毛穴詰まりを防ぎましょう。ヘルメットは定期的に洗浄して清潔に保つことも大切です。さらに、建設業や土木作業員は特に体力を消耗しやすく、食事をしっかり食べているつもりでも髪の毛へ十分な栄養が届いていないこともあります。そのため、食事の面でもタンパク質や亜鉛を含む食事を意識的に取り入れることが大切です。
工場勤務・製造業
工場勤務では帽子やヘルメットの着用とともに、油や粉じんが頭皮につくリスクが高いのが特徴です。どのような内容の製品を作っているかにもよりますが、工業用や食品用であってもやはり、それぞれに汚れが付きやすい環境となっています。そこで工場や製造業を行っている方で気を付けていただきたいのが、作業後にできるだけ早く髪の毛を洗うということです。低刺激のシャンプーでしっかりと皮脂や汚れを落とし、汚れが頭皮の毛穴についてしまう前に取り除くことが大切です。また、工場内は高温になりやすいため、汗を拭き取る清潔なタオルを常備することも大切です。流れ作業で動きが少ないという場合は、血行不良を防ぐために、休憩時間に軽くストレッチや頭皮マッサージを取り入れるのも効果的です。工場勤務の環境は直接髪の毛のトラブルを引き起こすわけではありませんが、頭皮環境を悪化させやすいので、毎日の小さな予防習慣が薄毛対策につながります。
農業・林業・漁業従事者
自然の中で働く農業・林業・漁業従事者は、紫外線・汗・土埃といった様々な要因で頭皮に負担がかかります。屋外作業では通気性の良い帽子やタオルを活用し、直射日光を避ける工夫が大切です。付いた汚れはできるだけ早く落とすことを心がけ、作業後は頭皮をしっかり洗浄し、余分な皮脂や汚れを落とすことで毛穴詰まりを防ぎましょう。また、体力を使う仕事だからこそ、栄養バランスの取れた食事を意識することが重要です。特に魚や大豆、ナッツ類は髪の健康に必要な栄養素を多く含み、抜け毛予防に役立ちます。農林水産業は生活リズムが天候や現場となる立地環境に左右されやすいため、安定した休養を確保することも薄毛対策につながります。漁業に関しては漁の期間は睡眠サイクルが乱れがちとなるため、できる限り1日7~8時間の睡眠をとれるよう心がけましょう。睡眠中には髪の毛の成長に欠かせない成長ホルモンが分泌されるため、質のいい睡眠を確保できるとより健やかな髪の毛を育てることができます。まとまった睡眠がとれないという場合は、30分程度の短めの昼寝をとることで、体への負担を減らすことができますよ。
運送業・配送業
運送業や配送業はヘルメットや作業着の影響は少ないものの、長時間の運転による血行不良や不規則な生活が薄毛リスクを高める要因です。まずは規則正しい睡眠を心がけ、可能な範囲で休憩時に軽いストレッチや頭皮マッサージを取り入れると良いでしょう。食生活では、忙しさのあまりコンビニ食などになりがちかと思いますが、できれば栄養バランスの整った和食を食べるよう心がけましょう。薄毛で悩んでいる方は、髪の成長にいいとされているビタミン・ミネラルを意識して摂取することより効果的ですよ。また、運転などで長時間座りっぱなしによる血流の滞りは頭皮環境を悪化させるため、適度な運動を生活に取り入れることも予防になります。無理のない範囲で休憩時間に外に出て、軽く足踏みをするのもおすすめです。
警備員(屋外勤務)
屋外で働く警備員は、日差しや紫外線による頭皮ダメージを受けやすい職業です。紫外線は頭皮の乾燥や炎症を引き起こし、抜け毛や薄毛を進行させる原因となります。そのため、UVカット効果のある帽子や日傘の使用、日焼け止めスプレーの活用などが有効です。帰宅後は紫外線で乾燥した頭皮を保湿ケアし、ダメージを軽減することが大切です。また、夜勤や不規則勤務が多い職種でもあるため、十分な睡眠を意識して取ることが抜け毛防止に直結します。生活習慣を整えつつ、必要に応じてAGA治療の早期開始を検討するのも賢い対策といえます。
薄毛・抜け毛が気になり始めたら専門クリニックへ!
今回の記事では、現場仕事の方に着目した薄毛や抜け毛についてお話をしてきました。しかし、セルフケアだけでは薄毛や抜け毛の改善・予防に限界があります。また薄毛や抜け毛の原因がAGAである場合は、得に危険です。AGAは遺伝的要因で発症される方が実に8割以上ですので、予防そのものが難しい場合もあるのです。またAGAの症状に気付きながらも放置をしてしまうこと、でさらに症状が悪化し、頭皮の地肌が見えるまで髪の毛が薄くなってしまうなんてこともあります。そのため、薄毛や抜け毛が気になっている方は、できれば早い段階で、皮膚やAGAの専門クリニックに相談するようにしましょう。薄毛や抜け毛の原因がAGAではなくても、様々な症例を見ている医師に相談することで、今悩まされている薄毛や抜け毛の原因追求と、必要な治療を行うことができます。
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