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妊活中になぜ薬はだめ?正しく知りたい薬の副作用
妊活中になぜ薬はだめ?正しく知りたい薬の副作用
「妊活中に避けた方がいい薬が具体的に知りたい」
「男性の薬の服用は妊娠に影響する?」
「妊活中にAGA薬を使うときの注意点は?」
世間一般では、妊娠したら薬を飲んではいけないと認識している方は多いでしょう。
では、妊娠成立前の妊活時期における薬の服用はどうなのか、と気になる方は多いのではないでしょうか。
今回は、妊活中に薬がダメと言われる理由や具体的な種類、男性の薬の服用が妊娠に影響する理由やAGA薬使用における注意点について解説します。
妊活を始めようと思っている方や、AGAの薬の使用と妊活について副作用など気になることがある方はぜひ参考にしてください。■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
妊活中に薬がだめな理由とは
一部の医薬品の中には、配合成分によっては妊娠自体に影響するものや、母体を通して胎児に移行して発育に影響する可能性がありますので、安全のためにはなるべく妊婦は薬を服用しない方がいいことがわかっています。
対して、妊活中は必ずしも薬を服用してはいけないわけではありませんが、避けた方がいい場合もありますので、ここで妊活中であっても薬の服用は避けるべき理由についてくわしく見ていきましょう。妊娠禁忌の薬がある
妊娠中に服用してはいけない「妊娠禁忌」の薬には主に以下のような薬があげられます。
・ワーファリン(抗凝血薬):軟骨形成不全や神経系の異常、分娩時の母体の異常出血など
・エトレチナート(角化症治療薬):催奇形(頭蓋顔面欠損、脊椎欠損、四肢欠損など)
・クリアミン(偏頭痛薬):子宮収縮作用、胎盤や臍帯における血管収縮
・ホルモン剤(男性ホルモン剤、卵胞・黄体ホルモン剤、混合ホルモン剤):胎児の異性化など
・イムラン(免疫抑制剤):染色体異常児の出生、早産及び低体重児の出産など
上記以外にも、抗ウイルス薬や抗生物質(ニューキノロン系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系)には、催奇形性といって赤ちゃんに奇形が起こりやすくなる可能性が高くなることがわかっています。
そのため、妊活中にこれらの妊娠禁忌の薬を服用していると妊娠に気づかず服用を続けた場合に影響を及ぼすおそれがありますので、妊活を希望する際には必ず主治医に相談する必要があります。妊娠しにくくなる可能性がある
解熱鎮痛剤として使用されているNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)には、薬の副作用として排卵を抑制したり遅らせるおそれがありますので、妊活中の特に排卵時期には服用を避けた方が良いでしょう。
NSAIDsは、ロキソニンやボルタレンなどドラッグストアでも購入可能なものがあるため、自己判断で使用せず医療機関を受診して妊活中であることを説明した上で処方を受けることをおすすめします。
また、解熱鎮痛剤の中でもアセトアミノフェン製剤には排卵に影響が見られないため、カロナールやタイレノールといったアセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤を選ぶことも大切です。妊娠した時に胎児に影響する可能性がある
妊娠初期の13週までは、特に薬が赤ちゃんに影響する可能性があるため注意が必要ですが、妊娠に気づかない段階の妊娠成立から4週目までの時期は、まだ赤ちゃんの体の期間が形成される前のため薬による奇形などのリスクは低いと言えます。
しかし、残留性の高い薬剤の場合、妊娠4週以降に薬の成分が体内に残ったままの可能性があり、注意が必要です。
残留性の高い薬としては、「エトレチナート(角化症治療薬)」、「レフルノミド(抗リウマチ薬)」、「リバビリン(抗ウイルス薬)」などがあげられます。
いずれも特定の疾患用処方薬のため、これらの薬を服用している場合は必ず主治医に妊活を始めることを伝え、薬の使用について相談しましょう。妊活中に避けた方がいい薬やサプリメントとは
妊活中は心身ともに健康な状態を保つことが望ましいため、できるだけ副作用のある薬やサプリメントなどは避けたいものです。
薬やサプリメントは目的に応じ必要ですが、妊活中には不向きなものがありますので、ここで妊活中に避けた方がいい薬やサプリメントについてくわしく見ていきましょう。妊娠禁忌の薬と禁忌ではないができれば避けたい薬
妊娠禁忌の薬の中で、妊活中に避けた方がいいのは前述した残留性の高い妊娠禁忌薬です。
これらは必ず治療方針と妊娠時期について主治医に相談し、最適な方法を見つけましょう。
また、漢方薬は自然由来の生薬のため安全性が高くいつでも服用できると思うかもしれませんが、種類によっては血行を良くするはたらきが強いため妊娠が分かり次第中止すべきものや、排便を促し子宮収縮につながるため妊娠初期に控えた方がいいものなどがあります。
しかし、中には妊活中に服用がおすすめされる漢方もありますので、漢方相談で自分に合った漢方を選ぶことをおすすめします。ビタミンAのサプリメント
ビタミンAは、皮膚や粘膜や眼の機能を守るはたらきを持つ日々の食事に取り入れたい栄養素ですが、植物由来のカロテノイドと動物由来のレチノールに分けられ、レチノールは体に蓄積されやすく妊娠中に過剰摂取すると水頭症や口唇口蓋裂などの奇形を引き起こすリスクが高くなります。
ビタミンAは通常食事からの摂取で必要量をまかなえることが多く、極端に緑黄色野菜の摂取が少ないなどの偏った食生活でなければサプリメントの服用は不要なため、妊活中はビタミンAの過剰摂取を防ぐためにサプリメントの服用ではなくバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。イソフラボンやエクオールなどホルモン様作用のあるサプリメント
イソフラボンやエクオールなどは、女性ホルモンに似たはたらきをするため美容目的でサプリメントを摂取している女性がいますが、妊活中や妊娠中の摂取には注意が必要です。
イソフラボンやエクオールは植物性エストロゲンが含まれており、排卵前の子宮内膜を厚くするため妊活中にはメリットのあるサプリメントですが、過剰に摂取していると体がホルモンが足りていると認識して分泌量が低下する可能性があります。
そのため、大豆イソフラボンの摂取目安である75mg/日と、サプリメント摂取量上限の30mg/日を守って過剰摂取を防ぎましょう。男性の薬の服用が妊娠に影響する理由とは
妊活中の薬の影響は母体となる女性に大きいことはお分かりだと思いますが、男性の薬の服用は妊娠に何か影響があるのか気になるのではないでしょうか。
ここでは、男性が薬を服用した場合、精子や性機能に影響する可能性についてくわしく見ていきましょう。精子への影響
薬を服用していると精子に異常が出る、と考える方がいるかもしれませんが、薬が精子に異常をきたす可能性があったとしてもさほど心配する必要はありません。
なぜなら、薬を服用していない状態でも精子の20%程度は異常があると言われており、異常のある精子は卵子にたどり着けず受精できないことがわかっているため、仮に薬の影響で精子に何らかの異常が出たとしてもそのまま妊娠が成立して胎児に異常が現れる可能性はほとんどないと考えられるからです。
しかしながら、AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドには1%以下という低い頻度ではあるものの、副作用として精子量の減少が見られることがわかっていますので、気になる方は妊活中のAGA治療薬の使用についてAGA専門クリニックに相談しましょう。精液を通して女性へ影響する
医薬品の中で成分が精液に溶け出して女性に影響するものはほとんどありませんが、以下の薬剤には男性の服用に注意が必要とされています。
・コルヒチン(痛風治療薬)
・メトトレキサート(抗悪性腫瘍薬、抗リウマチ薬)
・サリドマイドやレナリドミド(抗悪性治療薬)
・リバビリン(C型肝炎治療薬)
これらの薬の使用を使用する際は、妊活時期について検討する必要がありますので、主治医とよく相談しましょう。副作用による性機能への影響がある
薬には効果とともに副作用がありますが、中には性機能に影響するものがあり、妊活中の場合は服用を主治医に相談した方がいい場合があります。
特に、精神科で良く使われる抗うつ剤のSSRIに分類される以下の薬には、70〜80%の方に性機能障害として性欲低下、勃起障害、射精障害といった副作用が現れることがわかっています。
・ジェイゾロフト
・パキシル
・デプロメール
・レクサプロ妊活中のAGA薬使用における注意点とは
日本人の成人男性の3人に1人に発症するAGA(男性型脱毛症)は、30代以降発症率が上昇するため内服薬による治療を始めるのが妊活を始めるタイミングに重なることが多いと考えられます。
そこで、妊活中のAGA治療薬の使用における注意点についてしっかり見ておきましょう。女性はAGA薬の取り扱いを避ける
AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドにおけるジヒドロテストステロンの産生を抑制する作用は、服用するのはもちろん手や肌に触れるだけで皮膚を通して吸収されることがわかっています。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのひとつで胎児期の男性生殖器の形成を促す、という重要なはたらきがあるため妊娠中の女性はフィナステリドやデュタステリドには絶対に触れてはいけません。
そのため、誤って女性が触れたり服用しないようきちんと保管することが大切ですので、うっかりの事故を防ぐためには高温多湿と直射日光を避け、自分以外が触れることがないよう保管場所を決めしっかり管理して正しく服用しましょう。副作用の発生に気をつける
AGA治療の柱となる内服薬は毎日服用する必要があり、副作用の発生の可能性がありますので注意が必要です。
妊活中に影響する副作用として、性欲減退(リビドー減退)や勃起不全といった性機能障害が挙げられますので、内服中に副作用の発生に気づいた場合は処方を受けたクリニックに相談しましょう。
AGAの症状や進行具合によっては妊活中の薬の中断も可能ですし、性機能障害改善薬を併用することもできますので、自分の状態に合わせて最適な方法を選びましょう。処方薬を使用する
AGA治療薬は保険適用外のため、全額自己負担で購入する必要があり経済的に負担になる方もいるのではないでしょうか。
そのため、医療機関での処方薬ではない安価な個人輸入の未承認薬を購入しようと思うかもしれません。
しかし、個人輸入で出回っている未承認薬には偽物や不純物の混入などの不良品の可能性があり、AGA治療薬としての効果がみられないことや思わぬ健康被害を受けることもあるため、AGA専門クリニックなどの信頼できる医療機関で処方された薬を購入しましょう。
また、処方薬であっても他人から譲り受けて使用することは、症状に合った効果が期待できないことや薬の副作用が強く出るなどの可能性があり、妊活に影響するおそれがあるため絶対にやめ、自分の症状に合わせた適切な処方を受けられる新台できるクリニックを受診しましょう。まとめ
妊活中の薬の服用は、特定の薬を除き妊娠や妊娠成立後の胎児に影響する可能性は低いため神経質になる必要はありません。
しかし、副作用による性機能障害などは妊活に影響する可能性があるため、気になる方は使用についてしっかり主治医と相談することをおすすめします。
AGA薄毛予防治療クリニックでは、みなさんの抜け毛や薄毛の症状に応じて適切に処方し、服用に関する相談をいつでも受け付けたおりますので、どうぞお気軽にお問合せください。関連する記事
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