【医師監修】AGA薄毛・抜け毛と頭皮マッサージについて

実際毛細血管が収縮し、栄養が行き届かないと毛髪の成長に悪影響となることは想像しやすいと思います。血流・血行の状態が悪い時には自律神経に何らかの異常がある場合があり、また人間はストレスを感じるとそれに抵抗するように交感神経が活発化されます。交感神経は心臓や肺を平常時と比べ早く動かしたり、また体温調整をしたり自然にストレスに抵抗する準備をしていきます。強いストレスが長く続いた際にこの交感神経が正常に機能しなくなり頭部への血流が悪くなり栄養が行き届かなくなると脱毛症を引き起こします。

当院で処方しているミノキシジル(AGA外用薬)は発毛させるためのものです。元々ミノキシジルは血管拡張をさせ高血圧の方の降圧剤として開発されたものでした。投与した際に毛が生えるという副作用があり注目され、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として再度開発された経緯があります。このミノキシジルが頭皮の血管を拡張させ毛根まで栄養を行き届かせやすくし、また毛髪の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ毛周期を延長させ成長しやすい環境を整える働きを持っています。ミノキシジルは日本国内でもAGA治療薬として多く用いられています。

ミノキシジルは血管の拡張をしますが、実際ミノキシジルの使用をやめた際に血管が細くなった状態は改善していないため抜け毛などが起こり薄毛に戻ってしまうケースがあります。逆説的にはAGA治療薬を服用・塗布しながら効果的な頭皮マッサージを行うことでより効果的な薄毛予防・治療が行えるということになります。

毎日マッサージを行い、意識的に頭皮の引き上げを行うことが大切ですが忙しい現代人には時間や場所の制約があり難しい場合があります。
(濡れていないとき)
①両手の手のひらで頭をはさむように、頭皮をゆっくり動かす
②人差し指・中指・薬指の3本で指骨全体を頭皮に沿わせて押しながら動かす
(洗髪(シャンプー)時)
③指先で頭皮を押し、掴むようにして動かす
④指先で頭皮を3秒程度押して離す

頭皮マッサージは5本の指先で頭皮をつかむように置き、指先の位置を動かさずに頭皮を押した状態で、手で3回ほど円を描くようにして揉みほぐしてください。耳の上から頭の中心に向かって、さらに指の位置を前後に変えて繰り返し、全体に行います。時間をかけてゆっくりと血流・血行がよくなるように、薄毛の方のより効果的な頭皮マッサージについては医師にご相談ください。

以上がAGAと頭皮マッサージとの関係性の解説でした。AGAは進行性、放っておくとどんどん薄毛が進んでいきますが治療・予防で止めることができ発毛が見込めるものです。AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。