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  • 【医師監修】髪の毛が抜けづらい、薄毛の方必見のドライヤーのかけ方とは?

    【薄毛で悩む方必見】髪の毛が抜けにくいドライヤーのかけ方とは?

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    薄毛抜け毛に悩む人が気を付けるべきことの一つがドライヤーのかけ方です。男性であれば5分程度で終わるドライヤーですが、正しく乾かせるかどうかで髪へのダメージが異なります。この記事では、正しいドライヤーの使い方や選び方、また、髪のボリュームアップが叶うドライヤーの使い方を説明します。毎日の習慣に取り入れて、健康的な髪の毛を目指しましょう。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    ドライヤーと薄毛の関係性

    ドライヤー時に「髪が抜けてしまった」と焦った経験がある方もいるかもしれませんが、ドライヤーで髪が抜けることはほとんどありません。ドライヤーをかけたから髪が抜けたわけではなく、もともと抜けた髪がドライヤーの風が当たって落ちたと考えるのが自然です。むしろドライヤーをかけずに髪を濡れたままにしておく方がダメージは大きいです。濡れた状態の髪はキューティクルが開いているのでダメージを受けやすくなるからです。よっぽどの短髪の髪型でない限りはドライヤーを使って髪を乾かすようにしてください。

    ドライヤーをかける際に重要なのは、熱のダメージを最小限に抑えること・完全に乾かすことです。この2つのポイントを守ることで、薄毛や抜け毛に悩む人でも安心してドライヤーを使えます。またドライヤーの乾かし方を工夫すれば髪をボリュームアップさせることもできます。正しいドライヤーの使い方で髪を乾かして、髪をボリュームアップさせましょう。

    ドライヤーを使わずに自然乾燥すると・・・

    まずは髪が短い男性もドライヤーをかけた方が良い理由を説明します。理由は単純で、濡れた状態の髪は非常にデリケートでダメージを受けやすいからです。濡れた状態の髪に起こるトラブルは次の4つです。

    【濡れた状態の髪に起こるトラブル】
    ・外から受けた髪表面のダメージが内部に届きやすい
    ・髪の内部のタンパク質や水分が抜けてしまう
    ・カラーやパーマが長持ちしにくくなる
    ・頭皮の雑菌が繁殖しやすくなる

    濡れた状態の髪は髪の表面を覆うキューティクルが開いた状態です。そのため、外からの刺激を受けやすく内側の必要な成分が抜けやすい状態にあるといえます。濡れたまま寝てしまうと、髪と枕の間で摩擦が起こりさらに大きなダメージが加わります。また、濡れた状態の頭皮は生乾きの洗濯物に近い状態なので、嫌な臭いの原因になったり、かゆみや炎症につながることもあります。

    上記のトラブルは髪の長さに関係なく起こるので、自然乾燥は男性にとってもデメリットが多いです。髪を洗った後は必ずドライヤーで乾かすようにしてください。

    抜け毛を予防!髪の毛に良いドライヤーの手順

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    髪の毛に良い乾かし方で重要なことは、熱のダメージを最小限にすること髪を完全に乾かすことの2点です。この2つを守るためには、以下の手順やポイントを守ってください。

    【髪の毛に良いドライヤーのポイント】
    ・ドライヤーをかける前にタオルで水分をふき取る
    ・頭から15cm以上離してドライヤーをかける
    ・髪の根元から乾かす
    ・ドライヤーを細かく動かしながら乾かす
    ・8割程度乾いたら風量を下げる
    ・仕上げに冷風をあてる

    それぞれのポイントを詳しく解説します。

    ドライヤーをかける前にタオルで水分をふき取る

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    ドライヤーをかける前にまずは乾いたタオルで髪や頭皮の水分を拭き取っておくことが重要です。タオルで水気を取っておけば髪の毛が早く乾くので、余計な熱ダメージを与えずに済みます。また、夏などの暑い時期はドライヤーをかけると汗をかいてしまうことがありますが、タオルドライをすることで面倒な乾かす時間を短縮できるというメリットもあります。タオルドライだけで7割程度乾かすのが理想です。

    タオルで拭くときにゴシゴシ拭くのは髪に良くありません。優しくタオルで包み、頭皮に軽く手をあててジグザグに拭いていきましょう。髪の毛が長い人は、タオルで包んだ上からポンポンと叩いて水気をタオルに吸わせましょう。濡れた髪の毛は摩擦に弱いので、こするように拭くのは避けてください。

    頭から15cm以上離してドライヤーをかける

    ドライヤーの風の吹き出し口の温度は約100度から120度と非常に高温です。頭皮や髪に熱ダメージを与えないように髪から15cm以上離してドライヤーを使ってください。熱風であれば30cm離して使うことが理想的です。

    高すぎる熱を与えられると、髪は火傷のような状態になり「タンパク質変性」という現状が起こります。これは、「生卵に熱を加えると固まる」のと同じ現象で、一度「タンパク質変性」が起こった髪は元の状態に戻ることはありません。髪にとって大きなダメージになるだけでなく、パーマやカラーなどの薬剤も効かなくなります。熱のダメージを抑えるために、髪とドライヤーの距離に気を付けて乾かしましょう。

    ドライヤーを細かく動かしながら乾かす

    ドライヤーを細かく左右に動かしながら乾かすことで熱ダメージを軽減させることができます。ドライヤーを左右に振ることで、風が一点に集中するのを防げるからです。風が分散されて頭皮が暑くなることもないですし、髪も早く乾きます。また一点に風が当たって、その部分がパカッと割れることも防げるので、スタイリングもしやすくなります。

    ドライヤーではなく自分の頭を振って乾かす人もいるかもしれませんが、キューティクルが整わずに髪がボサボサになるのでおすすめできません。必ずドライヤー側を細かく振るように動かしてください。

    髪の根元から乾かす

    ドライヤーをかけるときは、髪の根元から乾かしましょう。根元は髪が一番密集している部分なので、髪全体の中で乾きにくい部分です。乾きにくい根元を最初に乾かすことで、全体を乾かしすぎることが防げます。強い風量でしっかり乾かしていきましょう。

    髪が長い人は手で髪を持ち上げるようにすると根元に風が当たりやすくなります。髪を乾かすというよりは、髪の根元を乾かす意識を持って乾かしてみましょう。上下左右のさまざな角度から風をあてて、全体的に乾かすと乾かし残しが防げます。根元に関しては「ちょっと湿っているけど、大部分が乾いた」とい程度まで乾かせば次の段階に進みます。

    8割程度乾いたら風量を下げる

    根元から乾かし始めて8割程度乾いたら、出力を下げて髪型を整えていきましょう。毛先はドライヤーの熱のダメージを受けやすい部分なので、毛先には必要以上の熱を与えずに乾かすのが理想です。

    また髪を完全に乾かしてから整える作業に入ると髪を乾かしすぎる「オーバードライ」の状態になってしまいます。乾かしすぎて必要な水分を奪われると髪が乾燥して傷みやすくなります。ブラシなどを使って手早く整えるのが重要です。

    仕上げに冷風をあてる

    最後にドライヤーの冷風モードで髪全体に冷風をあてましょう。冷風をあてることでキューティクルが閉じて、髪をキューティクルで保護された状態に戻すことができます。また、キューティクルが閉じると指どおりが良くなり髪がつやつやになります。暑い時期は頭皮が涼しくなって一石二鳥ですね。冷風は数十秒程度あてれば十分です。

    冷風をあてることはヘアスタイルを長持ちさせるというメリットもあります。朝ドライヤーを使って髪をセットする際も仕上げに冷風をあてるのを習慣にしてみてください。

    ドライヤーの選び方も重要!選ぶ際のポイントを解説

    ドライヤーは女性が使うものというイメージが多いかもしれませんが、髪の健康のためには男性にも必要不可欠なアイテムです。基本的に男性専用・女性専用と分けて売られていることはありませんが、男性がドライヤーを選ぶ際のポイントを三つ紹介します。

    【男性がドライヤーを選ぶ際のポイント】
    ・風量が1.5㎡/分以上
    ・温度設定がある
    ・機能性が高い

    それぞれ詳しく説明します。

    風量が1.5㎡/分以上

    風量の強さは髪を乾かす時間に直結する項目です。風量が強いものほど早く乾いて熱ダメージを最小限に抑えることができます。特に髪が長い人は風量にこだわると良いです。

    多くのドライヤーの風量は一般的に1.3㎡/分程度と言われています。風量の多いドライヤーを選ぶのであれば、1.5㎡/分以上のドライヤーを選ぶようにしましょう。

    中には2.0㎡/分~2.5㎡/分の出力が可能なドライヤーも販売されています。とにかく髪を早く乾かしたい人や、ドライヤーをかけるのが面倒くさいという人は風量が強いものを選ぶと時短につながります。

    温度設定がある

    温度設定の有無も重要なポイントです。温風と冷風の切り替え機能は一般的ですが、風の温度を細かく設定できる機能があるドライヤーを選ぶと、ダメージを押さえながら髪を乾かすことができます。

    温風の温度は一般的に60度から120度に設定されていることが多いです。温風が85度以上のものを選び、さらに細かく調整できる機能があればなお良いです。

    機能性が高い

    ドライヤーには「髪を乾かす」以外にも、「頭皮をケアする」ためのさまざまな機能が搭載されています。目的に合わせてドライヤーの機能を選べば、髪を乾かしながら効率的に頭皮をケアすることができます。ドライヤーに搭載されている代表的な機能は以下の通りです。

    【ドライヤーに搭載されている機能】
    マイナスイオン機能
    ⇒髪に潤いを与える働きがあると提唱されているマイナスイオンを発生させる機能

    ヘアケア(スカルプ)モード
    ⇒低温で髪を乾かし、頭皮へのダメージを抑えるモード

    遠赤外線機能
    ⇒血行を促進させるために、遠赤外線によって頭皮を温める機能

    自動温度調節機能
    ⇒頭皮とドライヤーの距離を測定して、頭皮が熱くなりすぎないように自動で温度調節を行う機能

    ドライヤーを選ぶ際は、機能性もチェックしてみましょう。

    ドライヤーでボリュームアップするためのヘアセットのコツ

    ドライヤーはかけ方次第で、薄毛が気になる部分をボリュームアップさせることができます。ドライヤーを使ってしっかりヘアセットができれば、髪の毛が細い人や柔らかい人でも1日中ボリュームをキープさせられます。

    ヘアセットをする際は、まず髪の毛全体を頭皮も含めて濡らします。頭皮までしっかり濡らせたら、タオルを使って頭皮の水分を拭き取ります。水分が拭き取れたらドライヤーを使って、全体的に8割程度乾かします。全体がざっくり乾いたら風力を落として、セットしながら乾かしていきます。ここでの乾かし方のポイントは次の二つです。

    【ボリュームアップさせるさせるための乾かし方】
    ・トップと後頭部は根元から上に向けて風をあててボリュームアップさせる
    ・サイド部分や上からドライヤーをあててボリュームダウンさせる

    それぞれの詳しい方法を説明します。薄毛が気になる人はぜひ試してみて下さい。

    トップと後頭部は根元から上に向けて風をあててボリュームアップさせる

    まずセットを始める際は、風の出力を下げることを忘れないようにしてください。風量が強いまま乾かすと、強い風で髪が倒れてしまってボリュームがなくなる原因になります。

    ボリュームを出したいトップと後頭部は髪の根元から上に向けて風を当てることで、髪の根元部分が立ち上がり自然にボリュームが生まれます。逆に上から下に風を当てると、髪の表面だけが乾いて中が湿った状態になるのでペタッとした印象になってしまいます。頭頂部から前髪部分までは後ろから前に四つほどのパーツに分けて斜め下から左右交互に風を当てることで、さまざまな方向から髪が立ち上がり、1日中ボリュームがキープされやすくなります。時間が経つにつれてボリュームがなくなってしまうという人は一方向からだけではなく、いろいろな方向から風を当ててボリュームを出す乾かし方を試してみましょう。

    サイド部分は上からドライヤーをあててボリュームダウンさせる

    ボリュームを出したいトップ部分に対し、サイド部分はボリュームを抑えることでトップのボリュームが際立ちよりふんわりした印象になります。ボリュームを押さえたい部分は、上から下に風を当てると良いです。

    また、サイド部分はトップよりも短くしたり、刈り込んだりすることでもトップのボリュームが引き立つ髪型になります。サイド部分を長くしてトップを隠すように流してセットすると、逆に薄毛が目立つことがあります。美容師でしっかり相談して、薄毛が目立たない髪型にしてもらうのもおすすめです。

    番外編:リンスやトリートメントをやめてみる

    乾かし方とは異なりますが、リンスやトリートメントをやめてみることでボリュームがでることがあります。リンスやトリートメントは髪をしっとりさせてどちらかというとボリュームが出にくくなるからです。シャンプーで汚れを洗い流して、頭皮ケアができればリンスは不要なので一度やめて様子を見るのもおすすめです。

    番外編:ワックスは少ないくらいがちょうどよい

    セットする際、ワックスなどの整髪料はやや少ないと感じるくらいの量で十分です。せっかくボリュームが出ても、たくさん整髪料をつけると整髪料の重みで次第に髪がボリュームダウンしてしまうからです。時間が経つと髪がペタッとしてしまう人は特に整髪料の量を見直すのがおすすめです。

    また整髪料をつけすぎると、整髪料を洗い流すために頭皮を洗いすぎてしまったり、整髪料の洗い残しが毛穴に詰まってしまったりと頭皮トラブルの原因につながることもあります。「少ないかな」と感じる量でもドライヤーでしっかりボリュームが出せていれば、十分に足りるはずです。適量の整髪料を手に取ったらしっかりと指全体に広げ、一部分に固まってつくことがないように、髪の毛に均等につけていきましょう。

    まとめ

    髪が短い男性であっても、健康的な髪の毛を保ちたいのであれば、ドライヤーできちんと髪を乾かすことが重要です。自然乾燥は避けてドライヤーで正しく髪を乾かし、頭皮のダメージを最小限に抑えることで薄毛になりにくい健康的な頭皮の状態が維持できることがわかりました。ドライヤーのかけ方や選び方に気を付けて、頭皮ケアをして、今ある髪の毛をボリュームアップさせていきましょう。

    ドライヤーのかけ方に気を付けても、なかなか薄毛が改善されない場合は、根本的な薄毛の治療が必要な可能性があります。AGAなどの脱毛症を発症している場合は早期的な治療や対策が薄毛の改善の近道です。近くの医療機関やオンライン治療が受診して、薄毛の原因の早期発見や早めの対策を心がけましょう。

    監修した医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

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