ABOUT AGA
AGAについて
-
抜け毛が増える「換毛期」があるって本当⁇AGAの抜け毛との違いを解説
抜け毛が増える「換毛期」があるって本当⁇AGAの抜け毛との違いを解説します
「夏の暑い時期を過ぎると抜け毛が増える」
「急に抜け毛の量が多くなったけどこれって大丈夫?」
「季節の変わり目は抜け毛が増えるって本当?」
夏が終わり季節が秋に変わっていくと、抜け毛が増えたと感じる男性が多いかもしれません。
季節性の抜け毛は「換毛期」と呼ばれ、犬や猫などの動物は春と秋の季節の変化に応じて夏毛と冬毛を入れ替えるために生理的な現象として知られています。
人間は体毛に覆われていないため体を守るための換毛期とは少し違いますが、頭髪が抜けやすくなる換毛期が秋や春に見られるケースがあります。
今回は換毛期の抜け毛の特徴や原因とともにAGAの抜け毛との違いを解説し、換毛期にできる抜け毛対策について紹介します。
抜け毛が増えてきたけれど、季節性のものかAGAかわからず不安に感じている男性はぜひ参考にしてください。■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
抜け毛が増えやすい「換毛期」とは
換毛期と言う言葉はそもそも動物における季節の変化に合わせた体毛の生え変わりを指し、夏の暑さや冬の寒さに適応するために備わった生体保護機能のひとつとされています。
一定の時期に毛を入れ替えて体温調節しやすくするため、汗をかくことが少ない動物にとって大切な時期で、一般的に5〜7月と9〜11月頃の年2回起こり、期間は1ヶ月程度続くと言われています。
しかし、室内飼育が増えたり冬の平均気温が上がっていることなどの環境変化や、動物の種類や個体差により換毛時期に違いがあることや、被毛構造の違いにより抜け毛の量に大きな差があることも動物の換毛期の特徴です。
人間は動物と違い発汗や衣服の着脱で体温調節ができるため、体温調節という意味での体毛の換毛はほとんど見られません。
しかし、人間の頭髪の抜け毛を1年通して見ると秋と春に特に多く、人間にも季節性の換毛期があると考えられます。換毛期は季節の変わり目に抜け毛が増える現象
人間の頭髪は、夏から秋にかけての9〜10月頃と春から夏にかけての5〜6月頃の季節の変わり目に抜け毛が増加しやすい、という傾向があり、秋と春が換毛期であると言えます。
これは、春の生活環境の変化によるストレスや、夏の紫外線による頭皮ダメージの蓄積による影響などが考えられます。換毛期の特徴
成人男性の1日の抜け毛の正常範囲は50〜100本ですが、換毛期には1日200〜300本まで増えることもあると言われています。
そのためシャンプー中や枕につく抜け毛の量が普段の倍以上になることも珍しくありませんが、換毛期の抜け毛は一時的なものでおよそ1〜2ヶ月間続き、季節の変化に体が順応してくるタイミングで回復するという特徴があります。換毛期の抜け毛の原因とは
人間の換毛期は春と秋に見られることが多く、それぞれに特有の原因があると考えられます。
春には環境変化によるストレスが、秋には夏の紫外線ダメージの蓄積といった大きな原因があることに加え、春と秋に共通して季節の変化に伴う生活習慣の乱れや食生活の乱れといった原因が考えられるため、それぞれの原因についてくわしく見ていきましょう。環境変化によるストレス
春の換毛期に多く見られるのが、環境変化によるストレスによる抜け毛の増加です。
春は就職や進学などにより生活スタイルや生活環境が大きく変わることがあり、新しい生活や人間関係に慣れるまでにストレスを抱える可能性があります。
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、交感神経を優位にした状態が継続することから全身の血管が収縮し、頭皮の血行不良をまねき抜け毛を増やす原因となると考えられます。
また、夏の暑さによるだるさや睡眠の質の低下などもストレスとなるため、秋の換毛期に抜け毛が増える原因となるでしょう。季節性の頭皮や髪へのダメージの蓄積
秋の換毛期の抜け毛の原因としてもっとも多いのが、紫外線による頭皮と髪へのダメージの蓄積です。
強力な紫外線は頭皮に炎症を引き起こすことや、乾燥により頭皮環境を悪化させるため頭皮の代謝の低下や血行不良をまねくおそれがあります。
頭皮の代謝の低下や血行不良といった状態が続くと、髪の元となる毛母細胞への栄養や酸素の供給が減少し、髪が成長しにくくなり抜け毛につながると考えられます。
また、髪への紫外線ダメージによりキューティクルが傷つくと、髪の内部組織が漏れ出し枝毛や切れ毛が増えることも抜け毛の量が増えたと感じる原因のひとつになります。季節の変化に伴う生活習慣や食生活の乱れ
春の生活環境の変化は、睡眠や運動不足など生活習慣の乱れや、不規則な食生活や食事バランスの乱れを引き起こすことが考えられます。
特に睡眠不足による睡眠の質の低下は、「成長ホルモン」という髪の成長を促す大切なホルモンの分泌を低下させるため抜け毛を増加させる原因となるため注意が必要です。
また、食生活の乱れはそのまま髪の栄養不足につながるため、髪がうまく成長できない状態をまねき抜け毛に進行する原因になると考えられます。換毛期の抜け毛とAGAの抜け毛の違いとは
換毛期の抜け毛は量が多いものの時期が来れば自然に回復するため、あまり心配はいりません。
しかし、抜け毛の原因がAGAだった場合は自然に回復することがないため、しっかりとした対策や治療が必要です。
ここでは換毛期の抜け毛とAGAの抜け毛の違いを見分けられるように両者の特徴についてくわしく解説します。換毛期の抜け毛の特徴
換毛期の抜け毛は髪の自然な生え変わりの中での抜け毛が一時的に増えていると考えられるため、本数が多くても基本的に心配する必要はありません。
成人男性の正常な抜け毛は1日50〜100本程度で、その中でもシャンプーとドライヤーの際の抜け毛が約60%を占めていると言われています。
しかし、換毛期の抜け毛は1日200〜300本以上になることもあるため、シャンプーの際に明らかに量が増えたと感じるでしょう。
自分の抜け毛換毛期の抜け毛なのか気になる場合は、排水溝に溜まった髪とドライヤー後に落ちた髪の大体の量をチェックし、2ヶ月以内に抜け毛の量が減っていることがわかれば換毛期の一時的な抜け毛の増加だと考えられます。AGAの抜け毛の特徴
AGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが、アンドロゲンレセプターに取り込まれることで産生される脱毛因子の働きにより、抜け毛指令が伝達されて成長期途中の髪が抜け落ちるというメカニズムの脱毛症です。
そのため抜け毛には以下のような特徴があります。
・細く短い
・髪の根元は膨らみがなくいびつやギザギザ
・多量の抜け毛が2ヶ月以上続く
AGAの抜け毛は成長途中の本来抜ける段階ではない髪のため、細く短い状態で根元も成熟していないので抜け毛を観察してAGAの抜け毛の特徴が見られた場合は早めに対策しましょう。AGAの抜け毛の原因
AGAの原因は「男性ホルモン由来」と「遺伝」による2つがあります。
男性ホルモンの一種である「テストステロン」は、「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と結合すると「ジヒドロテストロン(DHT)」という男性ホルモンに変換されます。
ジヒドロテストロンは、前頭部や頭頂部に多く分布している「アンドロゲンレセプター(ホルモン受容体)」に取り込まれると「脱毛因子(TGF-β)」を産生します。
TGF-βはもうひとつの脱毛因子である「FGF-5」に抜け毛を起こさせるよう伝達し、FGF-5がスイッチとなり成長期から退行期に切り替わることで髪の成長がストップし、毛母細胞に栄養を送っていた毛乳頭と毛細血管が離れることで髪の毛の成長が妨げられて十分髪の毛が成長しないまま抜け落ちていく、という症状が起こります。
さらに、5αリダクターゼの活性やホルモン受容体の感受性の高さにはこれには遺伝的要因が大きいため、家族や家系にAGAを発症した人が多いほどAGA発症の確率は上がると言えます。
アンドロゲンレセプターの感受性の高さは母方の祖父や曽祖父から遺伝し、5αリダクターゼの活性度の高さは父親母親の両方から遺伝するため、家系にAGAを発症した人がいると自分もAGAを発症する可能性があると考えられます。換毛期にできる抜け毛対策とは
換毛期の抜け毛は自然に回復して行きますが、適切な抜け毛対策することで早期回復が見込める可能性があります。
また、抜け毛が治らないと気になった場合、換毛期ではなくAGAの可能性がありますので、抜け毛が増えた場合はすぐにできることから対策し抜け毛の増加を防ぐようにしましょう。シャンプー方法の見直しと頭皮ケア
紫外線によるダメージが蓄積している頭皮は刺激に敏感になり乾燥しやすい状態になっていますので、洗いすぎや洗浄力の高いシャンプーを使用は控えましょう。
低刺激のスカルプケアシャンプーの使用や頭皮の保湿剤を使用し、頭皮を労わりながら清潔を保つことが大切です。
過剰なシャンプーは頭皮の皮脂をとり過ぎて乾燥をまねき皮脂の分泌を増やすため、シャンプーを1日1回夜のみにしてドライヤー後に頭皮に保湿剤を塗布して頭皮の乾燥を防ぎ皮脂分泌を抑え頭皮環境を整えましょう。
紫外線ダメージを防ぐためには、頭皮用のローションタイプのUVや髪用のスプレーや、帽子や日傘を使用して日常的に紫外線対策する習慣をつけることが大切です。生活習慣の見直し
換毛期には季節の変化に伴う生活習慣の変化が多いため、睡眠や食事の習慣が乱れを見直し整えることが大切です。
睡眠中は髪の成長を促す「成長ホルモン」が分泌され、分泌量を多く保つためには質の良い睡眠が必要なため、睡眠時間は最低4時間以上確保し、入眠からなるべく早く『ノンレム睡眠』という深い眠りに入るために入眠2時間前に食事や入浴を済ませ光刺激を減らすようにしましょう。
また、食生活は食べる時間や間隔と食事にかける時間が重要です。できるだけ同じ時間に規則的な食事を摂ることを心がけ、栄養の吸収率を一定にすることで髪に栄養が届きやすくなります。
さらに、喫煙や習慣的な多量の飲酒は頭皮の血行不良をまねき代謝の低下の原因となりますので、禁煙とお酒を控えめにすることをおすすめします。AGA専門クリニックに相談する
「急に抜け毛が増えてきた」「いつもよりも抜け毛が多く日数が経過しても減らない」、と気づいたらなるべく早くAGA専門クリニックに相談して原因を知り対策しましょう。
換毛期の場合は抜け毛が多くても時期がくれば回復してくるため、ある程度は様子を見ることもできます。
しかし、抜け毛の原因がAGAだった場合は進行性の脱毛症のため抜け毛が減ることはありません。
治療開始が早いほど抜け毛予防や進行を遅らせる対策の効果が期待できますので、今の頭皮の状態や抜け毛からAGAであるのか診断を受け、最適な治療を始めることが大切です。
AGAの症状は個人差があり、自分で判断するのは難しいため、診察料無料のオンライン診療を利用してAGA専門クリニックに気軽に相談することをおすすめします。まとめ|換毛期とAGAの抜け毛の見分けに迷ったらAGA専門クリニックに相談を
人間には動物のように明らかな換毛期は見られませんが、春や秋に抜け毛が増えることが多いため意識して生活することで抜け毛を予防することが大切です。
換毛期の抜け毛は自然に回復すると考えられますが、抜け毛を見て原因が換毛期かAGAか判断することは難しいため、抜け毛が増えたと感じたら早めにAGA専門クリニックに相談し、最適な対策を取りましょう。関連する記事
-
-
抜け毛が短い?!あなたの抜け毛は正常?異常?
2024.10.17
-
-
AGA治療中の男性必見!AGAの薬は妊婦や胎児に影響あるの?
2024.10.14
-
-
妊活中のAGA治療、気をつけるべきこととは?
2024.10.09
-
-
デュタステリドにはAVとZAがある?あなたが服用しているのはどっち?
2024.10.03
-